
パビリオンDATA
- 設計
高松 伸(高松伸建築設計事務所)- エリア
西ゲートゾーン- テーマ
⼈、社会、地球の健康
飯田グループ×大阪公立大学共同出展館の見どころポイント!
〈飯田グループ×大阪公立大学共同出展館〉は、「人、社会、地球の健康」をテーマに共同研究部門を設け、研究・開発を行ってきた飯田グループホールディングスと大阪公立大学(出展決定時は大阪市立大学)が共同で出展する、産学連携によるパビリオンです。
産学連携の企業・団体による万博出展は国内初となります(大阪公立大学は、大阪市立大学と大阪府立大学が統合し開学した公立総合大学)。
写真提供:飯田グループホールディングス
西陣織の外装を纏ったこのパビリオンは、未来と伝統との融合、そしてなによりも持続、循環、継承、そして進化であるところのサステナビリティを象徴しています。この「サステナブル・メビウス」がかつてない規模の西陣織建築であることは言うまでもありません。
写真提供:飯田グループホールディングス
写真提供:飯田グループホールディングス
「いのち」あるすべてのものが、当たり前に幸せに暮らせる世界を創造することがサステナブル社会への第一歩と考えています。進化を繰り返しながら「いのち」が未来へ繋がっていくという想いを、新技術を取り入れた西陣織と無限や永遠をあらわす「メビウス」のかたちを用いて表現しました。
写真提供:飯田グループホールディングス
従来の西陣織の幅は帯の寸法に合わせた32cmが標準。しかし、今回は世界のテキスタイルの標準である150cm幅の西陣織を織ることができる独自開発(株式会社細尾)の織機と、3Dマッピングの技術を用いて、立体的な織物をつくりあげました。
写真提供:飯田グループホールディングス
パビリオン内では、飯田グループが考える未来都市のジオラマや、大阪公立大学と共同研究を続けている「人工光合成技術」、「ウエルネス・スマートハウス」を展示します。
写真提供:飯田グループホールディングス
写真提供:飯田グループホールディングス
長径24mの圧倒的なスケールのジオラマがある「ウエルネススマートシティ®」は、パビリオンの中心に位置しており、大阪公立大学との共同研究技術を搭載した未来都市のイメージを膨らませることができる展示です。
来館するすべての人が身近な「家」や「街」から未来の生活を想像し、パビリオン全体で未来社会を体感できる内容となっています。
写真提供:飯田グループホールディングス
住宅におけるエネルギーの自給自足のカギとなる、二酸化炭素を活用したエネルギー創出を目指す「人工光合成技術」を展示。さらにパビリオン内に「家」を再現し、健康に暮らせる未来住宅の仕組みの一部を体験できます。
写真提供:飯田グループホールディングス
設計:高松 伸氏コメント
長径24m、短径15mの巨大な楕円形都市モデル(ジオラマ)を中⼼に、その周囲にすべての展示アイテムが収束する、いわばワンルーム立体展示計画が、極めて包摂的なパビリオン空間の実現を要請するに至りました。
これを架構するべく考案したところのメインアーチ、サブアーチ、リングガーターなどの曲線構造材による複合的な三次元躯体の形状が、象徴としての「メビウス」をありありと可視化することになったと言えるでしょう。
建築DATA
敷地面積:約3,500 ㎡
階数:地下1階、地上2階
最高高さ:(4面)約12.3m、(6面)約12.7m
構造:骨組膜構造一部鉄骨造設計:高松 伸(高松伸建築設計事務所)
建設施工:清水建設
西陣織制作:太陽工業、細尾
トップ写真、グレー敷き囲み内テキストは〈飯田グループ×大阪公立大学共同出展館〉公式メディアキットより
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