BUSINESS

VUILDが「EMARF scan」α版をリリース

これまで廃棄されていた木材などをスマホ撮影からデータ化、Web上での管理・販売が可能に

BUSINESS2023.04.14

VUILD(代表取締役CEO:秋吉浩気)が展開する木材のクラウドプレカットサービス「EMARF(エマーフ)」[*1]が、全国150カ所以上に設置している3D木材加工機「ShopBot」[*2]のオーナーを対象に、α版のサービス運用を開始しました。

今回ローンチした「α版」は、同社の新しいデジタルプラットフォーム「EMARF scan」の本格ローンチに先がけたもの。一般的な市場で流通が困難な木材を即時にデータ化し、それらの管理・販売を可能にするデータベースを構築することで、木材が廃棄されない循環型社会の実現を目指しています。

VUILD「EMARF scan」α版

「EMARF scan」概略図

デジタルプラットフォーム「EMARF scan」の特徴

「EMARF scan」とは、スマートフォンで木材を撮影するだけで、情報を即時にDXFデータに変換し、同サービス上で材木の一元管理と販売[*3]まで可能にしたサービスです。

VUILD「EMARF scan」α版

このサービスの特徴は、これまで流通が困難とされてきた規格外の木材、流通販路をつくったこと。
木材の生産過程で生じる、流通できない非規格材や、同様に木材を加工する過程で生じる不揃いな端材の形状・サイズを正確に読み込み、材種、等級、乾燥状態、保管場所などの詳細な情報をデータベース上に登録し、かつ販売することができます。
従来は廃棄されていた木材をウェブサイト上で管理・販売できるようにしたことで、木材生産者の新たな木材流通の道を開拓。木材生産者と購入者をダイレクトに結ぶことで、材木の低価格化にもつながる見込みです。

VUILD「EMARF scan」α版

「EMARF scan」が提供するサービス(イメージ)

VUILD「EMARF scan」α版

木材のスマートフォン撮影のイメージ

VUILD「EMARF scan」α版

木材のスマートフォン撮影のイメージ

VUILD「EMARF scan」α版

「EMARF」で加工されたプロダクト

また、「EMARF scan」に登録された木材のデータは、あらゆるデザインソフトに対応するファイル形式「DXF」で書き出すことが可能です。例えば、希少性の高い個性豊かな木材を、デザインプロセスに取り入れさまざまなものづくりシーンで活用できるようになります。
木材の購入者は、木材をダイレクトにデザインプロセスにつなげることができます。

木材生産者だけでなく、デザイナーや設計者をはじめとする消費者側の木材活用の可能性を同時に拡げる新サービスです。

VUILD「EMARF scan」α版

サービスの特徴(要約)
・木材の流通プロセスの短縮・効率化
・木材の低価格化を実現
・ものづくり、デザインの幅を拡張
・循環型社会の実現への貢献

VUILD「EMARF scan」α版

今後の展開予定

「EMARF scan」は、2023年4月13日から開始した「α版」の運用を経て、さらなるサービス開発が進められる計画です。

「EMARF scan」α版 プレスリリース(2023年4月13日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000031.000031751.html

VUILD「EMARF scan」α版

「EMARF scan」において今後開発・搭載予定の機能


*1.「EMARF」とは、木製ものづくりのデザインからパーツに加工するまでの工程をオンラインで完結できるクラウドサービス。イラストレーターやCADデータを、「EMARF」ウェブサイト上で入稿すれば、加工された状態で木製のパーツを手軽に調達できる。2020年5月のサービスローンチ以降、家具やプロダクトの製作のほか、アート作品、建築内装、仮設建築など幅広いシーンで利用されている
*2.「ShopBot」とは、EMARFの提供元であるVUILD株式会社が全国各地に導入を進めている3D木材加工機(NCルーター)を指す。直線・曲線問わずデータ通りに木材を加工することができる。
*3.今回の「α版」には決済機能が実装されていないため、売買は個人間でのやりとりが必要

VUILD「EMARF scan」α版

「EMARF scan」Webサイト
https://scan.emarf.co

EMARF公式Twitter
https://twitter.com/emarfco

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