CULTURE

繊細な木組で生み出す大スパンの円形ホール

地産のレンガ壁とモジュール式の木製部材で構成された〈熟地黄工芸展示ホール〉

CULTURE2024.02.08
〈熟地黄工芸展示ホール(Prepared Rehmannia Root Crafts Exhibition Hall)〉LUOスタジオ(LUO studio)

© Jin Weiqi

〈熟地黄工芸展示ホール(Prepared Rehmannia Root Crafts Exhibition Hall)〉LUOスタジオ(LUO studio)

© Jin Weiqi

生薬の産地として有名な中国の修武県に位置する〈熟地黄工芸展示ホール(Prepared Rehmannia Root Crafts Exhibition Hall)〉は、地域産業である熟地黄(じゅくじおう)という生薬のプランテーション事業の活性化のために建てられた、正18角形の平面形状が特徴的な展示場です。

地域の伝統的な住宅にみられるレンガ壁と木造フレームという構成を引き継いでおり、近隣の窯で製造されたレンガとモジュール式の木造構造システムで構成されています。建築のサステナビリティに注目し、自然素材を用いた建築に重点を置く中国の設計事務所 LUOスタジオ(LUO studio)が設計しました。

インパクトだけじゃない!さまざまな意味を持つ中国のアイコニックな5つの建築

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(以下、LUO studioから提供されたプレスキットのテキストの抄訳)

〈熟地黄工芸展示ホール(Prepared Rehmannia Root Crafts Exhibition Hall)〉LUOスタジオ(LUO studio)

© Jin Weiqi

〈熟地黄工芸展示ホール(Prepared Rehmannia Root Crafts Exhibition Hall)〉LUOスタジオ(LUO studio)

© Jin Weiqi

河南省西部の焦作市に位置する修武県は、独特な土壌と気候条件に恵まれており、中国に古くから伝わる生薬「四大懐薬」の生産地として有名である。

四大懐薬の1つである杞菊(こぎく)を熟成させたものは熟地黄(じゅくじおう)と呼ばれ、その薬効と経済的価値の高さから、同県の甜茶(てんちゃ)とその関連産業は広く注目を集めている。

「工場」から「展示場」へのコンセプト転換

薬草栽培産業は修武県の行政が精力的に開発、援助しており、加工場、乾燥場、工芸展示ホールはすべて援助の対象である。敷地である後雁門村は戦略的に農村産業の活性化を図っており、プランテーション建設は村全体の発展において極めて重要な役割を果たしている。

この地域において、工業団地の建物はすべて工場であるという共通認識が内在しており、展示ホールも同様である。2020年に竣工した加工場と乾燥場には、工場によく使われる門型フレーム構造を採用していた。工芸展示ホールも当初、同じく門型フレーム構造を採用した計画となっており、LUOスタジオが設計を依頼された2021年には、基礎の建設を終えていた。

〈熟地黄工芸展示ホール(Prepared Rehmannia Root Crafts Exhibition Hall)〉LUOスタジオ(LUO studio)

© Jin Weiqi

プランテーションを中心とした農村産業は、情報化と農村の総合的な発展によって、生産に限定されていた従来の役割にとどまらず、今や産業観光、自然教育、Eコマース・ライブストリーミング、健康・ウェルネスなどを包括している。

このような地方の産業活性化には、第一次、第二次、第三次産業の統合が不可欠である。そのため、伝統的な門型フレーム構造の工場式の建物を採用することは、地方の工業団地における多目的な展示ホールとしてふさわしくないと考えた。

LUOスタジオは積極的に関係者とコミュニケーションをとり、従来の概念を捨て、新しいパラダイムを取り入れるよう説得し、〈熟地黄工芸展示ホール〉の設計と建設を行った。大スパンで開放的な空間という要求を満たしながら、展示ホールの特性、地域の特性、生態系への配慮を具現化した。

〈熟地黄工芸展示ホール(Prepared Rehmannia Root Crafts Exhibition Hall)〉LUOスタジオ(LUO studio)

© Jin Weiqi

工芸と空間における共有コアとしての「日光」

デザインチームは、熟地黄の加工技術に関する現地調査を通じて、レーマニアの根(杞菊)を熟成させるという伝統は、古代中国の医師、孫思邈(そんしばく)による「九蒸九乾」という方法論にまで遡ることができることを発見した。

これは蒸しと乾燥の連続であり、その工程は「日光」との連続的な関係である。このユニークな伝統的製薬プロセスは、展示ホールにおける豊かな光環境を強調した空間という重要なコンセプトとつながっている。

