住宅から店舗、大型商業施設までさまざまなプロジェクトを手掛ける建築家、永山祐子氏。
昨年には、外装デザインを担当した〈東急歌舞伎町タワー〉が完成。来年に開催予定の大阪・関西万博では〈パナソニックグループパビリオン『ノモの国』〉〈ウーマンズパビリオン in collaboration with Cartier〉を手がけており、彼女の活躍とクリエイションから生まれる新たな空間にさらなる期待が高まっている。
リード アーキテクトは永山祐子氏、2025年大阪・関西万博〈ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier〉はドバイ万博日本館の「組子ファサード」を再利用
永山氏はデザインでの最近の関心事について「コロナ禍ではバーチャルな空間の可能性が広がった一方で、リアルな空間の重要性も高まってきました。自分は今、触覚を含めて “場所を味わう体験”を際立たせることに意識的になっています」と語る。
その永山氏が現在注目しているのが、直線を基調とした上質さを追求し、ソフトな感触と静音性を実現したパナソニックの配線器具「SO-STYLE」だ。
永山氏はパナソニックの津工場・ショールーム「TRUST FACTORY TSU」を訪れて「SO-STYLE」のスイッチやコンセントに触れ、また製造過程を見学。
「SO-STYLE」に見出す特長から、自らのデザインへの活かし方について意見を聞いた。
Movie & photographs: toha
永山祐子 | Yuko Nagayama
1975年東京生まれ。1998年昭和女子大学生活美学科卒業。青木淳建築計画事務所を経て、2002年 永山祐子建築設計設立。2020年- 武蔵野美術大学客員教授。
主な仕事に〈LOUIS VUITTON 京都大丸店〉〈丘のある家〉〈カヤバ珈琲〉〈木屋旅館〉〈豊島横尾館(美術館)〉〈渋谷西武AB館5F〉〈女神の森セントラルガーデン(小淵沢のホール・複合施設)〉〈ドバイ国際博覧会日本館〉〈玉川髙島屋S・C 本館グランパティオ〉〈JINS PARK 前橋〉〈TOKYU KABUKICHO TOWER〉など。現在、東京駅前常盤橋プロジェクト〈TOKYO TORCH〉、2025年大阪・関西万博〈パナソニックグループパビリオン『ノモの国』〉〈ウーマンズパビリオン in collaboration with Cartier〉などの計画が進行中。
主な受賞に「ロレアル賞奨励賞」「JCDデザイン賞奨励賞」(2005)、「AR Awards」(UK)優秀賞(2006)〈丘のある家〉、「ARCHITECTURAL RECORD Award, Design Vanguard」(2012)、「JIA新人賞」(2014)〈豊島横尾館〉、「山梨県建築文化賞」「JCD Design Award」銀賞(2017)、「東京建築賞優秀賞」(2018)〈女神の森セントラルガーデン〉、「照明学会照明デザイン賞」最優秀賞(2021)〈玉川髙島屋S・C 本館グランパティオ〉、「iF Design Award 2023」〈JINS PARK 前橋〉など。
有限会社 永山祐子建築設計ホームページ
https://www.yukonagayama.co.jp
SO-STYLE(ソー・スタイル)
直線を基調としたシンプルなデザインで、上質な空間との調和を目指した配線器具。
品のあるマット仕上げで、ブラック・グレー・ホワイトの3色を展開する。
https://www2.panasonic.biz/jp/densetsu/haisen/switch_concent/so_style/