総合化学メーカーのスリーエム ジャパン株式会社が取り扱う3M™ ダイノック™ フィルム。6月12日より、錆や黒皮鉄、希少な大理石やビンテージウッド、フレスコやモルタル仕上げなどの最新のトレンドを取り入れた新デザイン141点の販売を開始し、トータルで1,000を超えるデザインバリエーションとなります。
さらに3M™ ダイノック™ フィルムの新シリーズ発売を記念して、建築家・永山祐子氏によるデザインセミナーが7月に東京と大阪で開催されます。
3M™ ダイノック™ フィルムは薄く柔軟な形状と素材の特性によって、壁面仕上げをはじめ、家具やドア、エレベーターなどの多くの内装に使用することができ、短期間で空間を一新することができる内装用の粘着剤付き化粧塩ビフィルムです。
3M™ ダイノック™ フィルムの無孔質な表面はメンテナンスや清掃、消毒も容易で耐久性に優れ、長く使用できるロングライフ製品です。リニューアルの現場でも、さまざまな下地を変更することなく施工でき、既存下地の大規模な取り壊しやそれに伴う廃棄物の発生を抑えることができるのも特徴です。
INDEX
・3M™ ダイノック™ フィルム 新製品紹介
・デザインセミナー開催情報
3M™ ダイノック™ フィルムの新しいラインアップには、トレンドリサーチに基づく既存シリーズのデザイン拡充はもちろん、リサイクルPET樹脂や貝殻を材料の一部に再利用した新シリーズが追加されるなど、多彩な製品が揃っています。
リサイクル素材を使用した「Eco Series RC」(7デザイン)のほか、洗練された金属デザインの「Metal」(43デザイン)、高級感のある石種をラインアップした「Stone」(13デザイン)、モルタルやテラコッタのほか、職人の手仕事を感じさせるデザインの「Concrete, Stucco & Others」(17デザイン)、ヘリンボーン柄やビンテージウッドも揃えた「Wood」(49デザイン)、台車や靴などが触れる傷付きやすい部分に適した「AR Series(キズ防止フィルム)」(20デザイン)の6種類、計141デザインが追加されました。
材料の一部に再生材料を利用したり、希少性の高い天然素材の保護にもつながるリアルな意匠性を実現するなど、自然環境の観点から幅広くラインアップされた新シリーズを紹介します。
7色の美しいアースカラーの「Eco Series RC」は、着色フィルム層にホタテ貝殻由来のバイオベース材料(パウダー)を約20%、透明フィルム層にはペットボトル由来のリサイクル PET樹脂を約80%使用しています。表面には3M独自の特殊マットコーティング仕上げを施すことにより、より上質な素材感を表現しました。
また、剥離紙には古紙パルプ配合率約40%の再生紙を使用し、印刷には植物由来のバイオベース材料を約10%含むインクが使われています。
「Metal」は、より本格的で洗練された金属デザインに対するニーズの高まりに応え、新バイブレーション、オプティカルメッシュ、オキシダイズドメタル、黒皮鉄調のデザインやブロンズ系カラーなど、大幅にラインアップを拡充しています。
ウェルビーイングを意識した落ち着いた柾目やレトロな雰囲気のビンテージウッドなど、49の新デザインを追加した「Wood」。今回新たに導入されたWood Grain Paletteは、木種や木目、カラー別の一覧から簡単に選択が可能なデザインパレットシステムです。
このほか、高級感を感じさせる自然素材として人気の高まっている石目調のデザインに13の新柄を追加した「Stone」、モルタルやコンクリート、テラコッタなど、原始的で素朴な温もりを感じる素材感と熟練した職人の手仕事を合わせた新柄を揃えた「Concrete, Stucco & Others」、擦り傷、引っかき傷がつきにくく耐久性に優れ、美しさが長持ちする20種類の「AR Series」が、3M™ ダイノック™ フィルムの新しいラインアップとなっています。
今年7月、3M™ ダイノック™ フィルム 新シリーズ発売を記念して、今最も注目されている建築家の1人である永山祐子氏を講師に迎え、デザインセミナーを開催いたします。
また本セミナーでは、4月にイタリア・ミラノにて開催された「ミラノデザインウィーク2024」のトレンドレポートをお届けします。
「建築は私たちの生活の営み全般に広く関わっています。だからこそ建築はさまざまな可能性を実現化する“きっかけ“となり得るのではないかと考えています。地域の新しいムーブメントをつくり出したり、コミュニティをつくったり、訪れた人に新しい気づきを与えたり、人、場所、時間によってもその効果は多様に広がります。今までつくってきた建築を通してどんな未来を想像したかをお話しできればと思います。また今回は建築の中に生まれる空間の質に大きく作用するマテリアルについてもお話しできればと思っています」(永山祐子)
■講演タイトル:「建築というきっかけ」 —マテリアルを通して最新作を語る
■東京会場【ご好評につき満席】
日時:2024年7月17日(水) 14:00~
会場:スリーエム ジャパン 本社(東京都品川区北品川6-7-29)
■大阪会場【ご好評につき満席】
日時:2024年7月25日(木)14:00~
会場:グランフロント大阪 ナレッジキャピタル・カンファレンスタワーB
RoomB01-B02 (大阪府大阪市北区大深町3-1)
永山祐子 | Yuko Nagayama
1975年東京生まれ。1998年昭和女子大学生活美学科卒業。青木淳建築計画事務所を経て、2002年 永山祐子建築設計設立。2020年- 武蔵野美術大学客員教授。
主な仕事に〈LOUIS VUITTON 京都大丸店〉〈丘のある家〉〈カヤバ珈琲〉〈木屋旅館〉〈豊島横尾館(美術館)〉〈渋谷西武AB館5F〉〈女神の森セントラルガーデン(小淵沢のホール・複合施設)〉〈ドバイ国際博覧会日本館〉〈玉川髙島屋S・C 本館グランパティオ〉〈JINS PARK 前橋〉〈TOKYU KABUKICHO TOWER〉など。現在、東京駅前常盤橋プロジェクト〈TOKYO TORCH〉、2025年大阪・関西万博〈パナソニックグループパビリオン『ノモの国』〉〈ウーマンズパビリオン in collaboration with Cartier〉などの計画が進行中。
主な受賞に「ロレアル賞奨励賞」「JCDデザイン賞奨励賞」(2005)、「AR Awards」(UK)優秀賞(2006)〈丘のある家〉、「ARCHITECTURAL RECORD Award, Design Vanguard」(2012)、「JIA新人賞」(2014)〈豊島横尾館〉、「山梨県建築文化賞」「JCD Design Award」銀賞(2017)、「東京建築賞優秀賞」(2018)〈女神の森セントラルガーデン〉、「照明学会照明デザイン賞」最優秀賞(2021)〈玉川髙島屋S・C 本館グランパティオ〉、「iF Design Award 2023」〈JINS PARK 前橋〉など。
有限会社 永山祐子建築設計ホームページ
https://www.yukonagayama.co.jp