(トップ画像はイメージです)
AIを活用して設計者自身が確認申請図書を事前チェックできるサービスが、11月10日よりスタートしました。日本建築防災協会が国の支援を受けて構築し、提供するサービスであり、以下に示す通り使用可能な建物の規模は限られてはいますが、無料で利用できます(回数制限あり)。
- 新築:改正法施行(令和7年4月1日)後に着工
- 2階建て以下かつ延べ面積 300m²以下(平屋かつ200 m²以下を除く)の木造建築物(軸組構法)
- 構造計算を行わず、仕様規定(壁量基準等)のみで構造安全性の確認を行うもの
サービス利用の流れとしては、自身のアカウントを作成した後、新規案件を作成し、用意した確認申請図書のPDFをアップロードするだけで可能です。日本建築防災協会が作成したユーザーガイドも用意されているため、安心して利用を開始することが可能です。
(以下画像はユーザーガイドから抜粋)

図 3-3 申請図書をアップロードする

図 3-4 事前チェックを開始する

図 3-1 新規案件作成画面を開く

図 3-5 結果画面を開く

図 3-6 結果の詳細を確認する
国土交通省によるプレスリリース
建築確認審査の円滑化を図るため、建築確認申請図書の作成時の不備を減らすことを目的として、AIを活用した建築確認申請図書の事前チェックサービスの提供を開始します。
令和7年4月の改正建築基準法の施行により、2階建て木造一戸建て住宅などの建築確認手続き等が見直されたことに伴い、設計者等による建築確認申請図書の作成実務も大きく変わりました。
今般、(一財)日本建築防災協会が国の支援を受けて「建築確認申請図書作成支援サービス」を構築し、本日からサービスの提供を開始することとなりました。
本サービスは、建築確認申請図書において記載が必要な事項のうち主要な事項について、申請予定図書等における記載の有無をAIが評価するものです。本サービスの利用を通じ、申請予定者が確認申請の前に申請予定図書が適切に作成されているかの自己チェックを可能とすることで、申請図書の不備を削減し、建築確認審査の円滑化を図ります。
<建築確認申請図書作成支援サービスの概要>
1, 実施者:一般財団法人 日本建築防災協会
2, 対象者:設計者等
3, 内容:AIを活用して、2階建て木造一戸建て住宅等の建築物の新築に係る建築確認申請図書に必要な記載事項の一部の有無を評価するもの。なお、建築基準法令・関係法令への適合性を審査するものではありません。
4, 利用料:無料(1アカウントにつき直近24時間で上限5回の回数制限あり)
5, 提供期間:令和7年11月10日(月)から令和8年3月9日(月)まで(予定)
6, 利用方法:以下 URL からアクセスしてください。使用方法についてはユーザーガイドをご確認ください。
https://www.kenchiku-bosai.or.jp/kenchikukakunin/
7, その他:システムの更新は随時行いますが、システム全体の利用回数が上限に達した場合、サービスは終了します。
「建築確認申請書の作成支援について」日本建築防災協会 公式サイト
https://www.kenchiku-bosai.or.jp/kenchikukakunin/
国土交通省によるプレスリリース
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001967954.pdf