CULTURE

放置された建物を再生・拡張する有機的な木造ボリューム

クジラやワイン樽といった地域の特徴を体現する彫刻のようなレストラン・バー〈Cella Bar〉

CULTURE2023.11.16
〈Cella Bar〉

© FG+SG

〈Cella Bar〉

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ポルトガル領・アゾレス諸島に属するピコ島の村に建つ〈Cella Bar〉は、島の縁に長年放置されていた小さな建物を再生・拡張したレストラン・バーです。

増築が必要であったことから、既存の古典的な建物とは対照的な有機的でダイナミックな木造ボリュームが海側に追加されています。その有機的なフォルムにより自然との境界にフィットしつつ、島の輪郭や岩、クジラ、船体、そして島の生活と風習を表すワイン樽など、周辺環境のさまざまな要素を表現している彫刻のような建築です。

ポルトガルのアトリエ FCC Architectureと、インテリアデザインスタジオ Paulo Loboが設計しました。

(以下、 FCC Architectureから提供されたプレスキットのテキストの抄訳)

〈Cella Bar〉

© FG+SG

〈Cella Bar〉

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周辺環境のあらゆる要素を取り込む有機的な木造建築

〈Cella Bar〉は、長年放置されていた小さな既存建築物を再生・拡張しつつ、自然のテリトリーとの調和を図ったプロジェクトである。建設を持続可能なプロセスとするため、地域の材料を使用した。

また、プロジェクトの条件上、増築を伴う必要があった。地域の社会や景観への影響を踏まえ、既存のフォルムを補完しつつ自然のテリトリーに有機的にフィットする新しいボリュームを、自然風景の中に生み出した。

〈Cella Bar〉

© FG+SG

〈Cella Bar〉

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放置された建物と有機的なボリュームという対照的な建築言語

ポルトガル領・アゾレス諸島に属するピコ島のマダレナ村に建つ〈Cella Bar〉は、島の縁に建っている。未使用であった既存の建物を、その形と規模、建築的価値を維持しつつレストラン・バーへと改築した。

同時に、有機的な外観をもつ第2の要素をメインボリュームに追加し、海側に拡張することで、同じレストラン・バーでありながら異なる環境を構築した。有機的でダイナミックな新しいボリュームは、既存の古典的な建物とは異なる建築言語を用いた現代的な創造物である。

〈Cella Bar〉

© FG+SG

〈Cella Bar〉

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周辺の自然環境や地域の生活を表す彫刻のような建築

デザインは、素材と形状の両面において、そのしなやかさによって定義され、敷地周辺の自然環境からインスピレーションを得ている。

島の輪郭、岩、クジラ、船体、そして島の生活と風習を特徴づけるワイン樽など、周辺環境におけるさまざまな特徴が建築の中に存在している。この新しいボリュームは、敷地に合わせてつくられた巨大な彫刻のようにも機能している。

〈Cella Bar〉

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〈Cella Bar〉

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〈Cella Bar〉

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〈Cella Bar〉

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以下、 FCC Architectureのリリース(英文)です。

CELLA BAR – Wine & Food

By FCC Architecture + Paulo Lobo

Introduction:
The intervention intended to join harmoniously into the territory, taking into account, the pre-existing volume. The construction systems used local materials, of the territory as a sustainability process.
At the same time, the intervention, needed to expand (programmatic requirements). A new volume arises in the natural landscape. influenced by the social experiences and the landscapes views, a volume that complements the pre-existing form, and organically fits in the natural territory.

Context:
The Cella bar building, located in the village of Madalena, Pico Island, in Açores, appears on the margin of the island.
A pre-existing building (unused) is converted into a bar, maintaining its shape and scale, preserving its constructive value.
At the same time, a second element is added to the main volume, with an organic and moldable appearance that “expands” to the sea side, recreating another environment in this same restaurant-bar. The plasticity of the building made of wood has the objective to complement the use of the main building, and also the natural surroundings that envolves the two volumes. Such intervention represents a sculptural form, that faces the sea, once inspired by the shape of whales, the hulls of ships and even, the wine production that characterizes the life and customs of the Island.

Localization
Madalena, Pico, Azores, Portugal

Year
Project starts – August 2012
Starts of works – September 2013
End of the works – May 2015

Area
Construction area – 407m²
Useful area – 322m²

Collaborators
Architecture – FCC Arquitectura
Interior design – Paulo Lobo

Software
Revit
Autocad

Photo credits
FG+SG

Materials
Basalt – volcanic rock of the region
Concrete (structure)
Wood cryptomeria the region (exterior)
Pine riga (interior)
Ceramic roca

Builders
general contractor – Esfalto Britas
locksmithing – Estraga Ferro
catering equipment – Arco Hotel

「CELLA BAR」 FCC Architecture 公式サイト

https://fc-arquitectura.com/projeto/cella-bar/

 

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