秋吉浩気氏が代表を務めるVUILD(神奈川県川崎市)がデザインした、ムーバブルデスクとパーティションの写真が公開されました(VUILD 2021年4月2日プレスリリース)。
VUILDは、「建築の民主化」をビジョンに掲げ、デジタルファブリケーション技術を活用した設計施工をおこなう建築テック系スタートアップ企業です。
VUILD 公式ウェブサイト
https://vuild.co.jp/
木材は、節(ふし)の少ない、東京・多摩産材のヒノキを使用(協力:沖倉製材所)。金物は、レーザー加工によって、設計通りに精密な、溶接も美しく、マットな仕上がりとなっています(協力:ヒラミヤ)。
VUILDによれば、ムーバブルデスクではスカートをはいた女性でも座りやすいデザインを目指し、パーティションでは、ルーバー材を互い違いに配置し、適度な「抜け感」により閉塞感をなくすようにしたとのこと。
この可動式のデスクとパーティションは、DX(Digital Transformation / デジタルトランスフォーメーション)の強力な推進を掲げて東京都が進める「シン・トセイ 都政の構造改革QOSアップグレード戦略」のコア・プロジェクトの1つである、「未来型オフィス実現プロジェクト」における取り組みの中で、第一本庁舎24階に整備されたプロトタイプオフィスに什器として納品されたものです。
2020年11月27日に東京都が発表した「都政の構造改革レポート ver.0」によれば、可動式の什器を導入するなど「柔軟で自由に働けるオフィスを構築」することがデザインの前提となっています。(en)
参考資料
「都政の構造改革 コア・プロジェクトの選定」(報道資料)
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/governor/governor/kishakaiken/2020/09/documents/20200911_02.pdf