1920年(大正9)創業の飛騨産業(HIDA)と、インテリアデザイナーの小林 恭+小林マナの両氏によるデザインユニット、設計事務所ima(イマ)がコラボレーション。猫のための家具〈medel(メデル)〉を開発し、このほど受注販売を開始しました。
〈medel〉をデザインしたimaの2人は愛猫家としても知られ、保護犬の一時預かりなどの動物愛護ボランティアにも取り組んでいます。
設計事務所ima プロフィール
小林 恭と小林マナによるデザインユニット。1998年の活動開始以来、数多くの商業空間のインテリアデザインや建築設計を手がける。パッと心が華やぐカラフルでハッピーな空気感と、収納や動線など機能性をたくみに織り交ぜたバランス感覚は、個人宅や施設などにも応用。ブランドらしさ、その人らしさを活かした空間づくりに定評がある。近年はペットまわりのプロダクトデザインにも積極的に取り組んでいる。
https://ima-ima.com/
飛騨産業のYouTubeチャンネルで公開されている、imaの2人が〈medel〉のデザインコンセプトについて語る動画は、東京・吉祥寺の井の頭恩賜公園に面したimaの事務所で収録されました。同居猫である10歳の白描・マロン氏も出演。両氏の間に置かれた〈medel〉のいちばん高いところ、床面からの高さ90cmに設定された天板の上で終始、リラックスした様子が映っています。
HIDA YouTubeチャンネル「設計事務所imaとのコラボレーションによる猫のための家具〈medel(メデル)〉」(2021/11/04)
デザインしたimaの2人曰く、この90cmの高さが猫にも人にも重要で、人と猫をつなぐちょうど良い高さになっているとのこと。人が立っているときの姿勢で、猫を撫でる際の最適な高さとして設定されました。
〈medel〉は、リビングに置かれた際に、周囲の家具とのバランス・相性も考えてデザインされており、ソファの脇に置けば、中間部に設けた棚板はサイドテーブルとなり、猫が利用しないときには、本や花を置くシェルフ家具としても機能します。
この〈medel〉は、imaの2人曰く、「マロンがハッピーになってもらうために、こういうものがあったらいいという、自分たちの欲からスタート」してデザインされたもので、基本は「猫を美しく撫でる台」とのこと。猫好きの人の「いつまでも愛でていたい、いつまでも撫でていたい」という欲望を叶えました。
設計事務所 ima の2人からのコメント
小林 恭氏:「〈medel〉は特徴のある素材感と形状なので、部屋に置くことで空気感が変わってくると思います。また 〈medel〉に合わせて部屋をコーディネートするのもおもしろい。空間の印象をガラッと変える起爆剤になればいいなと思っています。」小林マナ氏:「人がハッピーになっていたら猫もハッピーだと思います。無理して猫のためにいろいろやっていてもしょうがないので、基本は人がハッピーな気持ちで猫を美しく愛でる台です。それができてすごく嬉しいです。
木製の〈medel〉の材は、国産のクリの集成材。家具用に用いるには小さいサイズの材を利活用しています。
imaの2人の猫への愛情とインテリアへの想いを、飛騨産業が長年培ってきた木工技術によって具現化したインテリアです。
ローンチに伴い、専門オンラインストア[medel store]がオープン。収益の一部は、捨てられた動物を保護し、新しい里親を見つける活動を行っている動物保護団体に寄付されます。(en)
読み:メデル
品番:IC640
主材:国産クリ(集成材)
塗色:NY色(ポリウレタン樹脂塗装)
サイズ:W46×D60×H90cm
販売価格:187,000円(税込)※受注販売品
受注販売開始:2021年11月15日
専門オンラインストア運営:コンテンポラリープランニングセンター(略称:CPCenter)
専門オンラインストア[medel store]
https://www.neko-medel.jp/
飛騨産業プレスリリース
https://hidasangyo.com/news/20211104_medel/