CULTURE
[大阪・関西万博]海外パビリオン紹介_カナダ

レイサイド・ラボシエール、ギオン・ペレテイエ・アーキテクト、SO&CO.がデザインした〈カナダパビリオン〉

[大阪・関西万博]海外パビリオン紹介

CULTURE

パビリオンDATA

  • 設計
    レイサイド・ラボシエール(Rayside Labossière)、ギオン・ペレテイエ・アーキテクト(Guillaume Pelletier Architecte)、ソウアンドコウ(SO&CO.)
  • エリア
    エンパワーリングゾーン
  • テーマ
    Regeneration(再生)

カナダパビリオンの見どころポイント!

  • 大屋根リングからの目線を生かした川面のデザイン
  • 日没後、照明により氷のような透明感を見せる躯体
  • ロベール・ルパージュ、ミラリらによるプレゼンテーション

氷が溶け流れ出す儚さと開放感を表現したパビリオン

〈カナダパビリオン〉は、「再生(Regeneration)」というテーマのもと、厳しい冬を超え、春の訪れとともに凍った川の水が溶けて流れ出すころの様子(水路氷結)をイメージしてデザインされたパビリオン。パビリオン内ではカナダ全土を流れる河川の旅を追体験できます。

Photo: TEAM TECTURE MAG

Photo: TEAM TECTURE MAG

カナダパビリオンの建築
カナダのドラマチックな氷河にインスピレーションを得たこの館は、自然の力強さとカナダの温かい心と開放性が見事に融合した空間となっています。

外見は冷たく氷のように見えますが、一歩足を踏み入れると、カナダを象徴する温かさ、開放性、そして楽観主義を感じられます。毎年、氷のかけらは冬の終わりと春の始まりを告げ、川の水の流れを解き放ち、大地を再生させます。それは、自然界だけでなく、カナダ全土のコミュニティにおいても、変革、成長、そして希望の力強い象徴です。

Photo: TEAM TECTURE MAG

パビリオン外観は、カナダで見られる自然現象「水路氷結」を表現していて、川面の氷が溶けて流れることで生まれる儚い氷の造形が魅力です。

氷に覆われた外観とは対象的に、パビリオン内ではカナダの温かさ、開放性、前向きな姿勢が表現され、来館者はカナダの革新性、多様性、創造性、持続可能な社会に関する取り組みを体験できます。

Photo: TEAM TECTURE MAG

Photo: TEAM TECTURE MAG

カナダの公開プレゼンテーション
カナダパビリオンの一般公開プレゼンテーションは、拡張現実(AR)を活用した没入型体験です。詩情豊かで思索的な旅を通して、カナダを新鮮かつ魅力的な方法で発見することができます。

この革新的なプレゼンテーションは、国際交流基金賞を受賞した著名なカナダ人アーティスト、ロベール・ルパージュ、スティーブ・ブランシェット、そしてミラリの芸術監督のもと、川や春の氷の美しさといった自然美からインスピレーションを得ています。

Photo: TEAM TECTURE MAG

パビリオンに足を踏み入れると、来場者はカナダを形作ってきた水の軌跡を辿り、時空を越えた旅へと誘われます。そびえ立つ氷塊に囲まれた空間で、拡張現実(AR)が目に見えないものを明らかにし、カナダの真髄である場所、人々、そして瞬間を探求することができます。

この体験は過去と現在をシームレスに融合させ、スケールを劇的に変化させることで、隠された驚異に満ちたカナダの姿を解き明かします。海の深淵から宇宙の果てまで、来場者は魅惑的で没入感のある環境を自由に歩き回ることができます。

Photo: TEAM TECTURE MAG

未来の世代に力を与える
若返りの春の水のように、「再生」というテーマはカナダ館のあらゆる面に息づいています。来場者は、あらゆる体験を通してこの活気に満ちたエネルギーを感じることでしょう。
再生とは、過去から学び、再生し、共に明るい未来を築くことです。その根底にあるのは、自然の回復力とカナダ人の前向きな精神を活かし、次世代に力を与えることです。

この再生の旅は、先住民、イヌイット、メティスの人々とその祖先の知恵を活用し、また新参者の創意工夫も取り入れて、誰もが繁栄できる公平で持続可能な社会を創り出すことを目指しています。

 

トップ写真撮影:TEAM TECTURE MAG
※ グレー囲み内のテキストはカナダパビリオン公式サイトより

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