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液体金属加工とアルミフレームの進化で拡がる空間表現

アイチ金属の液体金属による〈METAL KITCHEN〉とアルミフレーム〈ALGRID〉

PRODUCT2022.03.31

「金属の可能性を追求し、金属による新たな価値創造にチャレンジする」を企業理念に掲げる、アイチ金属(本社:愛知県名古屋市)が日本国内で独占販売する、液体金属の建材・VeroMetal®(以下、ヴェロメタル)を紹介します。

ヴェロメタル塗装事例

「VeroMetal」のブロンズ塗装が施されたヴィンテージポルシェ356スピードスター(アイチ金属「JAPAN SHOP 2021」にて展示)

ヴェロメタルは、ドイツのVeroMetal社が製造・販売している、金属の新たな可能性を切り拓くメタルコーティングです。

VeroMetal社は、アメリカで生まれた液体金属技術の権利を入手したドイツ人のRobert Beckers氏が、20年ほど前に創業しました。
それまでは品質の一部が安定しなかったところ、独自の技術開発により、確かな品質とコーティングを実現。極めて微細に粉末化した金属に特殊な溶剤を組み合わせ、高品質で多彩な仕上げが可能に。これにより、同社は現在、液体金属(リキッドメタル)塗料の世界的なリーディングカンパニーの1つに数えられます。

VeroMetal(ヴェロメタル)社

アイチ金属 名古屋本社 外観(VeroMetal 赤錆仕上げ)

ヴェロメタルの日本国内での販売は、愛知県名古屋市に本社を構えるアイチ金属が、2015年に総代理店契約を締結しています。
同社は、板金・溶接・加飾技術を活用し、住宅に用いられる階段、手すり、壁面素材、窓枠といったオーダーメイド部材の開発を主な事業としています。加飾サービスとして展開しているのが、ヴェロメタルの販売と、コーティングサービスになります。

職人による研磨や化学処理により、多彩な表情を生み出す施工技術を有するだけでなく、商材展にも参加。さらには、VeroMetal社の協力を得て、独自のプロダクト開発にも取り組んでいます。

ヴェロメタル塗装事例

カウンタートップでのヴェロメタル塗装事例

今年3月初旬には、「進化を生み出すデザインと技術」をテーマに、東京ビッグサイト(東京国際展示場)で開催された「JAPAN SHOP 2022」に出展。VeroMetal®を用いて、アイチ金属が自社で開発したプロダクトとサービスの展示が行われました。

アイチ金属「JAPAN SHOP 2022」展示ブース

「JAPAN SHOP 2022」での〈METAL KITCHEN〉の展示

ブースの中央に設えられたのが、同社が今春より本格展開を開始する、キッチンカスタムサービス〈METAL KITCHEN(メタルキッチン)〉の実物展示です。
もう1つのプロダクト展示は、2021年末よりオンラインストアでの販売を開始している、ワンタッチアルミニウムFIXフレーム〈ALGRID(アルグリッド)〉。展示ブースのFIX窓には、〈ALGRID〉が実際に用いられています。

アイチ金属「JAPAN SHOP 2022」展示ブース

「JAPAN SHOP 2022」アイチ金属 展示ブース外観


〈METAL KITCHEN〉とは?

ヴェロメタルの特長の1つが、素材を選ばずに塗布できること。木材、ガラス、石膏ボード、プラスチックの質感を”メタル化”させることが可能です。

この特質を生かし、アイチ金属が開発したサービスおよびプロダクトが〈METAL KITCHEN〉です。
メーカー各社が販売しているキッチンのキャビネットの扉や引き出しの表面に、ヴェロメタルでコーティングを施す、あるいはさまざま金属板を組み合わせることで、既製品のキッチンにさらなる上質感を付加し、好みのメタル仕様にカスタマイズできるようになっています。

アイチ金属「JAPAN SHOP 2022」展示ブース

〈METAL KITCHEN〉の展示、カウンターの長さは約4mあり、1枚板ではできない圧倒的な存在感を放つ

アイチ金属「JAPAN SHOP 2022」展示ブース

画面奥:ヴェロメタルの塗装サンプル / 手前:カウンターに置かれた照明器具はアンビエンテック社製〈TURN(ターン)〉

アイチ金属「JAPAN SHOP 2022」展示ブース

カウンターコーナー部分は、真鍮を加工した上からヴェロメタル塗装を施し、シームレスな仕上がりに

アイチ金属「JAPAN SHOP 2022」展示ブース

これまで、メーカー各社のキッチン製品では、面材に高級な天然木や突板などの各種木材、あるいはステンレス、ガラスコーティングなどのマテリアルが各種展開されていますが、ここまでの“メタル感”のある、強烈な存在感を放つキッチンは国内ではあまり例がなく、あっても高価な価格設定でした。
その点、アイチ金属の〈METAL KITCHEN〉であれば、比較的廉価にカスタマイズが可能です。

幾年も経ってエイジングしたような微妙な風合いも、金属加工を業とし、ノウハウを培ってきたアイチ金属の〈METAL KITCHEN〉ならでは。同社の職人が研磨を行うなどのオーダーメイドにも対応します。

