「Lumion Competition2021」公募

1世紀の今日に求められる自由を実現する建築を求め、ル・コルビュジエがリノベーションを手がけたコンクリート船「アジール・フロッタン（＝浮かぶ避難所）」の接岸する一帯をサイトとして、「モバイルアーキテクチャー」をテーマにしたコンペティション「Lumion Competition2021」が2021年9月6日（月）に概要を公示、作品を募集しています。

アジール・フロッタン（Asile Flottant）」とは、第1次世界大戦後、パリ市内にいた難民の避難所として、コルビュジエがリノベーションした船（ルイーズ・カトリーヌ号）のプロジェクト名です。

「アジール・フロッタン」往時の外観

もとは石炭を運搬するコンクリート船でしたが、救世軍が1929年にル・コルビュジエに改修を依頼し、コルビュジエの事務所で働いていた前川國男がリノベーションを担当したという経緯があります[*]。
*今日に至る経緯は、本誌が2020年10月23日掲載の記事「ル・コルビュジエと前川國男がリノベーションした水没船「アジール・フロッタン（＝浮かぶ避難所）」が再浮上に成功」にて紹介

テーマ：モバイルアーキテクチャー
建築様式：モバイル建築
建築用途：自由（宿泊シェルターなどを含む）
高さ制限：6m（アジールフロッタンの船底からの同じ高さ）
敷地面積：1600m²
3Dスキャンデータ：
https://my.matterport.com/show/?m=YYFzW4ERfZt

現状

敷地範囲

断面図

審査委員長：遠藤秀平（遠藤秀平建築研究所、神戸大学名誉教授）
審査員（順不同）豊田啓介（noiz）、竹口健太郎（アルファヴィル一級建築士事務所）、吉田 哲（日建設計）、栗村 実（ナインマイルズ）
敷地：フランス パリ市 セーヌ川畔 アジール・フロッタン（浮かぶ避難船）接岸エリア（Google Map）

最優秀賞（社会人部門 / 学生部門）※実現可能性が高い案を選考、2部門から1名のみ選出
副賞：日本-フランス間往復航空券（※パリ市内のアジール・フロッタン視察旅行用として）、またはBIM/建築3次元用プレゼンテーションソフト「Lumion」Pro 1ライセンス、賞金10万円

建築デザイン賞（社会人部門／学生部門）：各部門1名
副賞：日本-フランス間往復航空券（※パリ市内のアジール・フロッタン視察旅行用として）、またはBIM/建築3次元用プレゼンテーションソフト「Lumion」Pro 1ライセンス

映像クリエーション賞（社会人部門／学生部門）：各部門1名
副賞：日本-フランス間往復航空券（※パリ市内のアジール・フロッタン視察旅行用として）、またはBIM/建築3次元用プレゼンテーションソフト「Lumion」Pro 1ライセンス

リビングCG賞（選出はWEB投票）（社会人部門・学生部門それぞれ1チーム）
副賞：5万円

特別賞（予定）：ル・コルビュジエ財団賞：1組（1名）受賞特典は現時点で未定

募集期間：2021年9月6日（月）〜11月7日（日）23:59まで
現地視察招待旅行日程：2022年2月17日〜20日（予定）

「Lumion Competition2021」公式ウェブサイト
https://lumion3d.jp/competition/2021/

#Lumion Japan YouTubeチャンネル「Lumion Competition 2021 プロモーションビデオ」（2021/09/06）

関連トークイベント
開催日時：2021年10月6日（水）18:00-20:00
登壇者：「Lumion Competition2021」審査員全員（上記）
聴講方法：下記サイトより要申し込み
https://techplay.jp/event/831430

「アジール・フロッタン」詳細：
https://www.asileflottant.net/