住宅設備機器と建築資材のインターネット販売などを事業とするミラタップ(本社:大阪府大阪市北区)が、完全無人のスマートショールームを札幌にオープンします。同社の直営店としては今回が北海道への初出店となり、営業開始は9月1日を予定しています。
ミラタップでは、接客スタッフを常駐させずに、館内に設置したモニターを通して、同社のスタッフが来館予約者を遠隔で案内するスマートショールームを横浜にすでにオープンしており、今回の札幌出店はこれに続く2店舗目の出店となります。
同社によれば、完全予約制で各予約枠1組のみの貸し切り制で運営している横浜スマートショールームへの評価として、「通常の有人のショールームよりも落ち着いて見学できる」という声が寄せられているとのこと。約142m²ある横浜スマートショールームの店舗面積に対し、札幌スマートショールームは約2倍の299.13m²となり、かつ、1つの時間枠に対して複数組の予約を受け付けます。
さらに、先行している横浜スマートショールームでは、同社のスタッフが勤務先のオフィスからの中継で遠隔で接客に従事していますが、これに対して札幌スマートショールームでは、ミラタップとして初の試みとなる「アバター」が導入されます。
2022年2月に横浜スマートショールームが開業した際のメディア内覧会にて、すでに計画が発表されていましたが、ミラタップでは、産休や育休などによって在宅となった同社のスタッフおよび退職者のキャリアを活かすプロジェクトを進めており、同社が全国に展開予定のスマートショールームでは、自宅から接客ができる環境を整備し、リモートワークによる接客という新たな働き方の選択肢を創出していく予定です。
札幌スマートショールームの店舗設計は、先行している横浜スマートショールームをはじめ、ミラタップの東京と福岡のショールーム(有人)も手がけている、建築家の山路哲生氏が率いる山路哲生建築設計事務所が担当しています。
設計コンセプト
札幌スマートショールームには、計44mの大きな4枚の壁を配置しています。それらは屏風のように折れ曲がりながら独立して配置され、展示スペースを最大化しています。壁と壁にはどこにも平行な場所は無く、広がったり狭くなったりしながら、商品配置に応じて適切な広さを提供しつつ、回遊性のあるショールームをつくっています。オフィスビルの1フロアに現れる4枚の長い壁は、無人のショールームの中でアートのような存在感を生み出しています。
エントランスすぐのところに設置した、来場者を出迎える壁は、赤レンガの一大産地である北海道・江別(えべつ)の赤土を用いてつくられた土壁です。
北海道の雄大な風景と、眼下に位置する赤レンガ庁舎こと〈北海道庁旧本庁舎〉を眺めながら、ゆっくりとミラタップの商品を楽しんでいただければと思っています。(山路哲生)
所在地:北海道札幌市中央区北2条西4丁目1 札幌三井JPビルディング17F(Google Map)
展示面積:299.13m²(90.48坪)
展示商品数:約200点
営業開始日:2023年9月1日
※7月21日(金)より予約受付を開始
店舗案内ページ
https://www.miratap.co.jp/shop/app/contents/showroom_detail/sapporo/