ショーウィンドーの装飾を、展示期間終了後に破棄せず、作品として販売する取り組みを、松坂屋名古屋店がプロモーション”Think Green”として開始しました。
店舗のショーウィンドーに飾られた装飾は、役目が終わるとその多くが破棄されますが、ウィンドー空間をつくり上げるまでには、大勢の人間が関わり、時として何カ月もの月日と労力が費やされているのが実情です。
「このまま、つくっては壊し、捨てる。そのサイクルでいいんだろうか?」
「捨てるのではなく、”次”がある、持続可能な、循環型のショーウィンドーはできないだろうか?」
といった担当者の思いから、店内装飾を手掛けるVMDチームが今回のプロジェクトを発案し、「廃棄を生まないショーウィンドー」に賛同した、匿名で活動するアーティストの「はくいきしろい」が作品を制作、5月19日より、同店舗での展示が始まっています。
「はくいきしろい」プロフィール
2017年から制作活動開始、2018年から作品の展示を始める。
自身の身体は、インターネット上に存在する情報を物理現実にアウトプットするフィルターだと認識し、制作活動を行っている。同じものが2つとしてない、ユニークな美術作品をステッカーという形状に落とし込んでいる。ステッカーの鑑賞者(購入者)が直接作品をカットして身近な物に貼るという行為を、作家と鑑賞者のある種の共犯行為として作品コンセプトに取り込んでいる。Twitter:@hakuikisiroi
Instagram:@hakuikisiroi
「はくいきしろい」の作品は、5月31日(月)と6月6日(日)まで松坂屋名古屋店内で展示され、6月5日(土)と6日(日)に参加型のインスタレーションイベントを設け、参加希望者が自由にはさみを入れ、1gあたり200円の量り売り形式で購入することができるようになっています(定員制、要予約)。切り取られた作品のかけらは、ステッカーなどに生まれ変わります。
なお、作品の売上は、中日新聞社会事業団を通じて、アール・ブリュット(障がい者の方の表現活動)の展示会、舞台などの活動資金として全額寄付されるとのこと。
破棄される運命の「廃棄物」が、多くの人の手に渡り、価値ある”モノ”へと循環していくことを、主催者側では期待しています。
参加方法などの詳細は、松坂屋名古屋店ウェブサイトの案内を参照してください。(en)
プロモーション概要
【はくいきしろい × Matsuzakaya 〜Show/Window〜】
展示場所:地下鉄通路ショーウィンドー / 本館1階 東入口 / 南館1階 北入口イベントスペース
展示期間:2021年5月19日(水)〜31日(月)
【Exhibition はくいきしろい × Matsuzakaya 〜Show/Window〜】
展示場所:南館1階 オルガン広場
展示期間:2021年6月2日(水)〜7日(月)※最終日は18時まで
インスタレーションイベント
Exhibition はくいきしろい ×Matsuzakaya 〜Show/Window〜】
開催日:6月5日(土)、6日(日)
応募資格:大丸松坂屋アプリ会員限定
詳細
https://shopblog.dmdepart.jp/nagoya/detail/?cd=051290&scd=000055