[大阪・関西万博]トイレや休憩所などを紹介_ポップアップステージ 東外 - TECTURE MAG(テクチャーマガジン) | 空間デザイン・建築メディア
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[大阪・関西万博]トイレや休憩所などを紹介_ポップアップステージ 東外

萬代基介建築設計事務所が設計した〈ポップアップステージ 東外〉

[大阪・関西万博]トイレや休憩所など、若手建築家が手掛ける施設を紹介

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施設DATA

  • 設計
    萬代基介建築設計事務所
  • 主用途
    ポップアップステージ
  • エリア
    エンパワーリングゾーン

 

〈ポップアップステージ 東外〉の見どころポイント!

  • リング構造による移築のための余白
  • 緑と軽やかに調和する膜と開口

用途を限定しない、移築を前提とした万博建築

〈ポップアップステージ 東外〉では、会期後の移築を前提に計画されています。鉄骨と膜による構造体は、別の場所で用途を変えて再利用できるよう設計されており、開口部や構法にも柔軟性が備わっています。一過性とも言える万博建築において、持続していく可能性を丁寧に織り込んだプロジェクトです。

Photo: 高木康広

万博とその外側の世界を反転させる建築

私は万博というものを疑っている。短期間に華々しい構築物が現れ、何事もなかったかのように消えていく。エコロジーとかサステナブルという地球の話以前に、さまざまな個人の思いが結晶した建築を一瞬で解体してしまうことに違和感を感じていた。だから、閉会後に移築できるという条件を自らに課した。万博で設計しながらも、違う場所でどのように建ち現われるかをずっと考えていた。

Photo: 高木康広

Photo: 高木康広

Photo: 高木康広

伸びやかなリングの組み合わせで大きな空間となるように、膜の鉄骨ドームとし、移築先の本設でも耐えられる強度の構造とした。基礎も鉄骨にして再利用できる。万博ではステージではあるが、移転先で用途が変わることを考え、リングの組み合わせで開口をたくさんつくり、ステージという記号を纏わないようにする。

Photo: 高木康広

Photo: 高木康広

Image: 萬代基介建築設計事務所

ほかの場所で再建築される余白をできるだけ残して設計するということが、私にとって万博で建築に向き合う時の唯一のリアリティであった。万博が産み出した「太陽のような開口」と「リング」を纏ったこの構造体が、どこかの土地に移築された時に、万博とその外側の世界がぐるりと反転し、この建築は万博からやってきた建築だよ、と語られる日が来ることを願っている。

Photo: 高木康広

Photo: 高木康広

Photo: 高木康広

配置平面図。Image: 萬代基介建築設計事務所

断面詳細図。Image: 萬代基介建築設計事務所

幾何学ダイアグラム。Image: 萬代基介建築設計事務所

テキスト提供:萬代基介建築設計事務所


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