内藤廣氏が設計した、北茨城市の〈茨城県天心記念五浦美術館〉にて、スペシャルディナーイベントが開催されます。
同イベント「岡倉天心『茶の本』fusion DINNER in 茨城県天心記念五浦美術館」は、茨城県北地域にて2018年度から開催されている「茨城県北ガストロノミー」の一環として開催されます。
茨城県北(けんぽく)の歴史や文化、食材などを積極的に活用した、茨城県北地域ならではの表現を目指したもので、同地域を包む風土と物語を「県北ブルー」に込めたビジュアルを旗印としています。
本イベントの会場となる〈茨城県天心記念五浦美術館〉は、岡倉天心(1863-1913)や横山大観(1868-1958)をはじめとする、五浦(いづら)ゆかりの作家たちの業績を顕彰するとともに、優れた作品が鑑賞できる美術館として、内藤廣建築設計事務所の設計により、1997年11月に開館しました。
現在は、空調工事のため、来春まで休館中。今回のディナーイベントは、特別な許可を得てエントランスホールを会場とし、フラワーアーティストでクリエイティブディレクターの田中孝幸氏が空間を演出します。
五浦(いづら)には、近代日本美術の発展に多大な功績を残した思想家・岡倉天心ゆかりの「六角堂」および邸宅が残されています。約130年前、アーネスト・フェノロサ(1853-1908)とともに、日本美術の再興に奔走した岡倉天心。1903年(明治36年)に自ら設立した東京美術学校(現・東京藝術大学美術学部)を離れ、太平洋を臨み、大小の入江からなる風光明媚なこの地の景観に魅了され 「六角堂」を建て、横山大観ら弟子たちとともに移り住みました。天心は茨城県北・五浦の地を「日本美術院」の拠点とし、アメリカ・ボストンとの往復生活をこの地から送りました。五浦での釣りや読書などの暮らしのなかで、洋の東西を超えた美術史観を深め、美術家の育成、近代日本の美術概念の確立に寄与しました。
今回のスペシャルディナーでは、天心の著作『茶の本(The Book of Tea)』(1906年刊行)から着想を得て、地域の歴史や風土をディナーのコースに込めてオマージュし、茨城県北が誇る至極の食体験を提供します。
開催日:2020年11月6日(金)
ディナー会場:茨城県天心記念五浦美術館(茨城県北茨城市大津町椿2083)
http://www.tenshin.museum.ibk.ed.jp/
行程(予定):14:15 JR磯原駅改札集合。ツアーバスにて五浦六角堂へ移動、16:00まで見学。16:00 バスで五浦美術館へ移動。16:30 ウエルカムドリンク、17:00 ディナー開始、19:30終了予定
募集人数:20名(※2組ペア限定×10組を予定、応募者多数の場合は抽選)
料金:22,000円(税込、1名あたり / フルコース、ペアリング、磯原駅からバスの送迎、五浦六角堂入場料を含む)
主催:茨城県
共催:茨城県教育委員会
企画:日本経済広告社
申し込み方法:10月2日(金)より、下記ページにて受付開始、21日締切予定
詳細・申し込みページ https://kenpoku-gastronomy.jp/event/dinner/
「茨城県北ガストロノミー」公式ウェブサイト https://kenpoku-gastronomy.jp/