CULTURE

国営 海の中道海浜公園が"泊まれる公園"に

〈INN THE PARK 福岡〉や各種アクティビティがオープン!

CULTURE2022.03.26

上の画:海の中道海浜公園「光と風の広場」夜間全景 Photo by Takaya Sakano

『TECTURE MAG』にて2021年5月に掲載した、福岡県東区にある国営公園・海の中道海浜公園における、官民連携の整備事業の最新情報です。“泊まれる公園”と銘うち、宿泊施設〈INN THE PARK〉などが整備され、3月15日にリニューアルオープンしました(三菱地所 3月10日プレスリリース)。
なお、Park-PFI制度による、国営公園内での宿泊施設の開業は、これが日本初[*1]とこと。

海の中道海浜公園「光と風の広場」夜景

〈INN THE PARK 福岡〉客室 球体テント 夜間照明点灯時の全景 Photo by Takaya Sakano

同事業は、国土交通省九州地方整備局が、Park-PFI制度[*2]を活用して公募した「海の中道海浜公園官民連携推進事業」です。2020年に三菱地所を代表とする共同事業体が民間事業者に選定され、計画が進められました。
なお、同省整備局により予め事業期間が設定されており、終了時の2041年5月には、各施設を撤去し、更地にして、国に返還することが定められています。

*1.国営公園初のPark-PFIとして公募・認定されたのは「淡路島 国営明石海峡公園」。Park-PFI事業による国営公園の開業は〈INN THE PARK〉が日本初となる
*2.Park -PFI制度:平成29年(2017)の都市公園法改正により創設された「公募設置管理制度」。飲食店、売店などの公園利用者の利便向上に資する公募対象公園施設の設置と、当該施設から生ずる収益を活用して、その周辺の園路、広場等の一般の公園利用者が利用できる特定公園施設の整備・改修などを一体的に行う事業者を公募により選定。民間資金を活用した整備・管理手法を指す

海の中道海浜公園は、博多湾と玄界灘の2つの海に囲まれた砂州状の地形「海の中道」に位置する、東西に約6km、面積約350haと広大な敷地を有する国営公園です。開園は1981年。九州第一の都市・福岡の都市部にありながら、季節ごとのアクティビティやレジャーを楽しむことができます。
今回のリニューアルにより、「シー・ドラグーン」と呼ばれるアスレチックタワーや、幅広い年齢層の利用を想定したアスレチックコース、ホーストレッキング(乗馬)、マリンアクティビティ、ドッグランなどの各設備が整えられました。広々とした屋外空間でのヨガ教室なども開催されます。

海の中道海浜公園「光と風の広場」コンテンツ

九州初上陸となる巨大アスレチックタワー「シー・ドラグーン

海の中道海浜公園「光と風の広場」コンテンツ

アスレチックコース「カリヨン」

海の中道海浜公園「光と風の広場」コンテンツ

アスレチックコース

海の中道海浜公園「光と風の広場」コンテンツ

「シー・ドラグーン」では”空中ピクニック”も楽しめる

海の中道海浜公園「光と風の広場」コンテンツ

キッズコース

海の中道海浜公園「光と風の広場」

ヨガ・ピラティスなど開催イメージ(後方のドームはバーベキュー場 / ラウンジ施設)

海の中道海浜公園「光と風の広場」

ヨガ・ピラティスなど開催イメージ(後方のドームは温浴施設”おふろ棟”)

海の中道海浜公園「光と風の広場」コンテンツ

海辺でのホーストレッキング(イメージ)

今回の整備事業では、公園を起点に、地域固有の魅力を文化的交流や体験型コンテンツにより伝えていくことを目指しており、公園そのものが観光の目的地となる、公園+非日常体験ができる旅=「パーク・ツーリズム」をコンセプトとして掲げています。
施設の基本設計を、建築家の馬場正尊氏が代表を務めるオープン・エーが担当。同社のの子会社・インザパーク福岡が中心となり、今後の施設運営を担当します。

