2021年10月14日初掲、16日CG画像追加
近代スペインを代表する建築家の1人、アントニ・ガウディ(Antoni Gaudi|1852-1926)の自由形状の窓に着想を得て、最新の3Dプリンティング技術でつくられた新しい窓のプロトタイプデザインが、東京ミッドタウンにて披露されます。
「未来をひらく窓―Gaudí Meets 3D Printing」は、YKK APが企画・主催するもので、ユネスコの世界遺産に登録されているガウディ建築、〈カサ・バトリョ(Casa Batlló)〉や〈カサ・ミラ(Casa Milà)〉の協力のもと、日本のクリエイターや大学も参加し、企業と共創したデザインプロジェクトです。
本展のクリエイティブディレクターは、プロダクトデザイナーの鈴木啓太氏が務めます。
鈴木啓太氏プロフィール:
プロダクトデザイナー、クリエイティブディレクター
1982年生まれ、多摩美術大学プロダクトデザイン専攻卒業。PRODUCT DESIGN CENTER代表。
https://productdesigncenter.jp/古美術収集家の祖父の影響で、幼少より人が織りなす文化や歴史に興味を持つ。森林活用から都市環境、伝統工芸から3Dプリンティングなどのアディティブ・マニュファクチャリングまで、幅広い分野に精通。美意識と機能性を融合させたデザインで、国内外でプランニングからエンジニアリングまでを手掛ける。
主な受賞歴として、2008年「TOKYO MIDTOWN AWARD」受賞、2019年「相模鉄道20000系」が「ローレル賞2019」受賞、2020年「ELLE DECOR Young Japanese Design Talent」受賞など。2015-2017年グッドデザイン賞では最年少審査委員を務める。
鈴木氏は、ガウディの建築思想や多様な素材、独特な造形の窓などから着想を得て、光、風、音という3つの自然の要素をテーマとして設定。鈴木氏がデザインしら、素材、構造、機能、意匠の面からも検討を重ねた自由形状の美しい窓を、最先端の3Dプリンティング技術を用いて、YKK APが製作しました。
本展の会場は、東京ミッドタウンのアトリウム。吹き抜けの大空間に、さまざまな機能と造形をもって鈴木氏がデザインした、光がテーマの「太陽と月の窓」、音を通す「音の窓」、風がテーマの「風が巡る窓」という3種類の窓のプロトタイプが展示されます。
そのほか会場では、YKK APとガウディ研究者の山村 健氏(東京工芸大学准教授)の両者が、これまでに取り組んできた、ガウディの窓に関する研究の一部も公開されます。
ガウディ建築〈カサ・バトリョ〉の3mを超える窓を3Dスキャンし、縮小・再現した展示のほか、未来の窓や開口部に対する提案展示などは、YKK APならでは。これらは、YKK AP、カサ・バトリョ、東京工芸大学山村健研究室、早稲田大学石田航星研究室、前田建設工業ICI総合センター、PRODUCT DESIGN CENTERのコラボレーション・産学共創プロジェクトとして実現したものです。
また、今夏に開催・終了した、東京2020オリンピックで使用された表彰台の製作にあたり、野老朝雄氏がデザインした「組市松紋」の立体造形化を、3Dプリント設計統括者としてサポートした、田中浩也氏(慶応義塾大学 / SFC環境情報学部教授)が、本展のためにインタビューに応え、3Dプリンティング技術の全体像や、これからの可能性について語ります。
本店に関連して、隈 研吾、藤本壮介、大西麻貴氏(o+h)、秋吉浩気氏(VUILD代表)、クライン ダイサム アーキテクツ(Klein Dytham architecture)のアストリッド・クライン(Astrid Klein)といった建築家諸氏が、未来の窓や、それぞれのガウディ観を語るインタビュー映像も製作されました。それぞれが考える「未来の窓」をフリードローイングで描いたシーンも収録されています。
#YKK AP YouTube公式チャンネル「①WINDOW ON THE FUTURE 建築家インタビュー 隈 研吾 Architects Interview: Kengo KUMA」(2021/09/14)
建築家へのインタビュー映像は、10月15日から始まる東京ミッドタウンでの展示に先立ってオープンした展覧会特設サイトおよびYKK APのYouTubeチャンネルにて、9月14日(火)より公開中。本展にまつわる「窓コンテンツ」も先行して特設サイトで公開されています。
本展の共創プロセスなどについて、クリエイティブディレクターの鈴木氏が解説する映像は、会期初日の10月15日より公開予定です。
本展は、同時期に都内で開催される、デザインとアートの祭典「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2021」と「DESIGNART TOKYO 2021」の正式参加イベントです。
クリエイティブディレクション:鈴木啓太(PRODUCT DESIGN CENTER)
学術監修:山村 健(東京工芸大学准教授)
学術協力:東京工芸大学山村健研究室、早稲田大学石田航星研究室、田中浩也(慶應義義塾大学教授)
プロダクトデザイン:PRODUCT DESIGN CENTER
グラフィックデザイン:村上雅士(emuni)
空間デザイン:山村 健+ナタリア・サンツ・ラヴィーニャ(Natalia Sanz Laviña / YSLA Architects)
構造設計(風が巡る窓):Nature Architects
企画アドバイス:ダニエル・ギラルト・ミラクル(Daniel Giralt-Miracle)
会期:2021年10月15日(金)~11月3日(水・祝)
時間:11:00-21:00(会場の休業・営業時間短縮は東京ミッドタウンに準じる)
会場:東京ミッドタウン ガレリア B1 アトリウム
所在地:東京都港区赤坂9丁目7-1(Google Map)
入場料:無料(予約不要)
特別協力:カサ・バトリョ、カサ・ミラ、カサ・ビセンス、グエル邸、グエル公園―バルセロナ市・バルセロナ市歴史博物館
後援:スペイン大使館
協賛:前田建設工業ICI総合センター、MOLp® by 三井化学、AGCセラミックス
主催・企画:YKK AP
#YKK AP YouTube公式チャンネル「WINDOW ON THE FUTURE―Gaudí Meets 3D Printing (Concept Movie) 未来をひらく窓 コンセプト映像」(2021/09/14)
展覧会特設サイト
https://www.ykkap.co.jp/consumer/satellite/sp/window-future/
特設Instagram @windowonthefuture
https://www.instagram.com/windowonthefuture