世界的ラグジュアリーリゾート・アマン(Aman)の創業者として知られるエイドリアン・ゼッカ(Adrian Zecha)氏が中心となって設立されたAzumi Japanと、東日本旅客鉄道(以下:JR東日本)が協業し、新たなホテルブランド「AZUMA FARM」を立ち上げています。
Azumi Japan(代表:岡 雄大、早瀬文智)とJR東日本(代表:喜㔟陽一)が先ごろ発表したもので、同ブランドとして初となる宿泊施設〈AZUMA FARM KOIWAI〉が、岩手県「小岩井農場」に2026年春に開業予定で進められているとのこと。
「AZUMA FARM」は、日本の豊かな自然と文化を尊重し、それらを次世代へと継承することを理念とする新たなホテルブランドです。
ブランド名に関している「AZUMA」とは、東方の地を表す日本語の「東(アズマ)」に由来し、日本列島の東側に残る山々や森を守り、エリアに息づく土地独自の文化や風土を守り、次世代へと継承していくことを使命として掲げています。今後の社会で一層重要となる、食や農を軸とした「ファームライフ(FARM LIFE)」の体験を提供、地域の自然と文化を最大限に生かしたリゾート体験を提供していく計画です。
設立の背景には、世界的ホテリエであるエイドリアン・ゼッカ氏が率いる、Azumi Japanが展開するホテルブランド「AZUMI(アズミ)」の思想があるとのこと。「AZUMI」は、海からの視点で日本を表現する旅館ブランドとして生まれ、第1弾となる施設「Azumi Setoda」が広島県尾道市瀬戸田町に2021年に開業。海を軸とした新たな観光価値を提案しています。
「AZUMA FARM」は、この「AZUMI」の思想をさらに発展させ、海と対をなす山々や深淵な森の存在、そしてそれらに根ざした人々の営みに光を当てるブランドとなります。地域資源を生かした観光振興と地域活性化を目指す、JR東日本の取り組みの一環として進められるプロジェクトです。
建設風景(2025年1月撮影)
建設では地元産の木材を活用
全体イメージ
「A Down To Earth」とは、”地に足のついた”の意で、自然と人の営みが調和する豊かな時間を過ごすためのファームステイを提供するためのコンセプトです。
24室(予定)の宿泊棟に加え、敷地内には地域の豊かさを最大限に感じられるレストラン・ラウンジ棟のほか、自然に包まれた空間で心身の充足を満たすプライベートサウナ棟も建設予定です。農場で産出される木材を建築にも活用し、ランドスケープに溶け込むデザインで計画されているとのこと。
宿泊棟 客室内観(一部、イメージ)
宿泊イメージ
所在地:岩手県岩手郡雫石町丸谷地68-77ほか
敷地面積:約8ha
建築面積:約4,000m²
付帯施設:客室(24室)・レストラン・ラウンジ棟、プライベートサウナ3棟
価格帯:約20~30万円 / 1泊1室あたり(税・サービス料、食事込)
開業時期:2026年春
エリアマップ
JR東日本によるプロジェクト構想イメージ
詳細は、本件に関して発表した2社のプレスリリース(2025年2月4日)を参照(上記は発表時のもの、今後変更される場合あり)。
AzumiJapan
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000068043.html
JR東日本
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001050.000017557.html