![[Report]コールテン鋼の〈笹塚緑道公衆トイレ〉が笹塚駅前に登場!トイレの専門家がデザインした日本財団「THE TOKYO TOILET」プロジェクトの16カ所目のトイレ](https://magazine-asset.tecture.jp/wpcms/wp-content/uploads/2023/03/29234532/20230310sasaduka-toilet_01-2endo3678-900x660.jpeg)
パビリオンDATA
- 設計
カレ・セット(Carré 7)- エリア
セービングゾーン- テーマ
ヒューマン・リジェネレーション ~人間の再生~
ベルギーパビリオンの見どころポイント!
Photo: TEAM TECTURE MAG
〈ベルギーパビリオン〉は、生命を生み出す「水」と「細胞」をテーマにデザインされています。これらのテーマは2025年大阪・関西万博のコンセプトと結びつき、人間、その生き方、そして「母なる自然」との関係は、明日の都市づくりの課題の中心にあります。ベルギーはパビリオンで人間を考え方の中心に据え、パビリオンにも人間を重視することにしました。
人間、そしてすべての生物は、細胞と水からできています。したがってパビリオンは、その形状、循環、デザインを通して人間や生命を表現しています。水はあらゆるところに存在し、細胞と細胞、人と人、地球をつなぎます。水は生命の最も純粋で普遍的な表現です。水は生命の象徴であり、生命の源としての水、エネルギーの源としての水、技術の源としての水、自然とのつながりとしての水、衛生と健康の源としての水なのです。
Photo: TEAM TECTURE MAG
このパビリオンでは、ベルギーの多様性を強調し、その豊かさを世界に示します。こうした多様な側面は私たちの強みであり、歴史の一部であり、表現されるべきものです。〈ベルギーパビリオン〉のデザインのテーマとして選ばれた「水」と「細胞」は、生命や人間への賛辞であると同時に、ベルギー連邦組織への賛辞でもあります。ベルギーにおいて水は特別な存在であり、あらゆる場所でさまざまなかたちで見ることができます。水は連邦3州すべてに存在します。
フランドル人、ワロン人、ドイツ語圏の人々、そしてブリュッセル生まれの人々が、それぞれの違いを調和させながら踊るための共通の糸。水は資源である以上に、この国では開放性、相互理解、多様性の祝福への招待状なのです。
ベルギーの歴史に新たな章が加わるたびに、ベルギーは魅力的な物語に昇華していきます。言葉や文化の違いにもかかわらず、より緊密な社会構造をつくり上げ、分かち合い、相互理解を促します。
Photo: TEAM TECTURE MAG
3つの連合体を最もよく表現するため、パビリオンは3つの力強いファサード要素で構成されています。これらの要素は水の3つの状態を表すだけでなく、3つの連合体自体も象徴しています。これらの連合体は共存し、それぞれが独自の存在であり、互いに補完し合っています。水の3つの状態、すなわち液体、固体、気体は、水という同じ本質を共有し、水でできていますが、環境によってそれぞれ異なる存在なのです。
Photo: TEAM TECTURE MAG
パビリオンの中心にあるのは、水と細胞の力強いつながりです。これらの要素は、独自性の本質と、広大な生態系における多様性の重要な必要性を象徴しています。
つまりベルギーパビリオンは、多様性が弱点であるどころか、計り知れない強さであることを思い出させてくれるのです。渇いた大地を潤す川のように、人間の生態系の調和を保つためには、あらゆる声、あらゆる才能、あらゆる視点が不可欠なのです。私たちはともに、ベルギーで「いのちを救う」ことができるのです。
トップ写真撮影:TEAM TECTURE MAG
※ グレー囲み内のテキストはEXPO 2025 大阪・関西万博公式Webサイト ベルギーパビリオンページより
『TECTURE MAG』大阪・関西万博 ニュース&特集一覧
https://mag.tecture.jp/tag/expo2025/