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最新の電通生活者意識調査レポートより、afterコロナ時代の社会を読み解く新概念「クロス・リバーシブル」

BUSINESS2020.08.03

日本最大手の代理店・電通は、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)が流行した後の社会、いわゆる「afterコロナ」と呼ばれる時代における、“クルマと移動の未来”にフォーカスした生活者調査「変化の兆し100の問い」を2020年6月下旬に実施し、その分析結果を公開しました(電通2020/7/22プレスリリース)。

withコロナ、ニューノーマル時代とも呼ばれるこれからの時代において、求められる働き方(ワークスタイル)やライフスタイルを示唆する内容となっています。

調査概要
タイトル:「変化の兆し100の問い」調査
調査手法:インターネット調査
調査時期:2020年6月26日(金)~29日(月)
エリア:全国
対象者:全国16~69歳の男女
サンプル数:7,000
調査内容:新型コロナウイルス感染症に対する価値観・行動・移動・クルマの意識変化など
調査機関:電通マクロミルインサイト

なお、この調査は、以下2点の視点から「未来の兆し」を捉えることを目指したものです。

1.クルマと移動の未来の兆しを捉えるために、生活価値観やライフスタイル、さらには地球環境・社会システムに至る広い範囲で一貫した調査・考察を行う。

2.顕在化していない兆しを捉えるために、対となる2択のシングルアンサー100問を問い、生活者自身が未来への答えを実際に選ぶ調査手法を採用する。

電通の発表によれば、今回の調査では、対立する2択の回答が拮抗する項目が見られたとのこと。下記はその特徴的な結果の一部です。
・「買い物はオンラインがいい」49%、「買い物はリアルの店舗がいい」51%
・「移動しないことの価値を感じた」45%、「移動することの価値を改めて感じた」55%
・「5~10年後、運転するのは贅沢な時間になっていく」59%、「無駄な時間になっていく」41%

1.地球環境・社会システムの未来の兆し:「カオス」から「ピュア」へ
世界が人間本位に不要な多角化を繰り返していたことに気付き、必要なものだけを残し、再配置していこうとする兆しが見えた。

2.人類の未来の兆し:「窮屈な自立」から「柔らかな自律」へ
これまでの生活における不要不急を削り、過度な他者依存から脱し、意志を持って自分の人生を選び抜く自律的な生き方を志向する兆しが見えた。

3.移動の未来の兆し:「物理的移動」から「意味的移動」へ
人類は「動かないこと」の価値を見いだしたと同時に、わざわざ行く価値や会う価値があるといった「かけがえのない移動」に関しては、これまで以上に価値が高まる兆しが見えた。

4.クルマの未来の兆し:「マスプロダクト」から「カインドプロダクト」へ
移動手段という単一的な価値を超え、移動したくなるモチベーションを生み、人間の気持ちを理解し、ともに行動するプロダクトとなる兆しが見えた。

5.クルマの今の兆し:「ドライブ」から「アライブ」へ
労働環境や家庭環境の変化に伴い、居住スペースもしくはワークスペースなど、本来の用途を超えた役割をクルマに見いだす兆しが見えた。

これらの調査結果を受けて、同社では、未来構想のヒントとして「Xross Reversible(クロス・リバーシブル)」という新たな概念を導き出しています。

「クロス・リバーシブル」とは、COVID-19をきっかけに、不必要なものが急速に淘汰されていく今の社会において、それでも残り続けるべきもの、さらには分断・対立するものを、二者択一、妥協を前提とせず、意志を持って柔軟に選び取っていこうとするマインドや行動を指します。

これらの分析は、同日に『ウェブ電通報』に掲載された、電通ビジネスプロデューサーの鹿川耕治郎氏と、ソリューションプランナーの長野隆史の共同執筆によるレポート「クルマと移動の未来の兆し調査から見えた、新しい世界。No.1」に、わかりやすくまとめられています。

ニューノーマル時代のワークスタイルは、『ウェブ電通報』にもあるように、“これまでのように組織が定めた本社、支社ではなく、「同じ価値観を持つ同僚が集うサテライトオフィス」という形で、価値観で帰るべき場所を決めていく。そんなことが当たり前になっていく”と思われます。(en)

『ウェブ電通報』(2020年7月22日)
クルマと移動の未来の兆し調査から見えた、新しい世界。No.1 鹿川耕治郎x長野隆史

https://dentsu-ho.com/articles/7422

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