エクスナレッジから、デンマーク、スウェーデン、フィンランド、ノルウェーといった北欧諸国にある図書館建築を紹介した書籍が刊行されました。特に空間性が豊かな事例・44館を厳選しているのが特徴です。
読書好きの国民が多く、図書館利用率が世界的に高い北欧諸国。
そこには、美しく楽しく居心地のよい良質な図書館建築が数多く存在します。
本書ではデンマーク、スウェーデン、フィンランド、ノルウェーの各地にある図書館建築のなかでも、特に空間性が豊かな事例、全44館を厳選しました。
北欧の3巨匠、アスプルンド、アアルト、ヤコブセンの作品はもちろんのこと、世界一の図書館といわれるヘルシンキ中央図書館“オオディ”(フィンランド)やダイクマン図書館(ノルウェー)など、魅力的な図書館が満載。北欧好き・図書館好きから、図書館の仕事に携わる人々まで、幅広い読者に役立つ内容となっています。
本書によれば、静寂が求められる日本の図書館とは異なり、北欧の図書館の館内は「にぎやか」であるとのこと。そのうちフィンランドでは、公共図書館が「会話と議論の場」であることが法律(フィンランド公共図書館サービス法)に明記されています。そのほかにも、3Dプリンタが使える「メーカースペース」が用意されていたり、ゲームソフトの貸し出しもできたりと、人が訪れるさまざまな工夫が散見されます。
著者・小泉 隆(こいずみ たかし)氏プロフィール
九州産業大学建築都市工学部住居・インテリア学科教授、博士(工学)
1964年神奈川県横須賀市生まれ。1987年東京理科大学工学部建築学科卒業、1989年同大学院工学研究科修了。1989年より東京理科大学工学部建築学科助手、1999年より九州産業大学工学部建築学科。2017年より現職。
2006年度ヘルシンキ工科大学(現:アアルト大学)建築学科訪問研究員。2017年より日本フィンランドデザイン協会理事。
著書に『北欧のパブリックスペース』『北欧建築ガイド』『アルヴァ・アアルトのインテリア』『アルヴァ・アールトの建築』『北欧の建築』『北欧の照明』(以上、学芸出版社)、『北欧のモダンチャーチ&チャペル』(バナナブックス)、『フィンランド 光の旅』『アルヴァル・アールト 光と建築』(以上、プチグラパブリッシング)などがある
著者:小泉 隆
判型:B5
仕様:並製
総頁数:224ページ
ISBN:978-4-7678-3320-0
定価:2,420円(税込)
発売日:2024年7月
版元:エクスナレッジ
詳細
https://www.xknowledge.co.jp/book/9784767833200
※本書中面・表紙画像提供:エクスナレッジ