「海の中道海浜公園 光と風の広場」リニューアル計画概要

敷地面積:約159ha
主要用途:宿泊施設・温浴施設・飲食施設など
建築主(事業代表企業):三菱地所
基本設計:オープン・エー
実施設計:シミズ・ビルライフケア
施工:積水ハウス(設計・施工)、積和建設九州、シミズ・ビルライフケア、
施設運営:インザパーク福岡(企画・設計・宿泊施設運営)、一般財団法人公園財団(施設運営・公園管理)、海の中道アスレチックパーク、ココペリウエスタンライディング

各施設・コンテンツと企画・運営会社
INN THE PARK福岡:インザパーク福岡
シー・ドラグーン:SEアミューズメント
ホーストレッキング:ココペリウエスタンライディング
そのほかのアクティビティ:一般社団法人九州アドベンチャーツーリズム協議会、ササキコーポレーションほか

スケジュール
2020年1月21日:事業者選定
2021年7月01日:工事開始
2022年3月15日:運営開始(開業)
2041年1月:運営終了
2041年5月:更地返還

〈INN THE PARK 福岡〉施設概要

「INN THE PARK」は、“泊まれる公園”をコンセプトとする公園一体型宿泊施設です。飲食および温浴施設も併設しており、”国立公園に泊まる”という非日常な自然空間を演出します。

海の中道海浜公園〈INN THE PARK〉

客室「球体テント」タイプ 内観 Photo by Takaya Sakano

海の中道海浜公園〈INN THE PARK〉

大人数の利用を想定した客室「グランピング」タイプ Photo by Takaya Sakano

海の中道海浜公園〈INN THE PARK〉

客室「シーサイドキャビン」Photo by Takaya Sakano

海の中道海浜公園〈INN THE PARK〉

博多湾が一望できる客室「スイートルーム」内観

海の中道海浜公園〈INN THE PARK〉

「スイートルーム」内観

宿泊施設:30棟(球体テント13棟、グランピング12棟、キャビン3棟、スイート1棟2室)
客室タイプ:上記の4タイプ
付帯設備:レストラン / コーヒースタンド、バーベキュー場 / ラウンジ、温浴施設(おふろ棟)

クリエイティブディレクション:原野守弘(Mori Inc.)
音楽系コンテンツ制作:清川進也(EIGHTYEIGHT.)
グラフィック・Webデザイン:木谷友亮(Kaibutsu)
撮影:阪野貴也

〈INN THE PARK 福岡〉公式ウェブサイト
https://www.innthepark.jp/

海の中道海浜公園〈INN THE PARK〉レストラン

〈INN THE PARK〉レストラン 内観 Photo by Takaya Sakano

海の中道海浜公園〈INN THE PARK〉

レストラン メニューイメージ Photo by Takaya Sakano

海の中道海浜公園〈INN THE PARK〉

バーベキュー場 / ラウンジ Photo by Takaya Sakano

海の中道海浜公園〈INN THE PARK〉混浴施設

博多湾海岸沿いに建てられた「おふろ棟」(温浴施設)外観 Photo by Takaya Sakano

海の中道海浜公園〈INN THE PARK〉混浴施設

「おふろ棟」(温浴施設)内観 Photo by Takaya Sakano

滞在型レクリエーション拠点「光と風の広場」内では、地元出身のサウンドデザイナー・清川進也氏が手掛けた音楽コンテンツが用意されているのもポイントです。
宿泊者限定でプレーヤーとレコーダライブラリーが貸し出され、好きな場所で音楽を楽しむことができます(一般来園者には、サウンドワークショップなど、有料サービスでの体験コンテンツを用意)。

海の中道海浜公園「光と風の広場」コンテンツ

レコード体験コンテンツイメージ Photo by Takaya Sakano

「海の中道海浜公園 光と風の広場」リニューアルエリア施設概要

所在地:福岡県福岡市東区西戸崎18-25(Google Map)
開園時間:9:30-17:30(3月1日~10月31日)/ 9:30-17:00(11月1日~2月末)
入園料:有料 / 公式ウェブサイト参照

国営 海の中道海浜公園 公式ウェブサイト
https://uminaka-park.jp/

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