BUSINESS

〈SUMUFUMU TERRACE 青山〉2/1オープン

佐藤オオキ氏率いるnendoが店舗をプロデュース、積水ハウスが都内に展開する新拠点の5店舗め

BUSINESS2022.02.01

積水ハウスが昨年11月より都内に展開している[SUMUFUMU TERRACE(スムフム テラス)]の5店舗め、〈SUMUFUMU TERRACE 青山〉が東京・南青山2丁目に2月1日オープンしました(積水ハウス プレスリリース)。

[SUMUFUMU TERRACE]は、「皆が気軽に集える場所」をコンセプトに掲げる、積水ハウスの新拠点で、これまでに、新宿(本稿・フッター付近の画・内観)、立川、錦糸町、池袋に計4店舗を展開しています。

COVID-19(新型コロナウイルス感染症)拡大がもたらした”コロナ禍”によって、人々の意識やライフスタイルが変化していくなか、このほどオープンした[SUMUFUMU TERRACE 青山]は、人々に暮らしのインスピレーションを提供し、 “理想の住まい”を実現するための施設となることを目指し、アートやデザインへの意識が高いユーザーを想定した店舗構成となっているのが大きな特徴です。

SUMUFUMU TERRACE(スムフム テラス)青山

〈SUMUFUMU TERRACE 青山〉内観

店舗デザインはnendoが担当

店舗デザインは、デザイナーの佐藤オオキ氏が率いるデザインオフィスnendoが担当。同社は、東京とミラノに拠点を構え、建築、インテリア、プロダクト、グラフィックなど、多岐にわたるデザインを国内外で多数手掛けています。

SUMUFUMU TERRACE(スムフム テラス)青山

店内では日本国内から選りすぐった素材を展示

ガラスと植物で仕切られた回廊のような空間は、戸建住宅における“庭”に着目したもので、日本国内から選りすぐった、住宅を建てる際に用いられる素材などが展示されています。
さらに、これらがどのように受け継がれてきたのかも含めて、視覚や触覚で素材について伝えるデザインが施され、足を進めるにつれて、家づくりのアイデアがどんどん膨らんでいく体験を得られる、nendoならではの空間となっているとのこと。

デザイナー プロフィール

佐藤オオキ / Oki Sato
1977年カナダ生まれ。2002年早稲田大学大学院建築学専攻修了。同年にデザインオフィスnendoを設立。

佐藤オオキ / Oki Sato 近影

Newsweek誌「世界が尊敬する日本人100人」に選出され、EDIDA「Designer of the Year」(2012年)をはじめとする世界的なデザイン賞を数多く受賞。
代表的な作品は、米国のニューヨーク近代美術館など名だたる美術館に収蔵されている。昨年は「TOKYO2020(東京2020オリンピック・パラリンピック)」の聖火台デザインを担当。現在進行形のプロジェクトは、2024年に開催予定のパリ五輪へ向け、フランス高速鉄道TGV新型車両のデザイン。2025年開催予定の「大阪・関西万博」の日本政府館の総合プロデューサーを務める。

nendo 公式ウェブサイト
www.nendo.jp

3組のアーティストの作品を展示

〈SUMUFUMU TERRACE 青山〉では、絵本作家の荒井良二氏、写真家の石川直樹氏、現代アートチームの目[mé]といった、アーティストの作品を鑑賞できるのも特徴です。洗練された空間の中で、理想の住まいについて考える時間を訪れた人に提供します。

参加アーティスト プロフィール

荒井良二 / Ryoji Arai
日本を代表する絵本作家の1人。
1956年山形県生まれ。日本大学藝術学部美術学科を卒業後、絵本をつくり始める。2005年に日本人として初めて、アストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞するなど、国内外で数々の絵本賞を受賞。

荒井良二 / Ryoji Arai

荒井良二氏 撮影:阿部 健 / Takeshi Abe

石川直樹 / Naoki Ishikawa
写真家。
1977年東京生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。人類学、民俗学などの領域に関心を持ち、辺境から都市まであらゆる場所を旅しながら、作品を発表し続けている。

石川直樹 / Naoki Ishikawa

石川直樹氏 撮影:阿部 健 / Takeshi Abe

目 [mé]
アーティスト・荒神明香、ディレクター・南川憲二、インストーラー・増井宏文を中心とする現代アートチーム。個々の技術や適性を活かすチーム・クリエイションのもと、特定の手法やジャンルにこだわらず展示空間や観客を含めた状況・導線を重視し、果てしなく不確かな現実世界を私たちの実感に引き寄せようとする作品を展開。
日本各地の芸術祭にも多数参加。昨夏には、東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京が主催する文化プログラム「Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13」の採択事業の1つとして、「誰かの巨大な顔」を東京の空に出現させるプロジェクトが大きな話題となった。

目 [mé] メンバー

現代アートチーム目 [mé]メンバー(左から、南川憲二、荒神明香、増井宏文) 撮影:阿部 健 / Takeshi Abe

自邸を飾るアートの購入もサポート

〈SUMUFUMU TERRACE 青山〉では、アートの展示コンテンツとともに、アーティストと対話しながら、自邸を飾るアート作品の購入もサポートします。

積水ハウスとの新築請負契約を済ませた場合に限り、オーダーも可能なプログラム「SEKISUI HOUSE meets ARTISTS」を提供するとのこと。店富裕層が多く住む青山という店舗の立地条件と、”おうち時間”の充足が求められるニューノーマル時代を反映したサービスと、店舗の構成になっています。(en)

「SEKISUI HOUSE meets ARTISTS」公式ウェブサイト
https://www.sekisuihouse.co.jp/art/index.html

SUMUFUMU TERRACE(スムフム テラス)青山

アート展示コンテンツの1つ、〈百一年の家の絵本〉

〈SUMUFUMU TERRACE 青山〉店舗概要

住所:東京都港区南青山2丁目26−1 D-LIFEPLACE南青山1F
営業時間:10:00-18:00
休業日:火曜・水曜・夏季休暇・年末年始
開業日:2022年2月2日

[SUMUFUMU TERRACE]公式WEBサイト
https://www.sekisuihouse.co.jp/sumufumuterrace/aoyama/

SUMUFUMU TERRACE 新宿(スムフム テラス 新宿)内観

2021年11月18日にオープンした[SUMUFUMU TERRACE 新宿] 内観

 

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