〈熟地黄工芸展示ホール(Prepared Rehmannia Root Crafts Exhibition Hall)〉LUOスタジオ(LUO studio)

© Jin Weiqi

正方形の建築に比べて円形の建築は、外観における光と影の影響がより繊細で均一で連続的であることがわかる。円形のフォルムは、時間とともに変化する光と影をよりよく映し出すのである。

このことから、デザインチームは正多角形という円形に近い建築形式を採用することを決定した。これは、直線によって曲線的な効果を生み出す一方で、建築の正確さと効率性のために円弧を避けるためである。採光のために建物の壁に窓穴を開けるという一般的な手法とは異なり、天井や庇、壁と壁の隙間など、従来にない自然光の導入手段を重視した。

〈熟地黄工芸展示ホール(Prepared Rehmannia Root Crafts Exhibition Hall)〉LUOスタジオ(LUO studio)

© Jin Weiqi

円形平面が生み出す3つのリング状の空間

中心から点対称である円形平面は、展示スペースに適している。来場者の回遊性は、展示ホールの空間構成にとって重要な検討事項であり、動線の重なりや回り道を避け、合理的に配置された回遊ルートを確保することが不可欠である。

ほぼ円形の平面を採用したこのプロジェクトは、直径37mの内接円を形成しており、内接円の外周が来場者の回遊ルートとなる。このようなレイアウト戦略は、その後の展示配置作業を効率化し、地方での建設において不可欠なコスト削減につながる。

〈熟地黄工芸展示ホール(Prepared Rehmannia Root Crafts Exhibition Hall)〉LUOスタジオ(LUO studio)

Plan © LUO studio

また、この円形の平面デザインは、空間とスケールの両方にダイナミックな変化をもたらし、3つのリング状の空間をつくり出す。外側のリングでは、一体化した囲いの壁と木造の構造体が、陳列ボードを置くための背景となる。

中間のリングは、さまざまなレーマニアの根を用いた製品を陳列する棚として機能する。構造ユニットを高密度に配置することで、安定した構造を確保するとともに収納力を最大限に高めている。

内側のリングは、中間のリングよりも広く、円形で段差のある掘りごたつ式の座席エリアがデザインされており、健康増進のためのセッションやアクティビティの場となっている。上部の天窓は、中心の感覚を強調しながら日光を取り入れている。

〈熟地黄工芸展示ホール(Prepared Rehmannia Root Crafts Exhibition Hall)〉LUOスタジオ(LUO studio)

© Jin Weiqi

構造としての家具

伝統的な木造建築には持続可能なコンセプトが内在している。これは「構造としての家具」という考え方であり、3Rの原則の「Reduce」に合致する。

例えば、景徳鎮で現在も使用されている古窯の粘土成形室では、ほぞで切り抜かれた木柱に挿入された小梁の上に仕切り板が設けられており、粘土を置く台となっている。これは地元における建築の知恵を反映したものであり、資源を大切にする精神と共鳴している。材料やスペースを節約するだけでなく、構造、家具、空間を一体化させているのである。

〈熟地黄工芸展示ホール(Prepared Rehmannia Root Crafts Exhibition Hall)〉LUOスタジオ(LUO studio)

© Jin Weiqi

〈熟地黄工芸展示ホール〉は、この伝統的な建築の知恵を模倣・拡張し、従来の大断面の柱を小断面の柱の列に分解・分散させ、それらを木の小梁がつなぎ、その小梁に木板を載せて製品を並べる。

構造的であると同時に機能的な棚であるこれらの部材の集まりが、ユニークな空間を定義している。

〈熟地黄工芸展示ホール(Prepared Rehmannia Root Crafts Exhibition Hall)〉LUOスタジオ(LUO studio)

© Jin Weiqi

地方での建設に適したモジュール方式

小柱による柱列のグループは、モジュラー・ユニットとして構成されており、地方での建設において2つの利点を提供する。

まず、大断面や重量のある材料は通常、建設中に吊り上げ用の大型機械を必要とする。しかし、狭い通路、傾斜、窪地が特徴的な農村部の道路は、大型機械の搬入にとって難題となる。構造システムを小さな部材に分解することで、手作業による運搬が容易となり、村人自身が建設に参加することが可能となった。

また、モジュラー・ユニットを用いた建設手法は、加工と組み立ての効率を高め、労働力と資材の大幅な節約につながった。この手法は、特に農村環境での建設に適していると言える。

〈熟地黄工芸展示ホール(Prepared Rehmannia Root Crafts Exhibition Hall)〉LUOスタジオ(LUO studio)

