ナインアワーズの新店舗〈ナインアワーズ人形町〉が11月1日に開業する。内装設計を初タッグとなる藤森泰司アトリエが担当。1F受付では、都内2店舗目となるスマートチェックインシステムを導入。
カプセルホテル「ナインアワーズ」を全国14店舗、その他ホテル5店舗を運営するナインアワーズ(代表取締役 CEO 松井隆浩)が、15店舗めとなる〈ナインアワーズ人形町〉を11月1日に東京の下町・人形町3丁目に開業します。
都内では、今春に新宿2丁目に開業した〈ナインアワーズ新宿〉以来となります。
〈ナインアワーズ人形町〉の内装設計は、家具デザインを中心に建築家とのコラボレーションも多い家具デザイナーの藤森泰司氏が担当。ナインアワーズとはこれが初めての協働となります。
人形町の新店舗のインテリアには、家具デザインを中心に据える藤森氏の思考が要所で反映されています。例えば、氏がプロデュースしたオリジナル家具や什器を多数配置。R形状に配置されたロッカールームと、眠るためのカプセルフロアを結ぶ動線にあたる空間には、オリジナルファブリックのカーテンが同じくR形状に配置されています。ファブリックは、安東陽子デザインが製作を担当しました。
また、インテリアの素材やゆるやかな導線設計は、これまでのナインアワーズの店舗に比べて、やわらかな心地よさに包まれた印象を与える空間になっております。
カプセルフロアにも、既存店にはないインテリアデザインが施されています。
通路側に面した壁面には有孔ボードを採用。法規上、密閉せずにロールカーテンで出入り口を仕切るカプセルの内部に侵入する、人のふるまいで生じる音を吸音する効果を狙っています。
2Fにある宿泊女性専用のラウンジには、中央に設置された大きなソファと広々としたパウダースペースを用意。ゆったりとした時間を過ごすことができます。
このように、内装の素材感や、身支度の空間と眠るための空間を視覚的にも緩やかかにつなげた導線など、これまでのナインアワーズのスタイリッシュな印象とは異なる、やわらかな心地よさとあたたかな印象を与えるインテリアデザインとなっているのが〈ナインアワーズ人形町〉の特徴です。
藤森泰司氏コメント:
「〈ナインアワーズ人形町〉は、人形町通りや甘酒横丁で知られる、多くの商店や飲食店が連なる商業エリアに位置します。ここでは、そうした魅力的な都市に繰り出すトランジットの時間、つまりナインアワーズのコンセプト、1h(シャワー)+ 7h(睡眠)+ 1h(身支度)という3つの基本行動を快適につないでいく『導線空間』をインテリアの主役として考えました。
そこで、交差点の角地から生まれた接道側(窓側)のR面に、あえて流れるようなロッカールームを配置しました。
エレベーターを降りて、ファブリック(オリジナルカーテン)で包まれた柔らかな空間を辿っていくと、ふいにカプセルルームが現れます。このひと続きの空間体験が、今までにない新しい心地よさをもたらすと考えています。
このほかに、2Fにはシャワールームと一体になった女性専用ラウンジも設けました。機能的に処理されがちな空間こそ、魅力的にしていくこと。そのアメニティを体感してほしいと思っています。」
〈ナインアワーズ人形町〉1Fエントランスに用意されたラウンジスペースは、街に対して開かれており、宿泊者以外でも利用が可能です。
宿泊予約者のチェックインでは、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)対策などもあり、対面式ではなく、エントランスのカウンターに設置されたタッチパネルで予約者自身が操作を行う「スマートチェックインシステム」を導入しているのも特筆点です。
セルフチェックイン機は、AI顔認証カメラによる性別判定、サーモカメラによる検温チェック、各種キャッシュレス決済のすべてをまかないます。ナインアワーズのオリジナル開発機で、都内では〈ナインアワーズ新宿〉に続く2店舗目の導入となります。
フロント業務の自動化に伴い、これまでフロントで販売したドリンクやアメニティ類の販売も、自動販売機でのセルフサービスとなります。ナインアワーズのプロジェクト立ち上げ時よりクリエイティブディレクション・プロダクトデザインを手掛けている、柴田文江氏(Design Studio S 代表)監修のもと開発されたオリジナルです。
このほか、館内のサイン&グラフィックデザインも、既存店と同じく廣村正彰氏(廣村デザイン事務所代表)が担当しています。
所在地:東京都中央区日本橋人形町3-6-1(Google Map)
営業時間:24時間 ※年中無休
延床面積:1207.99m²
敷地面積:223.83m²
建物規模:地上8階建
客室(カプセル)数:162室(男性81室 / 女性81室)
内装設計:藤森泰司(藤森泰司アトリエ)
カーテン:安東陽子(安東陽子デザイン)
建築設計:現代建築研究所
サイン&グラフィックデザイン:廣村正彰(廣村デザイン事務所)
クリエイティブディレクション・プロダクトデザイン:柴田文江(Design Studio S)
設計・施工:村中建設
事業主:三井不動産レジデンシャル
運営:ナインアワーズ
開業日:2022年11月1日[火]14:00
ナインアワーズ 公式ウェブサイト 人形町店ページ
ninehours.co.jp/ningyocho
ナインアワーズでは、”都会の中のトランジットサービス”という独自のカテゴリーを目指しています。
ホテルの滞在は「シャワー」+「睡眠」+「身支度」の3つの基本行動から成り立つと捉え、これらの行動に寄与する機能と品質を追求し、適切で納得感のあるサービスを提供しています。
ナインアワーズを訪れる人の利用シーンにあわせて、短時間の仮眠やシャワーのみで利用も可能です。また、独自に開発した睡眠解析サービスも話題となっています。
ナインアワーズをトランジットの場として使いこなすことで、ホテルの部屋という空間概念を捨てて、街とダイレクトにつながる機会を創出。シンプルな機能性と高品質を両立して開発された「ナインアワーズ」のスタイルは、”都市の道具”として人々のポジティブな新しい日常に柔軟に対応し、人々の多様な活動スタイルにフィットすることを目指しています。
「ナインアワーズ」メニュー・システム ※価格はすべて税込み
宿泊:4,900円〜
チェックイン:14:00〜
チェックアウト:宿泊翌日の10:00
仮眠利用:1,000円〜(最初の1時間は1,000円。以降1時間毎に500円加算)※利用可能時間14:00-21:00
シャワー利用:700円 ※チェックインから1時間以内に要チェックアウト
上記利用可能時間:24時間
ナインアワーズ 公式ウェブサイト
ninehours.co.jp/