COMPETITION & EVENT

「アイノとアルヴァ 二人のアアルト
フィンランド―建築・デザインの神話」展

2021年4月9日初掲
4月24日 臨時休館情報追記、動画シェア

※COVID-19(新型コロナウイルス感染症)拡大防止のため、スケジュールが変更される場合があります。最新の開催状況は、会場ウェブサイト・SNSなどで確認してください

フィンランドを代表する建築家でデザイナーでもあるアルヴァ・アアルト(1898-1976)と、彼の公私にわたるパートナーだったアイノ(1894-1949)の2人が手がけた、建築、家具、インテリアなど、多岐にわたる仕事を総覧する展覧会です。

アルヴァは、自国の紙幣に肖像が描かれたほどの建築家であり、アアルト=アルヴァ・アアルトという1人格で語られることが今日では一般的ですが、本展はこれと異なる視座を提示するものです。

アイノとアルヴァの出会いは1924年、当時はまだ無名の建築家だったアルヴァ・アアルトの事務所を、アイノが訪ねたことに始まります。アイノはそこで働きはじめ、2人は半年後に結婚。アイノがパートナーになったことで、アルヴァに「暮らしを大切にする」という視点が生まれ、彼が設計する空間も、使いやすさや心地よさを重視した優しさと柔らかさが生まれます。

世田谷美術館「アイノとアルヴァ 二人のアアルト フィンランド―建築・デザインの神話」展 会場風景

会場風景 / 左側の展示:写真は〈スツール60〉が並ぶヴィープリの図書館(1927-35年)講堂(1935年撮影)
手前の椅子:左から〈402 アームチェア〉〈スツール 60〉〈68 チェア〉
右側の展示:同図書館 のS=1:100模型(所蔵 アルヴァ・アアルト財団)

アアルトの名を広く知らしめることになった〈パイミオのサナトリウム〉(1929-1933)も、コンペで1等となった案は夫妻の連名で提出されたものであり、建築デザインをアルヴァが、家具とインテリアデザインを主にアイノが担当しています。ここに納品された家具〈41 アームチェア パイミオ〉はあまりに有名。このほかにもスタッキングも可能な〈スツール60〉など、曲げ木の技術を生かした家具の誕生は、1935年のアルテック設立へとつながっていきます。

アイノは1948年に54歳という若さで他界しますが、2人が協働した25年間は、その後のアルヴァの創作活動に多大な影響を与えました。
互いの才能を認めあい、影響しあい、補完しあいながら作品をつくり続けたアアルト夫妻。本展は、これまで注目される機会の少なかったアイノの仕事にも着目することで、アアルト建築とデザインの本質、その魅力を見つめ直し、新たな価値と創造性を見出すことを試みます。図面・スケッチ、家具、プロダクトデザイン、建築模型、写真など約200点の展示品を通じて、彼女なくしては確立できなかった「アアルトブランド」の原点と今日につながる歴史を辿っていきます。

世田谷美術館「アイノとアルヴァ 二人のアアルト フィンランド―建築・デザインの神話」展 会場風景

「木材曲げ加工の技術革新」の展示(画面左奥が〈41 アームチェア パイミオ〉)

本展に先駆け、2019年に東京のギャラリー エー クワッド(竹中工務店東京本店1F)と、翌2020年に神戸の竹中大工道具館において、それぞれの企画で「アイノとアルヴァ 二人のアアルト」展が行われています。
前者は、1930年にヘルシンキで開催された「最小限住宅展」の再現展示など、1930年代前半の社会情勢を反映した二人の実験的な提案に着目しました。後者・竹中大工道具館での展示は、曲げ木の加工技術に焦点をあて、家具を中心とした構成。イッタラのガラス食器などのプロダクトも展示されました。
展示面積が大きい世田谷美術館での展示は、先行した2会場での展示のほかに新たな内容を加え、さらに長年遺族のもとで保管されてきた初公開の資料なども披露されます。
世田谷美術館での会期終了後、2021年7月に兵庫県立美術館に巡回する予定です。

世田谷美術館「アイノとアルヴァ 二人のアアルト フィンランド―建築・デザインの神話」展フライヤー

フライヤーのモノクロ写真は、1939年のニューヨーク万国博覧会フィンランド館で撮影されたアイノ・アアルトとアルヴァ・アアルト夫妻。

「アイノとアルヴァ 二人のアアルト フィンランド―建築・デザインの神話

会期:2021年3月20日(土・祝)~6月20日(日)
開館時間:10:00-18:00(最終入場は17:30まで)
入場は日時指定予約制(入館時の注意事項
休館日:毎週月曜(祝・休日の場合は開館、翌平日休館)
※5月3日(月)は開館、5月6日(木)は休館
※臨時休館:4月25日(日)〜5月31日(月)
:6月1日(火)より営業再開、日時指定予約制
会場:世田谷美術館 1階展示室(東京都世田谷区砧公園1-2 / Google Map
入場料:一般 1,200円、65歳以上 1,000円、大高生 800円、中小生 500円

※COVID-19(新型コロナウイルス感染症)拡大防止のため、スケジュールが変更される場合があります。最新の開催状況は、会場ウェブサイト・SNSなどで確認してください

世田谷美術館公式ウェブサイトhttps://www.setagayaartmuseum.or.jp/


# 世田谷美術館 SETAGAYA ART MUSEUM YouTube公式チャンネル【世田美チャンネル】vol.19 「アイノとアルヴァ 二人のアアルト」第1弾・スペシャルムービー「トゥルクの自宅兼事務所/子ども部屋」(2021/04/15)


# 世田谷美術館 SETAGAYA ART MUSEUM YouTube公式チャンネル【世田美チャンネル】vol.20 「アイノとアルヴァ 二人のアアルト」第2弾・スペシャルムービー「アアルトと曲線」(2021/04/15)

「世田美デジタルコンテンツ」
https://www.setagayaartmuseum.or.jp/digital/

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「アイノとアルヴァ 二人のアアルト」会場レポート

FEATURE2021.06.08
世田谷美術館「アイノとアルヴァ 二人のアアルト フィンランド―建築・デザインの神話」会場レポート

2020年竹中大工道具館「二人のアアルト」展

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