© Jin Weiqi

スパイラル状に重なる屋根フレーム

正18角形の平面形状から、各辺の端点の1つを内接円の中心に向けて移動し配置した。外から見ると、隣り合う側壁は千鳥配置になっている。

18枚の壁の間には隙間が生まれ、自然光が入り込み、光と影が織りなす魅惑的な空間をつくり出している。内部から見ると、ドームの中心には直径2.5mの特徴的なトップライトが現れており、これは柱と梁の配置を意図的に調整することで形成されている。

〈熟地黄工芸展示ホール(Prepared Rehmannia Root Crafts Exhibition Hall)〉LUOスタジオ(LUO studio)

© LUO studio

円形ドームの場合、円弧点から円の中心に向かって梁を伸ばすと、中央の接合部が密になり、複雑化することで加工や吊り上げに高いコストが発生する可能性がある。さらに、建物全体の直径が37mもあるため、中央部に採光を確保する必要がある。

これらの課題を解決するため、デザインチームは梁が相互に支え合い、スパイラル状に連結する構造を考案した。このアプローチにより、2つの部材が端点を共有する状況をなくし、複雑な接合部の発生を避けている。

〈熟地黄工芸展示ホール(Prepared Rehmannia Root Crafts Exhibition Hall)〉LUOスタジオ(LUO studio)

© Jin Weiqi

レンガ造りとヴァナキュラー

後雁門村の家屋のほとんどは1970年代から1990年代にかけて建てられたものであり、赤レンガの石積み壁と三角形の木組み屋根が特徴となっている。

後雁門村が属する郇封鎮には、明清時代からレンガ窯があった。後雁門村からわずか2~3km離れた場所に、現在も赤レンガを生産している窯があり、そのコストパフォーマンスの高さから、今でも村人が家を建てる際の主要な材料となっている。

〈熟地黄工芸展示ホール(Prepared Rehmannia Root Crafts Exhibition Hall)〉LUOスタジオ(LUO studio)

© Jin Weiqi

このプロジェクトでは、地元の赤レンガを用い、村の職人による伝統的な石工技術によって、囲いの壁や内部の間仕切り壁が構成されている。

村の伝統的な家屋における、レンガ造りの壁と木造フレームという構成は展示ホールにも引き継がれている。展示用の広いオープンスペースが必要なため、木造フレームは上部の屋根を形成するだけでなく、下部のフレームと柱の支えとしても機能する。

〈熟地黄工芸展示ホール(Prepared Rehmannia Root Crafts Exhibition Hall)〉LUOスタジオ(LUO studio)

© Jin Weiqi

耐久性を確保しつつ、丸太のひび割れや変形などの問題を防ぐために、グルーラム集成材と木製の柱を選択し、木の部材は金属の連結部品を介してボルトで固定された。

地元の赤レンガの石積みの壁とエンジニアリングによる木造フレーム構造の組み合わせは、村の伝統的な建築環境と調和しながら、構造的な完全性と耐久性の両方を高めている。農村の産業を展示するこのホールは、空間的な量の需要を満たすだけでなく、空間的な質の創造という点でもヴァナキュラーな感覚を提示しているのである。

〈熟地黄工芸展示ホール(Prepared Rehmannia Root Crafts Exhibition Hall)〉LUOスタジオ(LUO studio)

© Chen Ke

〈熟地黄工芸展示ホール(Prepared Rehmannia Root Crafts Exhibition Hall)〉LUOスタジオ(LUO studio)

© Jin Weiqi

〈熟地黄工芸展示ホール(Prepared Rehmannia Root Crafts Exhibition Hall)〉LUOスタジオ(LUO studio)

Section © LUO studio

〈熟地黄工芸展示ホール(Prepared Rehmannia Root Crafts Exhibition Hall)〉LUOスタジオ(LUO studio)

Detailed diagram 1 © LUO studio

〈熟地黄工芸展示ホール(Prepared Rehmannia Root Crafts Exhibition Hall)〉LUOスタジオ(LUO studio)

Detailed diagram 2 © LUO studio

以下、LUO studioのリリース(英文)です。

Furniture as Structure, Prepared Rehmannia Root Crafts Exhibition Hall by LUO studio

Xiuwu County, situated in the western part of Henan Province within Jiaozuo City, was historically known as Huaiqing Prefecture. Blessed with unique soil and climate conditions, Xiuwu has been renowned as a production base of “Four traditional Chinese medicine herbs,” with Rehmannia (also called “Di Huang” in Chinese) being one of them. The Chinese term “Shu Di Huang” specifically denotes the prepared or cooked Rehmannia root. Due to its significant medicinal and economic value, Shu Di Huang and its related industries in the county have garnered widespread attention.

