古いモノに新たな価値を与えるアップサイクルカンパニー・家’s(イエス|富山県高岡市)が展開する箪笥の再生ブランド・P/OPのコンセプトショップ〈P/OP SHIBUYA〉が渋谷にオープンしました。
「P/OP」は、家’sが拠点を構える富山県内の空き家からレスキューした、桐材でつくられている箪笥を、アクリル板を用いて再生し、新たな価値を生み出す活動から誕生したブランドです。
空き家からレスキューした箪笥を再生する、家’sのアップサイクル家具「P/OP(tansu×acrylic)」のPOP-UP、南青山[NICK WHITE]にて期間限定で展示販売
桐箪笥は、ひと昔前までは女性が結婚する際にしつらえられる「嫁入り道具」の1つでした。湿気や虫などから呉服類を守り、高価ではあるものの、耐久性が高く、100年は使えるとされる日本の伝統的な家財道具です。
家’sでは、住まい手を失った空き家から救い出した桐箪笥を、現代の居住空間にマッチした家具として再生、世に送り出してきました。軽量で加工しやすいアクリル板を採用しているのは、時がくれば桐材と交換し、元の状態に近いかたちで使い続けてほしいという願いが込められています。
〈P/OPSHIBUYA〉がオープンしたのは、建築家の永田祐三氏が、独立前の1985年に竹中工務店設計部に在籍していた際に手がけた、東京・渋谷の既存建物の7階です。竣工以来、商事会社のオフィスビルとして使われてきましたが、オフィスを近場に移転して以降、未活用となっていました。
店舗開業にあたってのメッセージ
私たちは見過ごされている価値を見つけ、再構築する活動をしています。未活用ビルの利用が我々の活動とリンクすると考え、〈P/OPSHIBUYA〉の店づくりを始めました。
空間のテーマは「発掘」。建物の特徴を最大限に活かしながら、敢えて照度を落とし、薄暗い中で何かを発掘しているような感覚が生まれる、そんな空間を目指しました。
「P/OP」の展示や、箪笥と共に発掘してきたヴィンテージ雑貨のほか、北陸地方を中心に活動中のアーティストの作品も展示・販売する予定です。
店舗の利用は予約が必要です。
所在地:東京都渋谷区渋谷3丁目9-7 旧三基商事東京本部第1ビル 7階(Google Map)
営業日:不定期、完全予約制(45分単位)
本社所在地:富山県高岡市福岡町下蓑2137
代表者名:伊藤昌徳(代表取締役)
来店予約受付フォーム
https://timerex.net/s/masanori/2b01c2f5
家’s(イエス)ウェブサイト
https://www.yestoyama.com/who-we-are
Instagram
https://www.instagram.com/yestoyama/
※本稿画像提供:写真提供:家’s