「嵐電」の名で親しまれている、京都市の西側を走る路面電車、京福電気鉄道の北野白梅町駅がこのほどリニューアル、2021年3月25日(木)から供用を開始します。
「白梅」をモチーフにしたデザインは、GLAMOROUS(グラマラス)の代表を務める森田恭通氏によるもの。同社はこれまでにも嵐電・嵐山駅のデザインも手がけています。
新駅舎の規模は建築面積43.68m²、構造は鉄骨造平屋建て。天井部分に、京都の地産材「みやこ杣木(そまぎ)」を全面的に採用しています。
同駅は、京都・西陣の西側、嵯峨嵐山地域の玄関口に位置しており、北野天満宮や金閣寺、嵐山へのアクセスの拠点として、地元住民だけでなく観光客の利用も高い立地です。インフォメーションコーナーでの駅係員による案内や観光案内にも力を入れ、嵐山駅と同様に、デジタルサイネージを使って嵐電沿線や西陣・北野エリアのPRを積極的に行っていきます。
嵐電を運行する京福電気鉄道では、2019年11月の本リニューアル事業について発表。沿線では、2008年の嵐電天神川駅、2016年の撮影所前駅の新設、2017年の西院駅の阪急西院駅との結節・バリアフリー化に続く事業であり、駅とバス停を一体化し、嵐山エリアと金閣寺方面とのアクセスルートを明確化すると共に、利便性の向上を目指した計画でした。
北野白梅町駅舎の周辺では、京都市バス急行102号系統のバス停併設、スロープ設置などのバリアフリー化、京都市の観光トイレに指定された多目的トイレの設置などの工事も2020年に完了しており、今回の新駅開業をもって、北野線全線のバリアフリー対応を含む全ての事業が完了します。
なお、嵐電北野線では、京福電気鉄道の前身・京都電燈の時代から数えて、2021年3月10日で全線開業から95年を迎えています。(en)
京福電気鉄道公式ウェブサイト
https://randen.keifuku.co.jp/