建築家の長坂 常氏との協働により、同氏が主宰するスキーマ建築計画が行っていた「FLAT-Project」を基にして、2009年にCIBONEが発表したテーブルがFLAT TABLEが復刻、FLAT TABLE “raftered”(フラットテーブル ラフタード)として10月21日より販売を開始しました。
13年ぶりの復刻にあたり、リデザインが施され、新たなカラーバリエーションで展開されます。
CIBONEを運営するウェルカムのプレスリリースによれば、そもそものきっかけは、長坂氏の小学校時代まで遡るとのこと。図工の時間に透明容器に絵の具などを溶かした色水(いろみず)が、深いと濃い色に見え、浅いとそこまででもなく下が透けるという、少年・長坂常の経験がベースになっています。
少年期のこの経験が、のちに建築家になった長坂氏のプロジェクトにおいて、顔料を混ぜたエポキシ樹脂をレベル差50mmほどの凸凹がある床に流し、深いところは濃くなり、浅いところは透明に近づいて、色むらのある床を誕生させた、FLAT-Projectへとつながっていくのです。
この手法はスキーマ建築計画がデザインした家具にも応用され、凸凹のアンティークのテーブルを使用したFLAT TABLE Antiqueなどを経て、今回の復刻版・FLAT TABLE “raftered”が誕生しました。
厚みの異なるLVLの角材を並べて天板に凹凸をつくり、そこにエポキシ樹脂を流してボーダー状の模様を出したFLAT TABLE “raftered”は、プロダクト性とユニークピース性のちょうど狭間にあるような、1点1点で表情が異なるテーブルです。
CIBONEによる復刻にあたり、カリモク家具が技術協力し、天板のエポキシ加工は、ペインターのなかむらしゅうへい氏が担当。丁寧な手仕事が光る上質な仕上がりとなっています。
東京・表参道のGYRE(ジャイル)B1Fにある、CIBONEの店舗にて10月21日より展示・販売中です。
販売:CIBONE
発売日:2022年10月21日
撮影:水谷太郎
詳細
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