国代耐火工業所は岐阜県多治見市に自社工場を構える、1950年創業のレンガ・タイルメーカー。美濃古陶で知られる焼物の地・美濃地方で、主に建築用レンガ、建築用タイル、大判セラミック、長尺レンガ(ティンバーブリック)を製造・販売しています。
国代耐火工業所製品の最大の特徴は、焼成時の強還元による表情豊かな窯変、自然の色ムラ。この特性を存分に生かした特注品ブランド「agorabrix(アゴラブリックス)」と、特注品で培われた知恵・技術を受け継いだ標準品ブランド「agoragene(アゴラジェーネ)」を取り扱っています。(テキスト・写真提供:国代耐火工業所 以下同様)
そんな国代耐火工業所がTECTUREに参加しました!国代耐火工業所のラインナップから気になる製品をTECTUREで探すことができます。
ここでは、国代耐火工業所の製品のなかでも今イチ推しの製品を紹介します!
庄内平野・鶴岡市西部の日本海に面した温泉郷、湯野浜温泉にある1813年創業の「亀や」。その別館にある「龍宮殿サウナ」は、大正11年に建造された木造建築です。このサウナの改修工事に「F’zBRICK」と「O’zBRICK」が採用されました。
日本海を望む大浴場とドライサウナ、広い休憩スペースを備えた「龍宮殿サウナ・海」には、丸いタイルの「O’zBRICK」が、空が見えるテラスとドライサウナ、ミストサウナを備えた「龍宮殿サウナ・空」には、四角いタイルの「F’zBRICK」が張られています。
改修工事では、大浴場へ浴槽を設置する際に干渉する既存柱を撤去。2階を支える柱を新たに斜め方向へトラス状にすることで、耐震性を向上させる工夫が施されています。
古い建物の改修のため、それぞれの部屋の内寸がバラバラであること、ランダムに施工が可能で目地割れがないなどの理由から「F’zBRICK」と「O’zBRICK」が選定されました。
○や□の面白さを活かした遊び心のある仕掛けなど、ユニークなポイントも見どころです。
伝統的な陶芸作品に引き継がれた還元焼成の技術は、炙り・攻め・炊き上げが絡み合い、焼物本来の美しさ、土の質感、自然な窯変を導き出しています。
国代耐火工業所は、先人の陶工がつくり上げた陶芸技術を受け継ぎ、独自の技術や経験により今日の製陶技術を築いてきました。
建築家の新たな発想を具現化するため、これからも豊かな建築表現を目指して焼物の可能性を追求していきます。
国代耐火工業所の製品をもっと見たい!
今回紹介した製品「F’zBRICK」「O’zBRICK」を含む国代耐火工業所の製品は「TECTURE」オフィシャルアカウントページで探すことができます!
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