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淺沼組が循環型プロジェクト「GOOD CYCLE PROJECT」を始動

オウンドメディア創刊や川島範久氏による名古屋支店リニューアル計画などを発表

BUSINESS2021.04.01

1892年(明治25)創業の淺沼組(本社:大阪府大阪市)が、サステナブルおよびSDGsの実現に向けた取り組みとして、循環型プロジェクト「GOOD CYCLE PROJECT」(グッドサイクルプロジェクト)を2021年4月1日より開始し、掲げる4つのアクションと、進行中の名古屋支社リニューアル計画や、オウンドメディアのWeb開設など、複数のプロジェクトの概要を発表しました(プレスリリース)。

「GOOD CYCLE PROJECT」4つのアクション (註.並び順は編集部による)

1.「GOOD CYCLE BUILDING」:名古屋支店リニューアル
2.「GOOD CYCLE SERVICE」:リニューアル事業
3.「GOOD CYCLE PRODUCT」:クラウドファンディング
4.「GOOD CYCLE TALK」:オウンドメディア開設

本プロジェクトは、「人間は、自然の一部になれるだろうか。」をコンセプトに、淺沼組の営業、技研、経営企画、設計、さまざまな部署の若手有志で構成されたチームが推進しています。

1.名古屋支店リニューアル

築30年の自社ビル・名古屋支店を、建築家の川島範久氏と、淺沼組設計部との共同設計により改修(進行中)、2021年10月竣工予定。

「GOOD CYCLE PROJECT」

淺沼組 名古屋支店リニューアル計画(左がリニューアル後のイメージ)

設計思想:「循環の中の建築」
太陽の光や自然の風、大地からの土や木、植物などの生命。変化する自然とのつながりの中で生活することは、心身の健康や創造性の向上に寄与するものであり、省エネルギーにも寄与します。自然物を適切な方法で建物に取り込むことができれば、人工素材をアップサイクルし、自然素材を土に還すことができ、有限である地球資源の消費を抑えるとともに、地球環境を健全に保つことにも繋がります。私たちは地球の上に生きていて、様々なモノとの連関の中で生きている。このような感覚を持ち続け、自らの価値観やふるまいを見直していき、「より良い循環」を作り上げていけるような、新しい建築・都市のあり方の提案です。

淺沼組「GOOD CYCLE PROJECT」

名古屋支店リニューアル イメージ(内観)

名古屋支店リニューアル計画では、「ReQuality」のコンセプトに則り、「GOOD CYCLE SERVICE」として提供する、既存躯体・空間の有効活用の可能性を示すとともに、建設残土をアップサイクルした版築ブロック(後述)や、土壁、吉野杉を活用したファサードなど、最新の技術や素材を活用したオフィスビルとなる予定。空間ヘルスケアの知見なども活用し、人間にも地球にもよい循環を追求します。

川島範久氏プロフィール
1982年神奈川県生まれ。建築家。博士(工学)。川島範久建築設計事務所主宰。明治大学理工学部建築学科専任講師。東京大学卒業、同大学大学院修士課程、博士課程修了。日建設計勤務、UCバークレー客員研究員、東京工業大学助教を経て現職。
〈NBF大崎ビル(旧・ソニーシティ大崎)〉で日本建築学会賞(作品)、〈一宮のノコギリ屋根〉でJIA環境建築賞・大賞を受賞し、博士論文「日本における環境配慮型建築の設計プロセスに関する研究」で前田工学賞を受賞するなど、環境的視点から建築・都市デザインを見直す実践と研究を続けている。
http://norihisakawashima.jp/

2.リニューアル事業

コンセプトに掲げる「ReQuality」のもと、淺沼組が総合建設会社として長年培ってきた技術やノウハウを活かしたサービスを展開。
調査・診断から企画・設計、施工、維持管理までトータルでサポートすることで、建物の寿命を延ばします。また、自然素材の活用や、建設残土を活用する版築の技術を応用したブロックの開発、空間ヘルスケアの知見を活用した提案など、独自の技術やサービスで、建物の資産価値を守り、価値を高め、スクラップアンドビルドではない手法を事業として展開していきます。

淺沼組「GOOD CYCLE PROJECT」

版築ブロック(イメージ)

3.クラウドファンディングを開始

名古屋支店のリニューアル工事で生じる100%自然素材の端材をプロダクトとして再利用するクラウドファンディングを4月1日より開始します。
第一弾は、廃棄予定の吉野杉を活用したプロダクト〈ヨシノチップス〉。香りで空間をリノベーションします。

淺沼組「GOOD CYCLE PROJECT」

吉野杉を再活用したプロダクトのイメージ

淺沼組「GOOD CYCLE PROJECT」

クラウドファンディング〈ヨシノチップス〉イメージ

淺沼組「GOOD CYCLE PROJECT」

〈ヨシノチップス〉とアロマのイメージ

淺沼組によれば、樹齢130年の吉野杉は建材としては一般的でも、アロマオイルの原料として使われることは滅多にないとのこと。建設会社ならではのプロダクトです。
〈ヨシノチップス〉は100%自然由来。オイルの〈ヨシノドロップス〉は入浴剤や加湿器のアロマなどにも使えます。

淺沼組「GOOD CYCLE PROJECT」

チップスとドロップスを組み合わせて使用したイメージ

このクラファン プロジェクトは、目標金額の達成に関わらず、プロジェクト終了日の2021年6月29日までに支払いを完了した時点で、応援購入が成立する「All in型」です。

クラウドファンディング
【樹齢130年の吉野杉で】淺沼組がつくる森の香りのインテリア『ヨシノチップス』

https://www.makuake.com/project/goodcycle/

4.オウンドメディアを発行

伊藤ガビン氏を編集長に迎え、自社でウェブメディアを発行。
淺沼組社員やプロジェクトメンバーが、「GOOD CYCLE」に関係のある実践者を訪ねながら、よい循環とは何かを考える連載をスタート。
組織の枠、業種の枠をこえて、様々な人や業界と手を組みながら、人間にも地球にもよい循環について探求します。公開は5月1日予定。

編集長 伊藤ガビン氏プロフィール:
神奈川県生まれ。編集者。京都精華大学メディア表現学部教授。映像情報サイト『NEWREEL』編集長。コンピュータ雑誌LOGiN編集部を経て、フリー。雑誌、書籍編集のほか、web、映像、ゲーム、美術まで幅広く編集活動に関わっている。
数多くの環境コンテンツも制作。2005年「愛・地球博」サイバー日本政府館の子供向け環境記事「ニッポンカン新聞」や、「未来を変える目標 SDGsアイデアブック」(2018年)にも参加している。

淺沼組「GOOD CYCLE PROJECT」

プロジェクト「GOOD CYCLE PROJECT」公式ウェブサイト
https://www.goodcycle.pro/

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