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企業・研究機関のサイエンス・テクノロジーとアートがコラボした「KYOTO STEAM 2020 国際アートコンペティション スタートアップ展」

PRODUCT2020.11.06

京都市の〈京都市京セラ美術館〉新館 東山キューブ(設計:青木淳・西澤徹夫設計共同体)にて、アーティストと企業・研究機関とがコラボレーションして製作した作品を展示する異色の企画展が開催されています。

「KYOTO STEAM 2020 国際アートコンペティション スタートアップ展」は、美術家、映像作家、メディア・アーティスト、インスタレーション作家といった多様なジャンルの作家たちが、伝統産業から最先端の研究機関まで、さまざまな分野の企業・研究機関の持つ素材や技術・データ・知見等を活用して、作家単独では制作が実現しなかった作品や、最先端テクノロジーを開発する企業の作品など多彩な作品を通して、現代的な表現の広がりや、アート×サイエンス・テクノロジーの可能性を来場者に体感してもらう試みです。

出展作家・企業など
市原えつこ(メディア・アーティスト)× デジタルハリウッド大学院 / ハコスコ
久保ガエタン(美術家)× コトブキ / タウンアート
鈴木太朗(メディア・アーティスト)× フクオカ機業
林勇気(映像作家)× 京都大学 iPS細胞研究所(CiRA)
森太三(美術家)× 太陽工業
八木良太(メディア・アーティスト)× 美濃商事
大和美緒(美術家)× 島津製作所
京都芸術大学(旧名称 京都造形芸術大学)× SeedBank・木元克典(海洋開発研究機構)・仲村康秀(島根大学)
京都工芸繊維大学 × 渡辺社寺建築ほか
京都市立芸術大学 × 京セラみなとみらいリサーチセンター・塩瀬 隆之(京都大学総合博物館准教授)・富田直秀(京都大学大学院工学研究科教授)
パナソニック × Konel
curiosity
mui Lab


mui Lab
ジブンハウスの住宅ラインアップに標準装備されることが、開発・販売元のmui Labによるプレスリリースによって先月発表されている次世代型デバイス〈mui〉は、奈良県内で11月15日まで開催される芸術祭「MIND TRAIL 奥大和 心のなかの美術館」に続いて、本展にて谷川俊太郎ら詩人と共作。

「KYOTO STEAM 2020 国際アートコンペティション スタートアップ展」ゲスト枠 展示の様子(左:「あさ」、右:「柱の記憶」

作品名:「あさ」
作家名:谷川俊太郎・oblaat x mui Lab
展示内容
:ポエトリーコレクティブのoblaat(オブラート)とのコラボレーションのもと、muiボードを通じて、谷川俊太郎氏の「あさ」(最新詩集『ベージュ』新潮社 収録作品)を表示

作品名:「柱の記憶」
作家名:三角みづ紀・oblaat x mui Lab・ワコム
展示内容:muiのコンセプトモデル「柱の記憶」のデジタル芸術表現を担う、三角みづ紀氏の詩を表示

〈mui〉は、天然木でできたデジタルパネル。本体に触れると、表面に光の文字があらわれ、メッセージの交換のほか、ニュースや天気予報の受信、音楽の再生、スマート家電の操作など、室内のあらゆるスマートホームデバイスを1つにまとめることができる次世代型インターフェイス。操作終了後は文字が消えて木の状態に戻り、空間に溶け込んだインテリアになります。

製品名〈mui〉の由来は、人は自然の一部としてありのままの状態であるという、中国の老子の思想「無為自然」から。スマートフォンのように絶え間なくユーザの注意を喚起する従来のインターフェースとは異なり、必要な情報のみを天然素材を通して優しく届けてくれるデバイスとして設計されています。

ジブンハウスの住宅ラインアップに標準装備イメージ(2020年10月14日プレスリリースより)

DESIGNART TOKYO 2020「HOME展」会場に展示中の〈mui〉


パナソニック株式会社 × Konel

〈TOU ゆらぎかべ〉

パナソニックの共同研究開発組織「Aug Lab」とKonelが開発した〈TOU ゆらぎかべ〉が、本展にて世界初の一般公開。部屋の外を流れる風に反応し、空間に自然のゆらぎをもたらす「ランダム家電」です。

詳細:〈TOU ゆらぎかべ〉公式ウェブサイト https://tou.tokyo/


森 太三(美術家) × 太陽工業
太陽工業は素材提供というかたちでアーティストの森太三とコラボレーション。「膜のはざま」と題された本作品は、廃棄予定の膜材を使用して「山陵を思わせる巨大な量塊とテント内部の親密さを感じさせる空間」を作り出しています。

上と下の写真:太陽工業 2020年03月27日プレスリリースより

森 太三〈起伏のテーブル〉2016年(撮影:麥生田兵吾)


京都芸術大学(旧名称 京都造形芸術大学)× SeedBank・木元克典(海洋開発研究機構)・仲村康秀(島根大学)

現代美術家・ヤノベケンジ(京都芸術大学教授)が率いるウルトラファクトリーは、SeedBank および仲村康秀(島根大学)、木元克典(海洋開発研究機構)とコラボレーションした作品〈Seed of Life(生命の実)〉を発表。

〈Seed of Life(生命の実)〉作品内部
VRゴーグルを装着しミクロの世界を体感する ※昨年度の展覧会の様子(今回の展示では内部には入れません)撮影:顧 剣亨

3月の展示時には「生命の実」をテーマに、プランクトンの「いのちのかたち」の似姿を巨大化するとともに、ヴァーチャル・リアリティ(VR)映像によって海中のミクロな世界を現出させ、生態系を支える「いのちの源」をたどりました。引き続き、生命の構造を表現することを目指して内容をアップデートし、人類が大きく変えている無機物と有機物、生物と環境の循環構造について、鑑賞者が思いをめぐらすことを試みます。


#KYOTO STEAM -世界文化交流祭-公式YouTubeチャンネル「KYOTO STEAM-世界文化交流祭-2022 prologue コンセプトムービー」(2020/08/31)

本展は、2021年度に開催するフェスティバル「KYOTO STEAM-世界文化交流祭-2022」のコアプログラム「KYOTO STEAM 2022 国際アートコンペティション」のスタートアップ事業として開催されます。今春以降のCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)拡大防止のために中止となった展覧会に出品予定だったアーティストと企業・研究機関のコラボレーション作品と、芸術系大学などと企業・研究機関のコラボレーション作品を再構成し、展覧します。(en)

「KYOTO STEAM 2020 国際アートコンペティション スタートアップ展」
会期:2020年10月31日(土)~12月6日(日)
開館時間:10:00-18:00
会場:京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ
休館日:月曜(祝日の場合は開館)
観覧料:一般 1,000円、中学生以下無料
※京都市内に在住・通学の高校生は無料(学生証等の提示が必要)
※障害者手帳等を提示の方は、本人及び介護者1名無料

撮影:三森 寛

「KYOTO STEAM-世界文化交流祭」公式ウェブサイト
https://kyoto-steam.com/


【TECTURE MAG】
ライゾマの齋藤精一氏がプロデューサーを務める芸術祭「MIND TRAIL 奥大和 心のなかの美術館」11/15まで
(2020/10/21)
https://mag.tecture.jp/event/20201021-15968/

永山祐子、極地建築家の村上祐資らが登壇したオンライントークセッションの模様を主催者パナソニックが公開(2020/08/29)
https://mag.tecture.jp/event/20200829-12515/

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