東京・赤坂(永田町)にある〈ザ・キャピトルホテル 東急〉は、都内各所にある、建築家の隈 研吾氏が手がけた建築作品をタクシーで巡るツアーと同ホテルの宿泊がセットになったプランを、2021年2月8日(月)より販売を開始しました。
この宿泊プランは、日本交通が昨年10月より運行を開始したタクシーツアー「隈研吾 建築ツアー in Tokyo」(監修:隈研吾建築都市設計事務所)に、ホテルステイを掛け合わせたもの。タクシーの発着場となる〈ザ・キャピトルホテル 東急〉は、2010年にリニューアルオープンした際に、隈氏がデザイン監修を手がけています。
なお、タクシーツアーについては、【TECTURE MAG】にて昨秋、速報しています。
【TECTURE MAG】記事
隈建築をガイド付きで。日本交通タクシー「隈研吾 建築ツアー in Tokyo」10/16より運行(2020/10/09)
https://mag.tecture.jp/event/20201009-15547/
隈 研吾 / Kuma Kengo
1954年生まれ。東京大学大学院建築学専攻修了。1990年隈研吾建築都市設計事務所設立。東京大学教授を経て、現在、東京大学特別教授・名誉教授。
これまで20カ国を超す国々で建築を設計し、日本建築学会賞、フィンランドより国際木の建築賞、イタリアより国際石の建築賞など、国内外での受賞多数。その土地の環境、文化に溶け込む建築を目指し、ヒューマンスケールのやさしく、やわらかなデザインを提案している。また、コンクリートや鉄に代わる新しい素材の探求を通じて、工業化社会の後の建築のあり方についても追求している。
Kengo Kuma&Associates https://kkaa.co.jp/
日本交通株式会社
1928年創業、グループ売上高で日本最大のハイヤー・タクシー会社。車両台数はタクシー6,372台、ハイヤー約1,486台(2020年1月末時点)、乗務員数は10,807名(2020年5月末時点、連結)。日本初となるスマートフォン配車アプリや、都内初となる「陣痛タクシー」、キッズ・観光・サポートの専門サービス「EDS(エキスパート・ドライバー・サービス)®」、「タクシーデリバリー」サービスなど、モビリティに+αの価値を提供している。
http://www.nihon-kotsu.co.jp/
都内には、共同設計を含め、隈研吾建築都市設計事務所が手がけた建築作品が多数存在します。例えば、JR高輪ゲートウェイ駅、国立競技場、明治神宮ミュージアム、根津美術館、サニーヒルズ南青山(上の画像)、瑞聖寺庫裡など。外苑前にある梅窓院は、隈事務所の”お隣さん”でもあります。
タクシーツアーのドライバーは、日本交通のEDS(エキスパート・ドライバー・サービス)®観光担当乗務員で、同ツアー監修している隈研吾建築都市設計事務所のスタッフから直接、作品の設計意図やこだわりについて説明を受けています。
約3時間[*1]のツアーでは、ドライバーから建築作品の見どころについて聴きながら「隈建築」を巡り、その道中においても、東京観光の専門資格を保有する乗務員の運転サービスとともに、東京の街並みも存分に楽しむことができるという趣向になっています。
コース[*1]:ザ・キャピトルホテル 東急(コース出発・到着地) / 隈研吾建築都市設計事務所 / 梅窓院 / 国立競技場 / ONE表参道 / 明治神宮ミュージアム / サニーヒルズ南青山 / 根津美術館 / JR高輪ゲートウェイ駅 / 瑞聖寺庫裡
ツアー出発時間:14:00 ※他の時間を希望する場合は予め要相談
所要時間:約3時間
車種[*2]:アルファード(乗客定員6名、密を避けるために4名推奨)、またはジャパンタクシー(乗客定員4人、密を避けるために2名推奨)[*3]
*1.タクシーツアーのルートと内容は、利用者の要望や当日の交通状況などに応じて決定(上記記載の全ての建築作品の観光を確約するものではありません)
*2.予約人数と稼働状況により手配(車種の指定はできません)
*3.「密」空間回避のため、5名以上の利用は不可
〈ザ・キャピトルホテル 東急〉のエントランス空間は、国内外からの宿泊客・利用客を出迎える、ホテルにとって大切な空間です。隈氏はここに、日本伝統建築様式である庇(ひさし)や斗栱(ときょう)を施し、和の空間をデザインしました。
詳細:https://www.tokyuhotels.co.jp/capitol-h/artworks/index.html
今回の「隈建築タクシーツアー付き宿泊プラン」では、〈ザ・キャピトルホテル 東急〉における「隈建築」の見どころについて、タクシー出発前(到着日の13:30-)にホテルのスタッフが説明してくれます。
本プランで宿泊する客室フロアは、ホテルの27階から29階に位置するクラブフロア。かつてこの地にあった北大路魯山人が主宰した「星岡茶寮」からその名がとられた、スイートルームおよびクラブフロアの宿泊客専用のラウンジ「The Capitol Lounge SaRyoh」も利用でき、昼と夜とで異なる都市の眺望も堪能できます。
障子や襖をしつらえた客室からは、高層階ならではの眺めを堪能でき、和モダンのインテリアで和らぎを演出、都心での贅沢なひとときを味わえます。
実施期間:2021年2月8日(月)~6月30日(水)
客室タイプ・料金:
クラブ デラックス キング / ハリウッドツイン(ともに44.9m²)
1名料金(1室利用) 81,000円~
2名料金(1室利用) 86,000円~
プラン内容:
宿泊 / 朝食 / クラブラウンジ「The Capitol Lounge SaRyoh」の利用 / タクシー「隈研吾 建築ツアー in Tokyo」 / 館内 隈建築ツアー(到着日の13:30より)
チェックイン 13:00 / チェックアウト 正午
予約申し込み・問い合わせ先:ザ・キャピトルホテル 東急 客室予約
Tel:03-3503-0109(代表)
詳細:https://www.tokyuhotels.co.jp/capitol-h/
注.本稿の情報は、発表時のものです。タクシーツアーや宿泊プランの詳細、開催の可否は、主催者のウェブサイトでの案内を参照してください(各種問合せも直接ホテル宛てにお願いします)。
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)拡大による、いわゆるコロナ禍では、感染リスクを回避した、都市近郊への観光(マイクロツーリズム)への注目が高まっています。昨秋に始まった日本交通タクシー「隈研吾 建築ツアー in Tokyo」も、いわゆる”3密”を避けた、新しい東京観光のスタイルを提案したもの。コロナ対策をとりながら「宿泊+特別な体験」という付加価値を提供する、ニューノーマル時代の新しいツーリズムは、今後ますます増加し、多様化し、競争も激しくなっていくと思われます。(en)