2020年11月14日から2021年2月14日までの会期で、東京都現代美術館で開催された展覧会「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」のアーカイブ映像が、2022年3月31日までの約7カ月の間、特別に公開されます。
同展は、多彩かつ独創的な表現で世界の名だたるアーティストたちを魅了し、今なおその仕事ぶりが色あせることのない、アートディレクター、デザイナーの石岡瑛子(1938-2012)の活動の軌跡を振り返る大回顧展です(上の画像はプレス内覧会開催時のもの)。彼女の仕事を総覧する展覧会はこれが初めてであり、世代を超えて注目され、大きな反響を呼びました。この規模での開催は二度と不可能であろうと言われています。
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)拡大防止を目的に発出された緊急事態宣言下での開催となり、会場では入場制限も行われたことから、コロナ以前の通常時の開催に比べて、限られた人しか観覧することができませんでした。
その話題となった展覧会が、ハイクオリティの360°VRコンテンツと、ハイライト映像で蘇ります。
今回のオンラインでのアーカイブ公開では、360°VRの視界で場内を移動できるコンテンツと、展示物に時にズームするハイライト映像(撮影・編集 鈴木余位)の2つが、2021年8月24日より配信されています。
会場の壁に記されていた、彼女が残した言葉も難なく読むことができ、また、プレス内覧会時には撮影が許可されていなかった展示も映り込んでいる貴重な構成です。さらに、場内で流れていた、石岡瑛子のインタビューや、展示に関連した音楽なども盛り込まれており、視聴の際は音声の設定をオンにすることをオススメします。
公開期間:2022年3月31日まで
1.360°VR
https://vr.mot-art-museum.jp/
2.ハイライト映像(撮影・編集 鈴木余位)
https://www.youtube.com/watch?v=UytdmzQrXRU
#東京都現代美術館YouTube公式チャンネル「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」展ハイライト映像(2021/08/24)※2022年3月31日までの限定公開、公開終了
初見の場合は、これも彼女の伝説の1つになるであろう本展の会場を、オンラインで疑似体験することができます。
会場に足を運んだ人にも、今回の配信映像を見ることで、当日は時間がなく見逃した展示や、あるいはこんな展示もあったのか!という新たな発見がきっとあるはず。
また、360°VRには、下記2つの動画アーカイブも組み込まれています。
(1)DOMMUNEアーカイブ
「東京都現代美術館 Presents 『石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか』開催記念5時間番組『Encyclopedia of EIKO ISHIOKA』」(制作・編集 DOMMUNE)
出演:コムアイ、マキシーン・ヴァンクリフ(ファッション・ディレクター)、荒川弘之(写真家)、松下徹(SIDECORE)、桜井久美(衣装デザイナー、アトリエHINODE)、ドリアン・ロロブリジーダ(ドラァグクイーン)、hossy(ドラァグクイーン)、河尻亨一(編集者、作家)、永井裕明(アートディレクター)、松本弦人(アートディレクター、グラフィックデザイナー)、宇川直宏(DOMMUNE、”現在美術家”)、藪前知子(東京都現代美術館 学芸員)
(2)VABF関連イベント「石岡瑛子を語りつくす」トークセッション
出演:河尻亨一(元・広告批評編集長)、藪前知子(東京都現代美術館 学芸員)
今回の特別公開は、どちらも2022年3月31日までの期間限定となります。