01 Conceptual Shift from “Factory” to “Exhibition Hall”

The Ice Chrysanthemum Plantation in Houyanmen Village exemplifies the thriving medicinal herb planting industry supported by the government of Xiueu County. Specially approved funds from the provincial government target various aspects of the medicinal herb industry in Houyanmen Village, such as a processing workshop, a dry field, and a crafts exhibition hall of Rehmannia root products (i.e. Shu Di Huang). The processing workshop, which employed a portal frame structure, completed construction along with the drying field in 2020. The crafts exhibition hall, also adopting a portal frame structure system, started foundation pit excavation in 2020 and finished construction a year later. LUO studio was commissioned to work on its design in early 2021.

Houyanmen Village has been strategically prioritizing rural industrial revitalization, with plantation construction playing a pivotal role in the village’s overall development. A prevailing notion across the town, the village, and industrial parks is that buildings, even exhibition halls within industrial parks, are essentially workshops. Recognizing that traditional craftsmen and their techniques may not be well-suited for constructing large-span, open spaces, the buildings in the rural industrial parks often adopt a plant-like form due to their maturity in construction systems. This is a common practice in rural industrial park construction.

The rural industry, centered around planting, has transcended its conventional role limited to production spurred by informatization and all-around rural development. It now encompasses industrial tourism, nature education, e-commerce livestreaming, health and wellness, and more. The integration of primary, secondary, and tertiary industries is imperative for the industrial revitalization of rural areas. Therefore, employing a factory-style building with a traditional portal frame structure is not appropriate for a versatile exhibition hall in a rural industrial park. LUO studio actively communicated with and persuaded all stakeholders to discard conventional notions and embrace a new paradigm in the design and construction of the Prepared Rehmannia Root Crafts Exhibition Hall. While meeting the requirements of a large-span and open space, the new approach also embodies the attributes of the exhibition hall, local characteristics, and ecological considerations.

02 “Sunlight” as the Shared Core of Craftsmanship and Space

Through conducting on-site research on the processing techniques of Rehmannia roots, the design team discovered that the tradition of cooking Rehmannia roots can be traced back to ancient Chinese physician Sun Simiao’s “nine steaming and nine sun-drying” methodology, which involved continuous cooking and drying processes linked to “sunlight.” This unique traditional pharmaceutical process is a pivotal concept in shaping the Exhibition Hall’s space, which emphasizes an enriched light environment. Light becomes the central theme of the building, generating dynamic changes both inside and outside. This is the fundamental starting point for the design.

Viewed from the exterior, the play of light and shadow on a circular building body proves more nuanced, uniform, and continuous compared to a square structure. The circular form better showcases the changing light and shadow over time. Therefore, the design team decided to adopt a nearly round architectural form that features a regular polygon on the plane, to avoid arcs for precision and efficiency in construction while creating a curvy effect through straight lines.

Deviating from the common approach of carving out window holes in the building walls for daylighting, the design emphasized unconventional means for introducing natural light, such as through ceilings, eaves, and gaps in between walls.

03 Circular Plane

The centrally symmetrical circular plane is well-suited for the exhibition space. The visiting circulation is a key consideration for the internal space organization of the exhibition hall. It is essential to ensure a logically arranged circulation route, to avoid overlaps or detours. The project adopts a nearly circular plane, forming an inscribed circle with a diameter of 37 meters. The periphery of the inscribed circle becomes the circulation route for visitors. Such a layout strategy can effectively streamline subsequent work in exhibition arrangement and thus reduce cost, which is essential in rural construction.

Opting for a 37m-diameter central column frame within the structural framework is an economical solution. This design introduces dynamic variations in both space and scale, creating distinct “ring” spaces. The outer ring integrates the enclosure walls with wooden structures, creating a backdrop for placing display boards. The middle ring serves as a shelf area for displaying various Rehmannia root products. It incorporates densely organized structural units of the column frame, ensuring a stable structure and maximizing storage capacity. The inner ring, more expansive than the middle ring, is designed with a circular and stepped sunken seating area, offering a venue for health & wellness sessions and activities. The central skylight on the top brings in daylight while accentuating a sense of centrality.

