CULTURE

"ジブンで仕事をつくる ジモトで仕事をつくる ジマンの仕事をつくる"

地域が必要とするデザインを生み出したグラフィックデザイナー8人の活動を紹介した新刊『ジカツデザイン』

CULTURE2024.04.06

地方創生、地域活性化により日本全体の活力向上を図ろうとする動きが顕著にみられる昨今、デザインの領域で優れた職能をもつ専門家たちは、従前のようにただ仕事を待つのではなく、自ら考え、動き、人とつながり、仕事を生み出す「ジカツ」が求められているのではないでしょうか。
公益社団法人日本グラフィックデザイン協会(JAGDA)が発行した本書は、この地域が必要とするデザインを生み出す営みを「ジカツデザイン」と名付け、岩手、宮城、栃木、長野、東京、広島、鳥取、高知の8つのエリアにおける実例を紹介する1冊です。

『ジカツデザイン』

『ジカツデザイン』中面 / 「農業×デザイン|長野県|轟 久志」より

『ジカツデザイン』

『ジカツデザイン』中面 / 「暮らし×デザイン|岩手県|木村敦子」より

『ジカツデザイン』

『ジカツデザイン』中面 / 「伝統食×デザイン|栃木県|青柳 徹」より

『ジカツデザイン』

『ジカツデザイン』中面 / 「八百屋×デザイン|宮城県|高橋雄一郎」より

『ジカツデザイン』

『ジカツデザイン』中面 / 「土地の力×デザイン|高知県|梅原 真」より

本書では、それぞれの地域において、“ジブンで仕事をつくる・ジモトで仕事をつくる・ジマンの仕事をつくる”デザイナーの姿やプロジェクトの現場を取材、グラフィックデザイナーという職能の新たな可能性や価値を探究しています。

なお、本書刊行に先立つ2022年には、その成果を東京ミッドタウン・デザインハブで展覧会「ジカツデザイン」として披露しています(会期:2022年8月26日~9月25日|主催:東京ミッドタウン・デザインハブ|企画・運営:日本グラフィックデザイン協会|展覧会詳細はこちら)。

2022年の同展にあわせて開設された「ジカツデザイン」YouTubeチャンネルでは、関係者へのインタビュー動画も公開中です(本書の該当ページに印刷されたQRコードを読み取れば、動画にもアクセスできる)。


#ジカツデザインYouTube:高知 × 梅原 真「土地の力×デザイン」(2022/08/25)

本書はこれら一連のプロジェクトの活動記録をまとめたもので、動画で公開されたデザイナーへのインタビューや関係者コメントを再録しています。刊行にあたり、日本グラフィックデザイン協会会長を務める佐藤 卓氏らによる鼎談も新たに収録されています。

『ジカツデザイン』

目次

・展覧会風景
・時代が「ジカツデザイン」を求めている
・巻頭鼎談|佐藤 卓 × 福島 治 × 大迫修三
・農業 × デザイン|長野県|轟 久志
・暮らし × デザイン|岩手県|木村敦子
・地域研究 × デザイン|広島県|納島正弘
・伝統食 × デザイン|栃木県|青栁 徹
・八百屋 × デザイン|宮城|高橋雄一郎
・つなぐ × デザイン|鳥取県|吉田慎吾
・芸術祭 × デザイン|東京都|福島 治
・土地の力 × デザイン|高知県|梅原 真
・ジカツデザインができるまで

『ジカツデザイン』

『ジカツデザイン』

書籍概要

書名:ジカツデザイン
サブタイトル:ジブンで仕事をつくる ジモトで仕事をつくる ジマンの仕事をつくる
発行・問合せ先:公益社団法人日本グラフィックデザイン協会(JAGDA)
編集:JAGDA展覧会委員会
編集長・表紙デザイン:福島 治
ライティング:紫牟田伸子
判型:A5判
仕様:総カラー
頁数:232ページ
ISBN:978-4-416-92375-7
定価(税込):2,750円
発売日:2024年2月22日
版元:誠文堂新光社

誠文堂新光社 書籍紹介ページ
https://www.seibundo-shinkosha.net/book/art/86168/

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