BUSINESS

LIXILが大島の本社屋を土地ともに売却

住友不動産大崎ガーデンタワーに規模を縮小して本社を移転

BUSINESS2021.12.22

建築材料・住宅設備機器業界最大手のLIXILが、東京都江東区大島2丁目の本社を品川区に移転し、建物および土地を売却する計画であることを発表しました(2021年12月6日プレスリリース)。
新本社の移転先は、東京都品川区西品川1丁目の住友不動産大崎ガーデンタワーに構えるとのこと。

LIXILグループでは、トステムがINAXと経営統合する以前から拠点としていた大島のWINGビル(既存棟:KAZE、HIKARI:NIJI)に加え、4棟目となる新棟「HOSHI」を2019年10月に竣工させ、霞が関ビルディング(千代田区)から本社を移し、本社機能を集約していました(下の画像:2019-2020年本社機能集約計画のイメージ)。

今後のスケジュールでは、NIJI棟を除き、KAZE棟、HIKARI棟、HOSHI棟での業務を2023年3月までに終了します。

2019年10月発表時の本社機能集約計画とWINGビル各棟の配置

LIXIL2019-2020年本社移転計画

LIXILグループ 2019年10月29日プレスリリースより

同社によれば、今回の移転の背景には、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大の影響により、在宅勤務が基本となったことで、同社が推進する働き方変革に合わせたものであるとのこと。
また、新本社への移転は、本社運営費用の削減や、資本効率の向上につながると判断されました。同社の見込みでは、WINGビル土地・建物の売却が連結業績に与える影響は軽微であるとのこと。

大崎ガーデンタワーは、多くの従業員が同じ空間に集まることができるオープンなオフィス設計が可能な面積を有するオフィスビル。LIXILの新本社オフィスは、現在よりも小規模で計画され(日本経済新聞など各社媒体報道によれば、現在より床面積は9割減)、人をつなぎ、コミュニケーションが生まれる場となるようカスタマイズされたオフィス環境を新たに整えられる予定です。

本社移転計画概要
移転会社:LIXILおよび一部グループ会社
移転先:住友不動産大崎ガーデンタワー

賃借階数:合計約2,008坪(6,636m² / 71,428sqft)
上記内訳:24階 1,661.32坪(5,492m² / 59,115sqft)、19階 346.28坪(1,144m² / 12,313sqft)
移転日:2022年8月予定


瀬戸欣哉(LIXIL社長兼CEO)コメント
「LIXILでは、従業員の誰もが能力を最大限に発揮して働くことができる環境の構築を目指しています。個々のニーズやライフスタイルに応じた働き方を可能にすることで、よりインクルーシブな職場を構築することができます。そしてそれが、ビジネスの推進力となり、“世界中の誰もが願う、豊かで快適な住まいの実現”という当社のパーパス(存在意義)の追及にもつながるのです。新本社への移転により、この変革をさらに加速していくことができると確信しています。」

LIXILでは、スーパーフレックス制度の導入など、人事制度改革の実施や、社内SNSである「Workplace」などのデジタルツールの導入により、柔軟な働き方をすでに実現しているとのこと。従業員が自律的に働き方を選択できることは、ワークライフバランスの向上をサポートし、よりインクルーシブな職場環境の構築につながります。LIXILでは、これからも従業員の働き方を変革する取り組みやさらなるデジタル化を推進し、従業員エクスペリエンスを向上させていきます。

LIXIL 公式Webサイト
「本社移転によりLIXILの働き方変革をさらに進化」
https://newsroom.lixil.com/ja/2021120601

本稿1枚目の画像は同社サイト「職場・拠点」より
https://www.lixil.co.jp/corporate/recruit/about/workplace/

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