04 Furniture – Structure- Space

The sustainable concept inherent in traditional wooden construction is noteworthy, which aligns with “Reduce” in the 3R principle and is specifically embodied by the “furniture as structure” methodology. An illustrative example is the clay-shaping rooms of ancient kilns in Jingdezhen, still in use today. These constructions utilize Chuandou timber frames as the structural system, where the columns are carved out with mortises for inserting small wooden beams, above which divider panels are then placed. These panels serve as platforms for shaped clay in the drying process. This practice reflects local construction wisdom, resonating with the ethos of cherishing resources. It not only saves materials and space, but also integrates structure, furniture, and space into a whole.

Inspired by such traditional construction wisdom, the project transforms traditional large-section columns into small-section column arrays, which are then stacked vertically and horizontally to secure secondary small wooden beams. Panels are subsequently laid on the small beams for holding items. These component groups, which are both structures and functional shelves, define a unique space.

Small column array groups were assembled side by side in the form of standardized modular units, offering two advantages in rural construction:
Large sections and heavier material rods typically demand large machinery for hoisting during construction. However, rural roads, characterized by narrow pathways, slopes, and depressions, pose challenges for the navigation of large equipment. Breaking down the structural system into small components facilitated manual movement, allowing villagers to participate in and organize the construction themselves.
The construction method involving standardized modular units enhanced processing and assembly efficiency, leading to significant savings in manpower and material resources. This approach is particularly well-suited for construction in rural settings.

05 Roof Truss in a Spirally and Circularly Overlapped Formation

Following the logical framework of the regular 18-sided polygon on the plane, the exhibition hall repositions one endpoint of each side towards the center of the inscribed circle, aligning it perpendicularly to the extension line of the structural columns. When viewed from the exterior, the adjoining side walls are staggered. The varied gaps between the 18 walls allow natural light to filter in and create a visually captivating interplay of light and shadow within the space. Viewed from the interior, a distinctive 2.5m-diameter hole emerges at the center of the dome, which is formed by the deliberate organization of columns and beams.

In the case of a circular dome, straightening rods from the arc points to the center of the circle could result in a densely structured central node. This could complicate the connection between the rods, requiring complicated central connecting components and high costs in processing and hoisting. Moreover, the 37m-diameter span of the entire building necessitates daylighting in the middle. To address these challenges, the design team conceived a structure in which the rods are mutually supportive and are connected in a spirally circular formation. This approach eliminates situations where two members share an endpoint, thereby avoiding the creation of hinged nodes. The wooden beams support each other in a spiral, distributing pressure, overlapping, and ultimately forming a continuous and complete stress system.

06 Brick, Timber and Genius Loci

Most of the houses in Houyanmen Village were constructed during the 1970s and the 1990s, characterized by red-brick masonry walls and triangular wooden frame roofs. Other houses include idle, abandoned buildings with gray brick walls and Tailiang-style timber frame structures, as well as brick-concrete houses built prior to 2000. Huanfeng Town, to which Houyanmen Village belongs, has had brick kilns since the Ming and Qing Dynasties. Some of those kilns are still producing red bricks, situated merely 2 to 3 kilometers away from Houyanmen Village. Red bricks produced in the town, due to their cost-effectiveness, remain the primary materials for the villagers building their homes. In this project, local red bricks are applied to the enclosure walls and internal partition walls, constructed by local craftsmen using traditional masonry techniques.

Traditional houses in the village typically feature brick walls on the lower section and wooden frames on the upper part. The project adopts a similar material scheme. To accommodate the need for a spacious exhibition area, the wooden frame not only forms the upper roof but also functions as the frame-column support for the lower part. To ensure durability and prevent issues such as cracking and deformation of logs, glulam, and wooden poles were chosen, and the timber rods were securely fastened with bolts through metal connecting components. The combination of the local red-brick masonry wall techniques with the engineered wood frame structure enhances both the structural integrity and durability while aligning with the traditional built environment in the village. This approach ensures that the rural industry display building not only meets spatial quantity requirements but also delivers high-quality spatial aesthetics that echo the genius loci.

Project information
Project name: Prepared Rehmannia Root Crafts Exhibition Hall
Client: People’s Government of Huanfeng Town, Xiuwu County
Design firm: LUO studio
Website: www.luostudio.cn
Design team: Luo Yujie, Wang Beilei, Cao Yutao, Huang Shangwan, Zhang Chen
Construction team: Henan Shancheng Construction Engineering Co., Ltd
Location: Houyanmen Village, Huanfeng Town, Xiuwu County, Henan Province
Area: 1,463 sqm
Photography: Jin Weiqi
Video: https://youtu.be/BS3bkLR0l00

LUO studio 公式サイト

http://www.luostudio.cn

 

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