CULTURE
[大阪・関西万博]海外パビリオン紹介_マレーシア

隈研吾建築都市設計事務所設計の〈マレーシアパビリオン〉

[大阪・関西万博]海外パビリオン紹介

CULTURE

パビリオンDATA

  • 設計
    隈研吾建築都市設計事務所
  • エリア
    エンパワーリングゾーン
  • テーマ
    調和の未来を紡ぐ


マレーシアパビリオンの見どころポイント!

  • 伝統的織物「ソンケット」をモチーフにした外装
  • 屋上庭園がある眺望と自然を楽しめる設計
  • 竹が絡み合い織りなすリボン模様が美しいファサード

空に向かって垂直に並ぶリズミカルな竹の美しさが際立つパビリオン

Photo: TEAM TECTURE MAG

マレーシア・パビリオンは、マレーシアの多様な文化と活気ある経済を展示するために設計されました。3フロア、延床面積2,654.52平方メートルのこのパビリオンは、著名な日本人建築家、隈研吾氏によって設計されました。建設には合計5,177本の竹が使用されました。そのうち4,794本は外装に日本製、383本は内装にマレーシア製です。

Photo: TEAM TECTURE MAG

パビリオンの象徴的な竹のファサードは、織り合わされた魅惑的なリボン模様を特徴としており、マレーシアを象徴する織物「ソンケット」の優雅な流麗さを想起させます。それぞれのリボンは、空に向かって垂直に並んだ竹の棒で構成されており、皆で共有する一つの空に向かって成長することを象徴しています。

Photo: TEAM TECTURE MAG

夜が更けるにつれ、パビリオンは様変わりし、金色と銀色のきらめく豪華絢爛さを映し出す、幽玄な輝きを放ちます。このデザインはマレーシアの豊かな文化遺産を際立たせ、多様性が革新的で包摂的、そして持続可能な未来を創造する触媒となり得ることを示しています。この没入型体験をさらに高めるパビリオンには、静寂と調和を想起させる禅竹の香りがほのかに漂います。

Photo: TEAM TECTURE MAG

隈 研吾
1954年生まれ。1990年隈研吾建築都市設計事務所設立。慶應義塾大学教授、東京大学教授を経て、現在、東京大学特別教授、名誉教授。自然と技術と人間の新しい関係を切り開く建築を提案している。デザイン監修を含む主な作品に〈アオーレ長岡〉(2012年)、〈国立競技場〉(2016年着工、2019年完成)〈雲の上の図書館 / YURURIゆすはら〉(2018年)、〈高輪ゲートウェイ駅〉(2020年)、2021年にGREENable HIRUZENに移築されたCLT建築〈風の葉〉(2019年、旧称「CLT PARK HARUMI」)など多数。50を超える国々でプロジェクトが進行中。主な著書に『点・線・面』(岩波書店)、『ひとの住処』(新潮新書)、『負ける建築』(岩波書店)、『自然な建築』『小さな建築』(岩波新書)など多数。

 

トップ写真撮影:TEAM TECTURE MAG
※ グレー囲み内のテキストはマレーシアパビリオン公式ウェブサイトより

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