2022年1月21日初掲、2月4日オープン後の内外観画像(Photo : Nobutada Omote)と設計コンセプトを追加して更新
YAMAGIWA(ヤマギワ)の大阪の拠点となるショールーム[YAMAGIWA OSAKA]が、大阪・本町4丁目から心斎橋に移転し、2022年2月4日にオープンしました。
タグライン「The Art of Lighting」を掲げるYAMAGIWAとして、グローバルな発信の場となることを目指してのリニューアルオープンとなります。
[YAMAGIWA OSAKA]の設計・空間デザインを手掛けたのは、「ドバイ国際博覧会(ドバイエキスポ2020 / 通称:ドバイ万博)」にて、日本館のデザインアーキテクトを手掛けた建築家の永山祐子氏(永山祐子建築設計 代表)。
光と影を生み出すよう考え抜かれたマテリアル、上下斜めに可変する特徴的なルーバー屋根など、求められるシチュエーションに応じて変化する空間が、訪れるたびに新しい発見と体験をもたらします。
永山祐子氏プロフィール
Yuko Nagayama
建築家 / 永山祐子建築設計 代表
1975年東京生まれ。1998年昭和女子大学生活美学科卒業。1998年青木淳建築計画事務所勤務。2002年永山祐子建築設計設立。2020年より武蔵野美術大学客員教授。
主な作品に、LOUIS VUITTON 京都大丸店、丘のある家、豊島横尾館、女神の森セントラルガーデン、ドバイ国際博覧会日本館、JINS PARKなどがある。
現在、新宿歌舞伎町にて地上48階建ての高層複合施設・東急歌舞伎町タワー(2023年春開業予定)や、東京駅前常盤橋プロジェクトにおける「TOKYO TORCH」などのプロジェクトが進行中。
永山祐子建築設計による設計のポイント
お客様がご自宅に照明を置いた感じをイメージできる、ヒューマンスケールを感じられる空間をつくりたいと考えました。最も重要視したのは、ショールームでお客様にどういう体験を提供できるかという点。新しい発見や、ご自身の生活に持ち帰るヒントがある空間になればと思っていました。
新たな試み「可変天井」
YAMAGIWAのショールームは器具の提案というより光をベースにしたライフスタイルの提案に近いと感じており、1つの空間として家見と照明、生活シーンを切り取って見せたいと考えました。そのため、分節感を持ちながら開放感がある空間を、さまざまなアイデアでつくるというのが起点でした。
今回は、可変性のある天井とバーチカルブラインドを使い、仕切らず、軽やかにコーナーをつくっています。ほかの新たな試みとしては、床や壁の什器など色んな素材の上にあしらった真鍮の線です。時間や場所によってさまざまな光の受け方をします。
亀倉雄策氏がデザインしたYAMAGIWAのロゴの、放射線状に光が広がる線にアイデンティティを感じ、表現に落とし込みました。線でつくる軽やかさは日本らしさに通じるところで、ルーバーも1つの線材でつくるなど、線を意識したデザインになっています。行くたびに空間が変化し、驚きや発見がある場所として、暮らしのヒントや光環境を見直すきっかけを見つけていただけたらと思います。(永山祐子談 / YAMAGIWA OSAKA リーフレットより)
[YAMAGIWA OSAKA]のオープンにあたり、Michael Anastassiades、VIBIA、NEMOなど、ヨーロッパを代表する照明ブランドの新作をはじめ、世界中から選りすぐった名作照明が展示される予定です。
店舗面積:257.4m²(78.0坪)
新住所:大阪府大阪市中央区南船場3-5-8 オーク心斎橋ビル1F(Google Map)
アクセス:大阪メトロ御堂筋線 心斎橋駅より徒歩2分
営業時間:11:00-17:00
定休日:水曜・日曜・祝日
オープン日(予定):2022年2月4日
YAMAGIWAプレスリリース
「YAMAGIWA OSAKA移転休業のお知らせ」(2021年11月11日)
https://www.yamagiwa.co.jp/news/56605/
YAMAGIWA 公式インスタグラム
https://www.instagram.com/yamagiwa_official_/