EXPO2025 - 建築からみた万博 -

大阪・夢洲で開催される「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、世界中の建築家やクリエイターが集い、藤本壮介氏が設計した世界最大の木造建築として注目を集める大屋根リングをはじめ、その想像力と技術力を結集した革新的な建築が集結します。 TECTURE MAGでは、各パビリオンの紹介から、建築家・専門家へのインタビューなど、TECTURE 独自の視点で万博を掘り下げ、「建築からみた万博」を特集します。

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シグネチャーパビリオン

8 人のプロデューサーが主導する8つのシグネチャーパビリオンは、隈研吾建築都市設計事務所やSANNAなど国内の著名な建築家たちが参加し、各プロデューサーの独自のテーマと先進的な建築手法が融合した、未来志向の空間体験を提供しています。なかでも、メディアアーティストの落合陽一氏がプロデュース、NOIZ 豊田啓介氏が建築デザインを担当した〈null²〉(ヌルヌル)は、特殊な鏡面膜で構成された大小の立方体が集まり、「変形しながら風景をゆがめる彫刻建築」を体現しており、建築ファサードの未来を提示しています。

海外パビリオン

世界各国の文化や技術が詰まった海外パビリオン。各国が再生可能素材や地域の伝統工法を取り入れたパビリオンを提案し、カタール、ポルトガル、マレーシアのパビリオンを担当する隈研吾建築都市設計事務所やサウジアラビアのパビリオンを担当するフォスター アンド パートナーズなど世界的に活躍する建築家の作品がまとめて体験できます。

国内パビリオン紹介

国内パビリオンは、企業と建築家が協業し、素材や構造に着目しながら、解体後の再利用を目指し、未来社会の建築モデル提案しています。日本館(Nendo+日建設計)は、CLT(直交集成材)製リズミカルな木製リング構造により、“循環”を体現し、設計段階から分解・再利用を視野に入れ、廃棄物は館内のバイオガスプラントへ導き電力化しています。

主要・共用施設

パビリオンだけではなく、主要・共用施設にも建築的な見どころがたくさんあります。各施設ともに、素材・構造などさまざまな観点から環境に配慮した建築になっています。大成建設の設計した〈物販棟〉は、海洋プラスチックごみをアップサイクルした建築で、原材料となる海洋廃プラスチックの回収から建物の設計・施工まで一貫した取り組みがなされています。

MAG編集部オススメ!大阪・関西万博レポート・まとめ

編集部が現地に足を運んで体験したレポートや、素材・構造など建築視点でまとめたパビリオン記事を紹介します。事前にインプットしておくことで、現地に訪れた際、大阪・関西万博をより深く楽しめます。ぜひ一読してください!

大阪・関西万博の楽しみ方!各業界の専門家インタビュー

各種パビリオンや、大屋根木造リングなど、建築的にも見どころ満載の大阪・関西万博。これまで数々の万博を見てきた建築史家であり建築批評家の五十嵐太郎氏をはじめ、各業界の専門家にインタビューしながら、大阪・関西万博の建築的な見方・楽しみ方を、注目スポットや回遊ルートを交えながら紹介します。

パビリオンを詳しく解説!設計者インタビュー

個性豊かなパビリオンを、建築の視点から徹底解説。パナソニックホールディングスパビリオン「ノモの国」設計した永山祐子氏をはじめ、〈英国博物館〉大規模リニューアルプロジェクトのコンペを獲得し、大阪・関西万博では〈バーレーンパビリオン〉を手がけたリナ・ゴットメ氏など、注目の建築家たちへのインタビューを通じて、コンセプトや設計思想、空間演出の裏側に迫ります。

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