
パビリオンDATA
- コンセプト・デザイン
Architects 49、Rightman- 設計・監理
徳岡設計- エリア
コネクティングゾーン- テーマ
大きな幸福のため、いのちをつなぐタイ
タイパビリオンの見どころポイント!
Photo: 松村芳治
「ウィマーン・タイ」(VIMANA THAI)と名付けられた〈タイパビリオン〉は、「大きな幸福のため、いのちに力を与えるタイ」(THAILAND Connecting Lives for Greatest Happiness)をテーマに、タイの知恵に根ざした「SMILE ※ 」のコンセプトで、現地の知恵とイノベーションを融合したタイのアイデンティティを表します。
※ S:Siam(シャム=タイの旧名)、M:Medical and Wellness Hub World Destination(医療・健康のハブ、医療ツーリズムの目的地)、I:Inspiration towards Wellness Community(優れた地理、気象、文化、伝統、生き方、健康、信仰、知恵)、L:Living lab(タイ様式の実験場)、E:Enchanting Thailand(魅力的なタイ)
Photo: 松村芳治
〈タイパビリオン〉のコンセプトは優雅さと多様なタイの風景を融合させています。「よい食事、豊かな生活、免疫力の高い国」であることを、象(豊かさの象徴)と木材(知恵をもって国の資源を大切に活用することの象徴)という2つの象徴によって表現されています。
Photo: 松村芳治
伝統的な曲線にこだわり、半面が鏡に映る虚像の大屋根構成は、過去・現在・未来の包容力のあるタイ社会を象徴的に表現しています。入口正面には繁栄と長寿のシンボルである象のオブジェが置かれ、来館者を優しく迎え入れてくれます。
パビリオンの屋根やミラーパネル、床材など外装材の多くはタイから調達しており、そのため避難安全検証によりカーテンウォールの排煙窓の免除などを行いました。
また、万博建築という短期間の利用であることから、構造的には解体工事を含むコスト削減、工期短縮のため、鉄骨基礎および地中梁を採用しています。
Photo: 松村芳治
Photo: 松村芳治
「免疫力」をテーマとする〈タイパビリオン〉は、伝統行事や食文化、自然資源や生活様式を起源とする医療や公衆衛生、健康文化に焦点を当てて構成されており、免疫力を高めるアロマの香りを楽しんだり、ハーブドリンクやタイ料理も販売され、館内ではタイマッサージを体験することもできます。
Photo: 松村芳治
建築DATA
敷地面積:3,532.59m²
建築面積:1,385.27m²
延べ面積:1,674.17m²
構造種別:鉄骨造
階数:地上2階建所轄:Ministry of Public Health[MOPH]
総合監修:Joint Venture RMA110
コンセプト・デザイン:Architects 49[A49]、Rightman【設計】
コーディネーター:アーキテックパートナーズ 一級建築士事務所
設計・監理:徳岡設計
設計協力:現代建築研究所
防災設計:VoL-i Architect Studio 、九門
構造設計:斎藤公男(日本大学名誉教授)
構造設計(基本設計):コウゾウケイカクロナンナン
構造設計(実施設計):名構設計
設備設計:明野設備研究所【施工】
総合:タフズ・ヤマモト・Acala建設共同企業体
展示工事:日本電装
トップ写真撮影:松村芳治
※ テキストはEXPO 2025 大阪・関西万博公式Webサイト タイパビリオンページ、徳岡設計より
『TECTURE MAG』大阪・関西万博 ニュース&特集一覧
https://mag.tecture.jp/tag/expo2025/