インテリア内装材・壁紙ブランド「WhO(フー)」を運営する野原ホールディングス インテリスタイルカンパニー(本社:東京都新宿区)は、「SHIFTING COLORS」をテーマにした壁紙4柄45点をリリース。WhOのプロデュースを務める、クリエイティブユニット・graf(グラフ)とともに、色彩効果を追及したグラフィカルで、さまざまな空間にフィットしやすいラインナップを展開します。
今回追加される4柄では、グラデーションのような色の移り変わりをベースにしながらも、デザインの構成要素に多様性をもたせ、細かい単位で検証しながら新しい表現を追求。グラフィカルな「mesh」や「pixel」、「stripe」、手描きによる筆のタッチやぼかしといったアナログな表現が特徴的な「paint」など、シンプルながらもそれぞれ細部までこだわった個性あるデザインとなっています。
【「WhO」新ラインナップを実際に確認できる展示会情報は、本ページの後半に記載!】
「WhO」では以前より、グラデーションを用いたデザインは根強い需要がありましたが、最近ではテクスチャー以上に光と影を表す色の移り変わりなど、質感を色合いにも求める傾向が続いています。
また、抽象的な表現は空間にも取り入れやすく、「WhO」ならではの豊かな色彩は、オフィスを中心にホテルや商業施設など幅広く採用されています。
そこで「色」を用いた表現の幅をさらに広げるべく、新たな柄の開発をスタートしたといいます。
新しい4柄のラインナップは、「WhO」らしいポップなカラーパレットをベースにしつつ、中間色が調和するよう濃さ・明るさ・彩度を細かく調整して、空間に寄り添うようなベーシックなトーンで馴染みのよいラインナップに。あえて色同士が際立つよう調整したものは、反発しすぎない程度に柔らかさと爽やかさを感じるカラーバリエーションとなっています。
「stripe」は、細かな線の集合の中で色と色が混ざり合う部分の高さを統一するのではなく、あえて揺らぎをもたせることで、引きで見たときの心地よさを意識した新柄。寄りで見たときの印象も踏まえながら、俯瞰して感じることができる揺らぎも効果的になるよう調整が繰り返されました。
異なる線幅の重なりによる密度で濃淡を表現する「mesh」も同様に、近くで見た時の線の繊細さ、引きの大きな面積で見たときのグラデーションのダイナミックさを意識して目の細かさを調整。横に広い面ではハイライトの揺らぎも見え、多層的に印象が変わるようにされています。
絵の具とスポンジを使用して描いた「paint」は、空間に用いられる木やテキスタイルといったナチュラルな素材と調和するような質感や、塗りの重なりがつくる奥行きや重厚感ある表現が目指されました。
グラデーションが綺麗になりすぎないよう、スポンジでタップしたときに残る絵の具の凹凸や濃淡が意識的に残されています。
今回のシリーズでは人の目線の高さを意識し、色が混ざり合うポイント・移り変わりのポイントが、壁紙の中でどこにあると見ていて心地よいかを検証。
タイル状の密な構図といったデザインの特性も踏まえると調整するべき要素が非常に多く、「デザイン」「人の目線」「カラーリング」の3点が落ち着くポイントを、それぞれの方向から探りながらミリ単位での細かい調整に時間がかけられたといいます。
立っているときや座っているときの高さ、柄の細かさ・粗さなど、まるではた織り機とにらめっこするように、空間の中で引き締まった印象になるよう検証が繰り返されました。
同社では通常のビニルクロス「WhO WALLPAPER」のほか、さらに耐擦過性に優れた粘着剤付き塩ビシート「WhO INTERIOR SHEET」の取り扱いもあります。
今回の新柄では、さまざまな壁面幅でも単調にならないデザインが目指されていますが、特に奥行きのある長い壁面では照明効果と合わせると、いっそう動きのある印象に。鉄扉やスチールパーティションなどの金属下地にも対応したマテリアルとの組み合わせで、空間表現の幅を広げます。
“SHIFTING COLORS” をテーマとしたラインナップはこちら
空間デザインに使われる内外装材やマテリアルが集まる展示会 BAMBOO EXPO 19 へ、今年も「WhO」は出展します。
サンプルにて新柄をご覧いただけるほか、オフィスや商業施設、ホテルなどの壁面、扉やドア枠、スチールパーティションなど金属下地にも対応する耐擦過性に優れた粘着剤付き塩ビシートの紹介も。
下記より事前登録のうえ、ぜひご来場ください。
会期:2023年5月17日(水)、18日(木)
時間:11:00~20:00
会場:東京都立産業貿易センター浜松町館 2階展示ホール
入場:無料 (要事前登録。登録はこちらから)
日本で壁紙の可能性を広げる「WhO」とは
「WhO」はより美しく、より愛され、よりよい空間を目指し、新しい表現を模索する人のための壁紙ブランド。家具・空間・プロダクト・グラフィックのデザインから食、アートにわたってさまざまなクリエイティブ活動を展開するgraf(グラフ)プロデュースのもと、2015年7月にブランド化。
海外ではすでにトレンドとなっている感性豊かで多様な壁紙デザイン。「WhO」は、日本における壁紙の可能性を広げながら、日本の住まいや空間に適した、日本人の感性にあうデザインの壁紙を提供。2016年にはグッドデザイン賞を受賞し、現在では2,500点を超える個性的で表情豊かなラインナップを揃える。
今後さらに拡大するであろう日本のリフォーム・リノベーション市場や、装飾ビジュアル化が進む宿泊施設、店舗・不動産物件などにおいて、より特徴的で美しく空間を彩るデザイン性の高い壁紙に対するニーズに応えている。
また、近年注目されるSDGsへの取り組みとして、VOCや有害大気汚染物質を含まない、人や環境に優しい次世代インクを使用したインクジェットプリントを制作手法として取り入れている。完全受注生産方式とカタログの廃止により、過剰在庫、過剰生産を行わないサスティナブルなビジネスモデルを展開中。
graf
大阪を拠点とするクリエイティブユニット。
家具の製造・販売、グラフィックデザイン、スペースデザイン、プロダクトデザイン、アートから食、イベントの企画運営に至るまで「暮らしのための構造」をキーワードに、暮らしにまつわるさまざまな要素をものづくりから考え実践する。
野原ホールディングスを中心とする野原グループは、建設業界を中心に建材や鉄鋼関連、セメントなどの資材販売、道路交通標識などの販売・施工を通して事業を拡大。2020年8月より掲げる新ミッション「CHANGETHE GAME.クリエイティブに、面白く、建設業界をアップデートしていこう」のもと、これまでの知見をさらに磨き未来へつなげて、より一層社会に貢献する。