黒川紀章のメタボリズム建築〈中銀カプセルタワービル〉がTシャツほかファッションアイテムとなって蘇る。トーキョー カルチャート by ビームスとのコラボで実現。ビームスの新宿旗艦店とオンラインショップで10月12日より発売される。
メタボリズム建築の名作〈中銀カプセルタワービル〉と、トーキョー カルチャート by ビームス(TOKYO CULTUART by BEAMS)がコラボレーション。Tシャツなどのコラボアイテムが10月12日に発売されます。
〈中銀カプセルタワービル〉は、建築家・黒川紀章(1934-2007)が設計を手掛けて、1972年に東京・銀座8丁目に竣工。11階建てと13階建ての2棟のタワーで構成され、各タワーのコアまわりに合計140個のカプセルユニットを取り付けた、独特な形状と構造で知られていました。黒川は、カプセルユニットが老朽化した場合には新しいユニットと交換することを想定して設計しており、当時の建築潮流だった「メタボリズム」を体現した建築作品でした。惜しまれつつも2022年4月に解体工事が始まり、現在は更地になっています(その後、中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクトにより、現場から取り外された23カプセルの譲渡販売先を募集するプロジェクトなどが進行中 / 詳細は『TECTURE MAG」2022年9月21日ニュースを参照)。
今回のコラボレーションは、トーキョー カルチャート by ビームスのディレクターを務める小川喜之氏からの打診に、〈中銀カプセルタワービル〉側が応え、実現しました(協力:中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト)。両者のコラボは今回が初。
なお、同ビルとのコラボアイテムが発売されるのは、2011年に森美術館が企画した展覧会「メタボリズムの未来都市展」の会期中、ミュージアムショップでオリジナルグッズが販売されて以来とのこと。
コラボアイテムのコレクションは、Tシャツ、キャップ、トートバッグ、ピンズ、クッションの全5タイプ。
アイテムのデザインにあたり、建物をスキャンしたデータや、設計図面資料に含まれていたイラスト、竣工当時の写真などを採用。ロゴマークでは、新陳代謝を意味する「metabolism(メタボリズム)」をイメージしたデザインを新たに描き起こしています。
商品の販売は、東京・新宿3丁目の旗艦店[ビームス ジャパン]と、ビームスの公式オンラインショップにて。10月12日に発売されます。
トーキョー カルチャート by ビームス ディレクター・小川喜之氏コメント:
「昨年秋に、中銀カプセルタワービルを内覧させていただく機会がありました。それまでは外観しか知りませんでしたが、部屋ごとにそれぞれ全く異なるデザインがとても印象的でした。元々の私のように、外観しか見たことがない人にも、このビルのことをさらに知っていただきたいと思い、企画を提案。今回のコラボレーションを実現することができました。」
ビームス プレスリリース(2022年10月7日)
https://www.beams.co.jp/news/3250/
トーキョー カルチャート by ビームス
https://www.beams.co.jp/tokyocultuart/
ビームス 公式オンラインショップ
https://www.beams.co.jp/
中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト
https://www.nakagincapsuletower.com/