ニューヨークを拠点に活動するアーティスト、松山智一氏(1976-)の初となる作品集が、美術出版社より刊行されました(美術出版社プレスリリース)。2021年5月15日から26日にかけて刊行記念展が開催された銀座 蔦屋書店での先行販売に続く、書店流通開始となります。
松山智一氏は、大学卒業後に単身渡米、現代アートの激戦地・ニューヨークでアートの道を志し、古今東西の意匠をコラージュした独自の作品で国際的にも高い人気と評価を集めています。
2021年2月にはNHK Eテレの番組「日曜美術館」で特集が組まれ、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)拡大に伴う・いわゆるコロナ禍における創作活動の様子と、スタッフを雇って工房を切り盛りする経営者としての姿を、取材カメラが約300日にわたって密着、「クラスター2020〜NY 美術家 松山智一の戦い〜」として放送されました(同番組では、本書にも収録されている作品で、sinato代表 / 大野 力氏が建築設計を担当し、整備された新宿東口駅前広場において、目玉となるパブリックアートとして昨夏にお目見えした「Metro-Bewilder(メトロビウィルダー)」が設置される様子も紹介されています)。
ルミネ公式ウェブサイト「SHINJUKU EAST SQUARE / 新宿東口駅前広場 松山智一氏、sinato / 大野 力氏へのインタビュー」
https://www.lumine.ne.jp/lmap/post/PUBLIC-ART/20200719/shinjuku-east-square/
本書は、この「Metro-Bewilder」や、中国初上陸となった、上海・龍美術館(ロン・ミュージアム・ウエストバンド)での個展「Accountable Nature」で発表された最新作を含む、約60点を掲載しています。
テキストとして、文化研究者の山本浩貴氏、練馬区立美術館館長の秋元雄史氏が論考を寄稿(日英バイリンガル)。
世界各都市に展開するパブリック・アートを収録した屋外作品編と、松山氏の彫刻や絵画作品のベストセレクションを収録した屋内作品編の2冊組、ボックスでの発売となります。
松山智一 / Tomokazu Matsuyama プロフィール
1976年岐阜県出身、ブルックリンを拠点に活動。上智大学卒業後2002年渡米。NY Pratt Institute卒業。ペインティングを中心に彫刻やインスタレーションも手がける。作品には、東洋と西洋、古代と現代、具象と抽象といった両極の要素が見られ、これは日本とアメリカの両国で育った松山自身の経験や情報化の中で移ろいゆく現代社会が反映されている。これまでにニューヨーク、ワシントン D.C.、サンフランシスコ、ロサンゼルス等の全米主要都市、日本、ドバイ、上海、香港、台北、ルクセンブルグなど、世界各地のギャラリー、美術館、大学施設等にて展覧会を開催。また、ロサンゼルス・カウンティ美術館、サンフランシスコアジア美術館、龍美術館、Microsoft コレクション、ドバイ首長国の王室コレクション等に作品が収蔵されている。2020年、JR新宿駅東口広場のアートスペースを監修。
テキスト(日英バイリンガル):山本浩貴、秋元雄史
アートディレクション:groovisions
発行:カルチュア・コンビニエンス・クラブ
発売:美術出版社
価格:12,000円+税
構成:2冊組・BOX入り(屋内編:192ページ、屋外編:112ページ)
ISBN:978-4568105384
発売日:2021年5月24日