東京海上ホールディングスおよび東京海上日動火災保険は、昨年10月に解体スケジュールを発表していた、東京・丸の内1丁目の現称・東京海上日動ビル本館および新館に関して、跡地に建て替える新・本店ビルの基本設計(デザイン)をまとめ、内外観の最新のビジュアルを発表しました。
国産木材を用いて、木の使用量が世界最大規模となる、高さ100mの”木の本店ビル”になるとのこと。
新・本店ビルのデザイン・設計を、イタリア出身の建築家、レンゾ・ピアノ氏が率いる設計事務所、Renzo Piano Building Workshop(RPBW)が、三菱地所設計とともに担当します。
新・本店ビルでは、デザインの重要なエレメントとして、柱の多くに木材を使用すると共に、床の構造材としてCLT(Cross Laminated Timber / 直交集成板)を採用する予定です。
ガラスウォールのキューブとなるファサードは、デザイナーとの議論を重ねた末に生み出されたもので、ビジネス・歴史・文化が共存する丸の内という街並みとの調和や、ビルが接する、東京駅と皇居を結ぶ行幸通りに建つビルとして相応しい、洗練された趣きと気品を備えつつ、訪れる人の視点でのヒューマンスケールなども考慮されたデザインとのこと。
ビルの屋上には、緑豊かな庭園がつくられます。庭園とエントランス中央の「パティオ(中庭)」にも樹木が植えられ、丸の内という都心の喧騒にいることを忘れさせるような、静寂と憩いをもたらす環境が整備されます。
工事スケジュール(予定)
2022年10月 東京海上日動ビル本館および新館解体着工
2024年12月 新本店ビル建築着工
2028年度 新本店ビル竣工
所在地:東京都千代田区丸の内1丁目6番1
主要用途:事務所(本店ビル)、駐車場など
構造:S造/木造/SRC造
規模:地下3階、地上20階(昨秋発表時は地上19階)、塔屋2階
建物高さ:約100m
敷地面積:10,147.61m²
延床面積:約130,000m²(昨秋発表時は約125,000m²)
設計:Renzo Piano Building Workshop(RPBW)、三菱地所設計
施工:竹中工務店、大林組、清水建設、鹿島建設、大成建設、戸田建設による共同企業体
プレスリリース(2022年8月1日)
東京海上ホールディングス+東京海上日動火災保険
https://www.tokiomarine-nichido.co.jp/company/release/