CULTURE

地域と共に成長するこれからの学校建築

「スクール・ビルディング・オブ・ザ・イヤー2024」に輝いた、デンマークの小さな町の小学校〈ディブケア・スクール〉

CULTURE2025.01.10

© Sweco

デンマークのゴドヴァドに位置する〈ディブケア・スクール(Dybkærskolen)〉は、地域コミュニティと連携し生徒の成長を促す小学校です。

デンマークを拠点に活動する建築事務所 スウェコ・アーキテクツ(Sweco Architects)が設計した、「スクール・ビルディング・オブ・ザ・イヤー2024」に選出された、2024年を代表する学校建築です。

注目ポイント

  • 隣接するスポーツホール、教会、商店を広場で囲んだ地域の集いの場
  • 地元企業や文化施設と連携し、学業だけでなく生徒個人の成長を促す
  • 生徒のウェルビーイングを中心に据えた設計

(以下、Sweco Architectsから提供されたプレスキットのテキストの抄訳)

© Sweco

多分野にわたる専門知識が実現する、魅力的な学校環境

〈ディブケア・スクール〉は、学業と個人の成長の両方を促す学習環境を備えたデンマークの学校であり、小学校の概念を再定義している。スポーツホール、教会、地元の商店に隣接しており、それらを囲むように新しい広場を形成することで、デンマークの小さな町ゴドヴァドに活気のあるコミュニティ・スペースを生み出す。

丘陵地に位置するこの学校は、レンガとスチールで覆われ、大きなガラス部分から最大限の自然光を取り入れている。

© Sweco

校舎は5つのゾーンに分けられており、生徒は年齢別に3つのセクションに配置され、中央に設けられたアトリウムが移動を容易にし、各セクションのアイデンティティを創出している。

学校を計画するにあたり、中心には生徒のウェルビーイングと成長が据えられた。学校、自治体、スウェコの代表者による緊密な協力により、学問的および個人的な成長を促す学校のビジョンが策定された。

© Sweco

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また、地元企業や文化施設も参加し、生徒たちが興味や才能をさらに探求できる機会が設けられた。

スウェコの建築家とエンジニアは、革新的で先見性のあるソリューションを生み出すため、プロジェクトの全工程を通じて連携を行った。プロジェクトの開発にあたっては、地元自治体の持続可能性に関する要件にも最大限に配慮した。

© Sweco

この学校は、CO2排出量を最小限に抑え、持続可能な開発の主要目標を支援するという包括的な原則に基づいて計画・設計されている。

専門家で構成される審査委員会と一般投票の結果、「スクール・ビルディング・オブ・ザ・イヤー2024」に選出された〈ディブケア・スクール〉は、現代的な学校が地域社会に溶け込み、学習や余暇活動の拠点となることができることを示す好例となるだろう。

© Sweco

以下、Sweco Architectsのリリース(英文)です。

Multidisciplinary Expertise Contributes to an Inspiring School Environment

With a learning environment that promotes both academic and personal growth, Dybkær School in Denmark redefines the concept of a municipal primary school. Dybkær School’s proximity to sports halls, the church, and local shops forms the new square, creating a dynamic gathering point in the Danish town of Gødvad. The school, situated in a hilly landscape, is clad in brick and steel, with large glass sections that provide maximum natural light.

The school building is divided into five zones, with three departments based on the students’ age, and an atrium in the center that simplifies navigation and creates an identity for each department. The well-being and development of the students have been central during the planning of the school. Through close collaboration between representatives from the school, the municipality, and Sweco, a vision of the school has been developed that promotes both academic and personal development.

Local businesses and cultural institutions have also been included to create opportunities for students to further explore their interests and talents. Sweco’s architects and engineers have worked side by side throughout the process to create innovative and forward-thinking solutions. In the development of the project, great focus has also been placed on the local municipality’s sustainability requirements.

The school has been planned and designed based on the overarching principle of minimizing its carbon footprint and supporting key goals for sustainable development. Dybkær School, which was named School Building of the Year 2024, is a great example of how a modern school can be integrated into the local community and serve as a gathering point for learning and leisure activities.

 

Sweco Architects 公式サイト
https://www.sweco.dk/showroom/dybkaerskolen/

 

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