グッチは、ブランド創設100周年を記念して、ブランド発祥の地であるイタリア・フィレンツェの姉妹都市・京都を舞台に、伝統と創造をたたえるプロジェクト「Gucci in Kyoto」を発表しました。
3つのエキシビションからなるスペシャルプロジェクトのうち、体験型エキシビション「Gucci Bamboo House(グッチ バンブーハウス)」が、京都・中京区の紫織庵(旧川崎家住宅)にて2021年7月22日から8月22日まで開催されます(事前予約制)。
会場となる旧川崎家住宅は、グッチが創設された1920年代に建造され、京都市の有形文化財に指定されている建物。洋館と和館からなり、洋館の設計は武田五一(1872-1938)、和館を数寄屋大工・上坂浅次郎がそれぞれ手がけています(Webサイト「京都ガイド」より)。
エキシビション「Gucci Bamboo House」のテーマはバンブー(竹)。1947年の誕生以来、時代を超えて愛され続けている、グッチのバンブーハンドルに使われている素材です。グッチのクリエイティブ・ディレクターを務めるアレッサンドロ・ミケーレは、天に向かって伸びていくバンブー(竹)に象徴される「生命再生」のイメージを、グッチの100周年という節目への思いと重ね合わせました。
「Gucci Bamboo House」では、茶室や坪庭を備えた伝統的な町家の様式と、ヨーロッパの建築様式や意匠が共存している空間を舞台に、訪れた人が多様な体験を得られる演出を展開。主役となるのは、グッチブランドを象徴する、バンブーハンドルのハンドバッグです。
旧川崎家住宅の竹林のある庭に面した部屋では、バンブーハンドルのバッグをはじめ、グッチの職人技を象徴する貴重なアーカイブのインスタレーションを展開。自然の光と風を取り入れながら、バンブーハンドル バッグをはじめとしたグッチの貴重なアーカイブと、竹を用いた作品で世界的に高い評価を得ているアーティスト、四代田辺竹雲斎氏によるアートワークもあわせて展示されます。
かつて数寄屋の名工が手がけた茶室は、日本の茶道の伝統とグッチの美の世界観が融合した空間へと再生され、本イベントにおいて新たに「竹節庵」と名付けられました。茶室の設えは、茶道裏千家今日庵業躰の奈良宗久氏が監修。扁額の書は書家の紫舟氏が手がけました。
フィレンツェにあるグッチ ガーデン ブックストアのラインナップを参照し、特別にキュレーションされた書籍を集めたライブラリーや、ミケーレが提示するグッチの最新コレクション「Aria」にまつわるスペシャルムービーを上映するシネマルームも見どころ。
さらに、グッチが1990年代に発表したヴィンテージ・バッグを、アレッサンドロ・ミケーレが現代的なアプローチで再解釈した、バンブーハンドルバッグの最新スタイル「グッチ ダイアナ」をフィーチャーしたサロンも邸内に用意されています。
フィレンツェと京都に受け継がれる卓越したクラフツマンシップと豊かなクリエイティビティにスポットライトをあてながら、旧川崎家住宅に新たな息吹を吹き込み、再生する、スペシャルなエキシビションです。
会場:旧川崎家住宅 京都府京都市中京区新町通六角上ル三条町340
会期:2021年7月22日(木・祝)〜8月22日(日)
時間:11:00-20:00(最終入場は19:00まで)
休館日:水曜
入場料:無料(予約制)
※COVID-19(新型コロナウイルス感染症)拡大状況などにより、事前の予告なく変更となる場合あり
「Gucci Bamboo House」特設Webサイト
guccibamboohouse.gucci.com/
「Gucci in Kyoto」は、未来への尽きることのないインスピレーション源であるグッチの歴史と伝統にスポットライトをあてながら、ブランド創設100周年を機に、グッチのクリエイティブ・ディレクターを務めるアレッサンドロ・ミケーレが、最新コレクション「Aria」を通じて打ち出したビジョンと美学を、京都を舞台にを展開・体現するエキシビション・プロジェクトです。
「Aria」とは、空気や息吹を意味するイタリア語。アレッサンドロ・ミケーレは、100周年を機に、グッチというブランドの生命が光と自然の息吹の中で再生されるというビジョンを打ち出しました。
「Gucci Bamboo House」に先駆け、3つのエキシビションからなる「Gucci in Kyoto」のうち、2つのイベントがすでにセミクローズで開催されています。
第1弾は、京都を代表する世界文化遺産の1つ、清水寺にて2021年7月18日に開催された、一夜限りのショー。
国宝「清水の舞台」を有する本堂や経堂、回廊や奥の院といった境内の複数の建物にて、「bring the nature inside(自然を内に取り込む)」をテーマとした、エクスクルーシブなインスタレーションを展開。悠久の歴史を内包しながら、音羽山の深い緑を背に、空ともつながっている清水寺を通して、グッチの「Aria」コレクションに込められた創造と再生のストーリーが表現されました。
来場者(順不同・敬称略):柴咲コウ、永山瑛太、上野樹里、浅野忠信、小雪、MIYAVI、冨永愛、安藤桃子、安藤サクラ、板垣リヒト、中村アン
もう1つのエキシビションの会場となったのは、世界遺産・仁和寺。「仁和寺御殿」に特別に設えられた会場での新作発表会が開催されています。
披露されたのは、グッチのハイジュエリー コレクション「ホルトゥス デリキアルム」とファインウォッチの新作。ラテン語で「歓喜の庭」を意味するこのハイジュエリー コレクションは、多様な美の折衷から生み出される万華鏡のような、ミケーレ独自の宇宙が映し出されています。
仁和寺でのショーでは、ミケーレ自身が愛してやまないグッチの象徴的なモチーフを取り入れながら、刻一刻と移り変わる空の色と夜空にきらめく星々の美しさ、そして世界のどこにいようと空を見上げるだけでその儚くも美しい瞬間に出会うことのできる歓びが表現されたとのことです。(en)
「Gucci In Kyoto」詳細
www.gucci.com/jp/ja/st/stories/article/gucci-in-kyoto