アイチ金属〈METAL KITCHEN〉イメージ

〈METAL KITCHEN〉施工例

アイチ金属〈METAL KITCHEN〉イメージ

〈METAL KITCHEN〉の扉ディテール

〈METAL KITCHEN〉は、金属素材の魅力の1つである経年変化も楽しめますが、水まわりであるため、錆化などが気になるという場合には、表面にクリアコーティングを施して経年変化を抑え、保護することも可能です。

アイチ金属〈METAL KITCHEN〉イメージ

〈METAL KITCHEN〉イメージ

〈METAL KITCHEN〉は塗装サービスとしての展開のほか、プロダクトも販売予定です。
第1弾は、北欧ブランド・イケアの「IKEA METODシリーズ」での展開。キッチンの扉部分を金属板で覆い、11種類の仕上げが可能です。取手は5種類の金属から選べます(詳細は下記URLを参照)。

イケア メトードシリーズ / キッチン
https://www.ikea.com/jp/ja/cat/metod-system-23598/

〈METAL KITCHEN〉詳細
https://www.aichi-metal.co.jp/metalkitchen/

今後はさらに対応メーカーや、加飾処理が可能なバリエーションも増やし、幅広いニーズに対応していく計画です。

※〈METAL KITCHEN〉公式ウェブサイト開設準備中

アイチ金属「JAPAN SHOP 2022」展示ブース

「既製品のキッチンがメタル塗装でここまでラグジュアリーになるのか」という驚きの声も聞かれた今回の「JAPAN SHOP」出展

アイチ金属「JAPAN SHOP 2022」展示ブース


ワンタッチアルミニウムFIXフレーム〈ALGRID〉とは?

アイチ金属「JAPAN SHOP 2022」展示ブース

ワンタッチアルミニウムFIXフレーム〈ALGRID(アルグリッド)〉のフレーム 3色展開の展示

アイチ金属が「JAPAN SHOP 2022」でもう1つ訴求した注目展示は、同社が昨年末に発売したワンタッチアルミニウムFIXフレーム〈ALGRID(アルグリッド)〉です。

アイチ金属〈ALGRID〉

〈ALGRID〉フレームA(左:シルバー / 右:ブラック / どちらも1mあたり税抜3,000円)

〈ALGRID〉は施工時にビスを用いず、ワンタッチで施工できる革新的なアルミサッシフレームです。

従来のサッシフレーム製品にはない簡便かつ美しい仕上がりが、特殊技能不要で実現可能。1,820mmまたは3,650mmの長尺を現場で任意にカットして使えるといった、高い施工性を誇ります。

アイチ金属〈ALGRID〉

左:従来のフレームの施工イメージ / 右:〈ALGRID〉を使用した場合。ビスがなくスタイリッシュな仕上がりとなる

アイチ金属では、スチールサッシの受託製造を手がけてきた実績を背景に開発に取り組み、商品化しました。昨年12月に開設した公式ウェブサイトにて販売しています。

アイチ金属〈ALGRID〉

バスルームのガラスパーテーションに〈ALGRID〉を使った施工例

アイチ金属〈ALGRID〉

〈ALGRID〉によるガラスパーテーションの納まり

アイチ金属「JAPAN SHOP 2022」展示ブース

既製品のサッシフレームでは難しい割り付けも〈ALGRID〉では可能

施工性能を実証するのが、今回の「JAPAN SHOP 2022」の展示ブースです。

短期間での施工が求められるなか、展示会場の通路からブース内の〈METAL KITCHEN〉の実物展示の様子などがよく見える、大判ガラスによる窓開口を〈ALGRID〉を使ってスタイリッシュにデザインしています。

ガラスおよび枠への嵌め込みは容易で、固定にもビス打ちが要らないため、極めてシンプルなジョイントに。短時間で工事を完了しています。

アイチ金属「JAPAN SHOP 2022」展示ブース

〈ALGRID〉を用いたFIX窓のフレームまわり

〈ALGRID〉のカラーバリエーションは、ブラックのほか、シルバーとホワイトの基本3色。このほか、チタン、真鍮、銅などのプレミアムなコーティングも開発中です。

上記のプロダクトおよびサービスの問合せは、アイチ金属まで。
詳細は同社の公式ウェブサイトを参照してください。

〈ALGRID〉公式ウェブサイト
https://algrid.jp/

アイチ金属

アイチ金属 作業場の様子


アイチ金属
(AICHI METAL)公式Webサイト
www.aichi-metal.co.jp/verometal/

公式SNS
ヴェロメタル事業部 / アイチ金属 公式Twitter
https://twitter.com/aichikinzoku

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アイチ金属のプロダクトを使った空間事例はこちら

アイチ金属(AICHI METAL)ロゴ
https://www.tecture.jp/makers/281/posts

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アイチ金属のプロダクトを使った空間事例

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いろどり歯科・こども歯科室 / 1-1 Architects

静謐な光で満たされる通路を中心とした医院

アイチ金属 が取り扱うイタリアのメタルファニチャーブランド「De Castelli」

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イタリアのメタルファニチャーブランド〈De Castelli(デカステッリ)〉が日本初上陸

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デザインは田村奈穂氏

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