SANU 2nd Home Co-Owners 伊豆に新拠点オープン - TECTURE MAG(テクチャーマガジン) | 空間デザイン・建築メディア
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SANU 2nd Home Co-Owners 伊豆に新拠点オープン

芦沢啓治氏がデザインした「SANU STUDIO RAY」

[Report]SANU 2nd Home Co-Owners、伊豆に新拠点がオープン

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「自然の中のもう1つの家」をコンセプトにした会員制セカンドホーム「SANU 2nd Home」を提供しているSANUは、必要な宿泊数分を不動産資産として所有する共同オーナー型プラン「SANU 2nd Home Co-Owners」の新拠点として、〈SANU STUDIO RAY Medium 伊豆1st〉を 6月18日に開業しました。

SANU 2nd Home Co-Ownersとは

年間12泊から始められるシェア別荘サービス。1口(年間12泊、30年間利用可能)単位で、使いたいぶんだけ購入する。清掃、修繕、維持管理はSANUが行い、取得から4年目以降に売却が可能となる。

全国32拠点217室(2025年6月末現在)を展開中。

芦沢啓治氏が建築から家具まですべてを手掛ける「SANU STUDIO RAY」

SANUには「伊豆1st」や「軽井沢2nd」といった拠点ごとに、設計パートナーによるSANUオリジナルデザインの滞在施設が建築されています。ADXが手掛けた独立タイプの「SANU CABIN BEE」、「SANU CABIN MOSS」、Puddleによるデザインで連棟メゾネットタイプの「SANU LOFT SKY」(旧名称:APARTMENT)、芦沢啓治氏による連棟・スタジオタイプの「STUDIO RAY」(旧名称:CONDOMINIUM)などがあり、伊豆1stの建築シリーズは芦沢氏が建築もインテリアもデザインした「SANU STUDIO RAY Medium」です。

先月、プレス関係者向けの試泊が行われ、TECTURE MAGでは石川悠介氏(SANU執行役員 事業開発本部長)に、STUDIO RAYの特徴やデザインについて取材しました。

SANU STUDIO RAY 伊豆

〈SANU STUDIO RAY Medium 伊豆1st〉は水平線へと視線が抜ける大きな窓をもつ1Rタイプ全16室で運営されます。芦沢氏がデザインし、カリモクが製作した家具が全室に採用されています。

STUDIO RAYはSANUが運営する新築プロダクトでは唯一の2階建ての集合タイプで、伊豆のほかに那須と館山にも建築されていますが、特徴はなんといっても景色の抜け感、眺望です。

那須では目の前に関東平野が、この伊豆では相模湾が目の前に広がります。私は芦沢さんのデザインは「図と地」の関係だと感じていて、風景が「図」とすると、建物やインテリは「地」となるように、内と外をシームレスにつなげながら、シンプルで上質なインテリアは窓の外の景色を引き立てています。

家具の製作はカリモクが手掛けていますが、ソファとダイニングテーブルの関係にもこだわり、ソファの沈み込みも考慮したカスタマイズされた高さの調整をしています。もう1つの家としてここを利用される方が、ソファで海を眺めながら仕事をすることも、もちろん食事をすることも、考え尽くされたデザインなのです。(石川氏)

 

SANU STUDIO RAY 伊豆

RAYの建築タイプは那須や館山で先に開業していますが、伊豆に建てることから計画がスタートしています。この辺りは緑や溶岩が流れ出てできた海岸沿いの崖、海の色も濃く、伊豆1stでは屋根のガルバリウムにはシャンパンブルーが使われていたり、設備や仕上げ材にはそういった風景に合うものが選ばれています。

SANUのほかの建築タイプでは、外観とインテリアを別の方にお願いしていることがありますが、芦沢さんにはRAYの総合的な監修をお願いしているので、外観はもちろん、照明や家具、すべてに芦沢さんの意思が入っているように感じます。(石川氏)

 

SANU STUDIO RAY 伊豆

一部客室にプライベートサウナが設置され、愛犬と泊まれるDog Friendly Typeの客室、またすべての客室にワークスペースを備えているほか、Soil workが運営するコワーキング棟を併設。24時間利用することができます(下イラスト参照)。

SANU STUDIO RAY 伊豆

SANU STUDIO RAY 伊豆

SANU STUDIO RAY 伊豆

この〈SANU STUDIO RAY Medium 伊豆1st〉では、一次エネルギー消費量を50%以上削減する建物の認証基準である環境省の「ZEB Ready(ゼブ レディ)」を申請中で、まもなく取得予定とのこと。SANUでは環境に配慮した開発・建築・運営を行い、拠点が広がるほど日本の森が豊かになるリジェネラティブな仕組みを育みながら、2028年には国内外100拠点以上へ拡大する方針です。

〈SANU STUDIO RAY Medium 伊豆1st〉概要

所在地:静岡県伊東市富戸
延床 / 専有面積:52.15㎡、バルコニー面積 5.94〜9.10㎡
部屋数:全16室

※ 〈SOWA 伊豆〉は、既存建物をリノベーションする・SANU Selection Seriesの建築。設計は同じく芦沢啓治氏によるもの。

写真・イラスト提供:SANU

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