インターネット集客を特色とした戸建住宅の設計、施工、販売および不動産関連事業を展開するLib Work(熊本県山鹿市)は、昨年11月に研究開発の着手を発表した3Dプリンタ住宅〈DEEP α〉に関して、オーヴ・アラップ・アンド・パートナーズ ジャパン・リミテッド一級建築士事務所とコンサルティング業務委託契約を締結したことを発表しました(2022年8月9日プレスリリース)。
オーヴ・アラップ・アンド・パートナーズ ジャパン・リミテッドの母体であるArup(アラップ)は、構造設計家のオヴ・アラップ(Ove N. Arup / 1895-1988)が1946年に設立した、エンジニアリング・コンサルティング会社。創業地で本社を置くロンドンのほか、米国、欧州、オーストラリア、中東、アフリカ、アジアの主要都市に拠点を構え、東京もその1つ。グループ全体で約17,000人の設計者、アドバイザーなどの専門家を抱え、シドニーのオペラハウス、パリのポンピドゥー・センター、中国の北京国家体育場など、世界140カ国で90を超える領域でさまざまなプロジェクトに参画しているグローバル企業です。
Arup社は、日本国内では、2017年に竣工した、坂茂建築設計が設計を手がけた〈静岡県富士山世界遺産センター〉の構造設計や、『TECTURE MAG』でも紹介した、世界初のステンレス鋼3Dプリント橋〈MX3D Bridge〉のリードエンジニアを務めています(詳細)。
「世界の人々ひとりひとりに価値のある最適な暮らしを提供する」ことをミッションとして掲げるLib Workとしては、Arup社と連携することで、国内・国外の3Dプリンタ住宅の情報収集、コンセプト開発、基礎試験実施などの多岐にわたる支援体制が整い、今後はArup社と共同で、プロトタイプ住宅の設計条件整理、企画設計を進めていく計画です。今後の展開としては、国内はもとより、海外の発展途上国への提供も視野に入れているとのこと。
Lib Work プレスリリース(2022年8月9日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000097.000022440.html