韓国・ソウル市内にある、フランスを代表する建築家の1人、ドミニク・ペロー(Dominique Perrault / Dominique Perrault Architecture)が設計した〈梨花女子大学校〉キャンパス内の広場を舞台に、ディオール(DIOR)のファッションショーが現地時間の4月30日20時より開催されました(Ewha Womans University / Map)。
2つのガラスウォールの校舎に挟まれ、キャンパスの外部から内部に向かって幅の広い傾斜が続き、”谷底”に降りてからは階段で再び上がるという独特の建築計画とランドスケープを有するこの広場にステージセットが組まれ、ライトアップされた空間で披露されたのは、ディオールの「フォール 2022 ウィメンズ コレクション」。
韓国では初の開催というこのファッションショーは、ダイナミックな都市であるソウルの創造性にスポットライトをあてるという、コンセプトに基づいています。
ステージセットは、広場の空間とランドスケープにあわせてデザインされています。
ステージはスケートパークを兼ね、モデルたちによるランウェイショーの前に、スケートボードを使ったデモンストレーションも行われました。
コレクションに関するテキストは、クリスチャン・ディオールの和文プレスリリースより(一部を『TECTURE MAG』にて補足)。
ディオールのクリエイティブディレクターを務めるマリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)にとって、コレクションとは視覚で紡ぐ詩であり、ディオールの歴史と変わり続ける星座、つまり現代世界との対話でもあります。
プリーツスカートに、ブラックとホワイトのキルト、そしてジャケットは、メンズのワードローブから取り入れられたもので、アイコニックな「バー」ジャケットを再解釈しています。メンズのロングコート、極めて短い丈のスカート、バイカーショートパンツは、ホワイトのブラウスやブラックのタイにスタイリングされています。このほかにも、3Dの刺繍がニットウェアにあしらわれ、ピクセルで表現された幻想的な星座のモチーフが、ビデオゲームのようなスタイルで登場。このショーのために特別にデザインされたイブニングガウンの数々は、「ジュノン」ドレスのような、メゾンのアイコニックなシルエットのボリューム感と共鳴し、アシンメトリーなカットでこのうえなく大胆に生まれ変わっています。
ルックの数々が連想させるのは、関わり合い、交流、共有といった力強いコンセプトです。
ショーのダイジェストムービーは、クリスチャン・ディオールのYouTube公式チャンネルにて公開されています。
#Christian Dior YouTube「Dior Fall 2022 Show」(2022/05/01)
クリスチャン・ディオール 公式Webサイト
https://www.dior.com