株式会社KADOKAWAと、公益財団法人角川文化振興財団は、埼玉・東所沢に建設し、2020年6月6日に予定していた〈角川武蔵野ミュージアム〉のプレオープンと、7月17日に予定していた「ところざわサクラタウン」のグランドオープンを、以下の日程に延期すると発表しました(2020年5月13日 KADOKAWAプレスリリース、KADOKAWAニュースリリース)。
2020年7月下旬~10月:ところざわサクラタウン・角川武蔵野ミュージアム プレオープン期間(一部施設、店舗毎に随時開業)
2020年11月以降:ところざわサクラタウン グランドオープン(同時期に角川武蔵野ミュージアムも全館オープン)
延期の理由は、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)拡大に対する、来館者、従業員、関係者の安全確保と、外出行動抑制に関する社会的要請を考慮しての判断とのこと。
今年2月28日にKADOKAWAが発表したプレスリリースより)に記載された、「ところざわサクラタウン」および〈角川武蔵野ミュージアム〉の概要は以下のとおりです。
「ところざわサクラタウン」施設概要
KADOKAWAと埼玉県所沢市が共同で進める、みどり・文化・産業が調和した、誰もが「住んでみたい」「訪れてみたい」地域づくりを行う「COOL JAPAN FOREST構想」の拠点施設。
書籍製造・物流工場、KADOKAWAの新オフィス、イベントスペース、体験型ホテル、「ダ・ヴィンチストアなどのショップ)、レストラン、商業施設、〈角川武蔵野ミュージアム〉などで構成される。
〈角川武蔵野ミュージアム〉施設概要
角川文化振興財団が運営する文化複合施設
公式ウェブサイト https://kadcul.com
館長:松岡正剛(編集工学研究所所長)
ボードメンバー:荒俣宏(博物学・妖怪研究家)、神野真吾(千葉大学准教授)
デザイン監修:隈研吾(隈研吾建築都市設計事務所)
設計・施工:鹿島建設
コンストラクション・マネジメント:久米設計
地上5階(建物の高さ39.65m、水盤からの高さは31m)
総床面積:約3,600坪(約12,000m²)
外壁:石貼り(枚数 約20,000枚|1枚あたり重量 50-70kg|総面積 約6,000m²|総重量 約1,20t|産地:中国・山東省)
※建物外観写真:2020年2月21日撮影
詳細 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000006861.000007006.html
昨秋開催された事業説明会のレポート:「所沢なび」記事(2019年10月31日)
http://tokorozawanavi.com/news-okada20191107/
工事はほぼ完了しており、2月27日には報道内覧会が開催されています。
<!–
「東京新聞」記事(2月28日)
「所沢の角川複合施設 外観ほぼ完成 報道陣に公開 花こう岩2万枚加工」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/list/202002/CK2020022802000157.html–>
プロジェクトの経緯、建設工事については、KADOKAWAの文芸WEBマガジン『カドブン」が、鹿島建設の設計責任者と施工責任者にインタビューした記事に詳しく記されています(2020年2月18日)
世界でも類をみない「まちづくり」に挑む。「ところざわサクラタウン」プロジェクト開発秘話。
https://kadobun.jp/feature/interview/149.html
「本棚劇場」と呼ばれている内観のイメージビジュアルは、角川文化振興財団発行「武蔵樹林」vol.3 2019秋号(2019年10月31日)掲載の特別鼎談や、『美術手帖』記事などで明らかになっています。(jk)
参考:『美術手帖』記事(2019年10月31日)
「ところざわサクラタウン」とは何か? ランドマークは隈研吾設計の「角川武蔵野ミュージアム」
https://bijutsutecho.com/magazine/news/headline/20828