COMPETITION & EVENT

台湾デザインの祭典「未来の花見:台湾ハウス」東京・丸の内 [GOOD DESIGN Marunouchi] にて10/17まで

台湾デザインの祭典「未来の花見:台湾ハウス」東京展が開幕

台湾のデザインにフォーカスした展示「未来の花見:台湾ハウス」が、東京・丸の内の[GOOD DESIGN Marunouchi]にて、10月2日(土)から始まっています。会期は17日(日)まで。
会期中は、日本と台湾双方で第一線で活躍するデザイナーらを迎えたオンライントークセッションも開催されます。

「未来の花見:台湾ハウス」は、財団法人文化台湾基金会及び共催のアジアNOW実行委員会(代表:一般財団法人カルチャー・ヴィジョン・ジャパン)主催により、今年10月にスタートした日本と台湾の文化交流事業「Taiwan NOW(台湾ナウ)」の一環で、アート、パフォーマンス、映画、音楽、デザインなど、多岐に渡るイベントが開催されます。そのうちの、デザインに関する展示です(運営:台湾デザイン研究院 / 台北市)。

東京展のキュレーションは、持続可能な発展を理念に、台湾内外の大手企業をサポートしているグローバルなコンサルティングファーム・Plan bと、台北のアートブックフェア「草率季」を主催し、台湾カルチャーを牽引するイベントを多数手掛けているキュレーションファーム・草字頭(Double-Grass)が担当しています。

COVID-19(新型コロナウイルス感染症)拡大による、いわゆるコロナ禍のなか、日本と台湾のこれまでの親交を「花」というモチーフで表現し、「未来の花見」という名の宴を日本で催すことで、再会を待ち望む気持ちとともに、台湾の自由な文化と多様なデザインを届けたいという想いが込められています。

台湾デザインの祭典「未来の花見:台湾ハウス」クリエイター

上段左から:張家翎(チャーリン・チャン)デザインクリエイター・messagingleaving創始者 / 劉文瑄(ミア・リュウ)ビジュアルアーティスト / 顏宏安(アン・イエン)アーティスト・クリエイティブディレクター / Melted potato
下段左から:廖 浩哲(リャオ・ハオズ)LANDHILLS ディレクター / ANGUS CHIANG ファッションデザイナー / 無氏製作 PiliWu-Design / 究方社(JOEFANGSTUDIO)

東京・丸の内の会場の展示は、「リサイクル可能な素材」、「最新の生産技術」、「伝統工芸」を切り口に、台湾の未来の庭が造形されています。

島の西部・中央山脈・花東縱谷といった多様な気候帯や植物や人文に呼応するように、さまざまなジャンルのクリエイターたちの作品をレイアウト。台湾で今、最も注目を集める8組のクリエイターが、サステイナブルで再生可能な素材を使用し、台湾の植物のイメージを再解釈し、台湾のデザインエコシステムの多様性と協調性を表現した作品が展示されているとのこと。
台湾・桃園国際空港のために台湾茶香水ブランドが開発した、オリジナルの香りが来場者を迎えます。

「未来の花見:台湾ハウス」会場風景

クリエイター:ANGUS CHIANG 写真提供:Plan b / Photo by James Hsu

「未来の花見:台湾ハウス」会場風景

クリエイター:無氏製作 PiliWu-Design 写真提供:Plan b / Photo by James Hsu

「未来の花見:台湾ハウス」会場風景

クリエイター:府城光彩刺繍荘 写真提供:Plan b / Photo by James Hsu

「未来の花見:台湾ハウス」会場風景

クリエイター:Melted potato 写真提供:Plan b / Photo by James Hsu

「未来の花見:台湾ハウス」会場風景

クリエイター:(上)究方社(JOEFANGSTUDIO)/ (下)MINIWIZ 写真提供:Plan b / Photo by James Hsu

「未来の花見:台湾ハウス」会場風景

クリエイター:張家翎(チャーリン・チャン) 写真提供:Plan b / Photo by James Hsu

「未来の花見:台湾ハウス」会場風景

クリエイター:顏宏安(アン・イエン) 写真提供:Plan b / Photo by James Hsu

「未来の花見:台湾ハウス」会場風景

クリエイター:廖 浩哲 LANDHILLS(手前の台) 写真提供:Plan b / Photo by James Hsu

「未来の花見:台湾ハウス」会場風景

クリエイター:劉 文瑄(ミア・リュウ) 写真提供:Plan b / Photo by James Hsu

「未来の花見:台湾ハウス」会場風景

台湾パイン繊維で作られたトレー(Dot Design) 写真提供:Plan b / Photo by James Hsu

さらに会場では、台湾デザインの特徴を「リソースの統合」、「社会への応用」、「時代に応じるパワー」の3つのテーマに分け、台湾デザインを象徴する10の事例をパネルで紹介しています。

「未来の花見:台湾ハウス」

リソースの統合(キーワード:産業イノベーション / 産業デザイン)

代表的事例は、クラウドファンディングでアジア最高を記録した「Stair-Rover 八輪スケートボード」の紹介。

「未来の花見:台湾ハウス」

社会への応用(キーワード:パブリックデザイン / ソーシャルデザイン)

「パブリックデザイン」、「ソーシャルデザイン」をメインに、学校の改造計画「美を学び、美学を見る」をはじめ、プロトタイプ化した都市創生「ParkUp」、台湾の総選挙のイメージデザイン「台湾を輝かす」、デジタル担当大臣オードリータンが率いる新たな政策を生み出すラボ「PDIS」、工事現場をオープンスペースに変えた「工家美術館」など、台湾のデザインの多様性を紹介。

「未来の花見:台湾ハウス」

時代に応じるパワー(キーワード:サスティナブルデザイン / サーキュラー・デザイン / 防疫デザイン)

コロナ対策で誕生した医療機関向けの「組立型病室 MAC Ward」をはじめ、新しい素材でつくられたグリーン商品「オーライト No.ゼロ トゥースペースト」と「台湾パイン繊維皿」など、台湾デザインに進化の力をもたらした事例を紹介。

GOOD DESIGN Marunouchi

東京・丸の内[ GOOD DESIGN Marunouchi ] 外観(本展設営前のもの)

「未来の花見:台湾ハウス」東京展

会期:2021年10月2日(土)~17日(日)
時間:11:00-19:00
会場:GOOD DESIGN Marunouchi
所在地:東京都千代田区丸の内3-4-1 新国際ビル1F(Google Map
入場料:無料

台湾デザインの祭典「未来の花見:台湾ハウス」

関連イベント・オンライントークセッション

第1回
「日本と台湾のソーシャルデザインの今」
登壇者:長田英知(Airbnb Japan執行役員)、游適任(Plan b Inc.代表)
ファシリテーター:山田 遊(メソッド代表取締役)
開催日:2021年10月4日(月)終了

第2回
「日本と台湾のサステナブルデザインの今」
登壇者:中台澄之(ナカダイ代表取締役)、黃謙智(MINIWIZ共同設立者兼CEO)
ファシリテーター:太刀川英輔(NOSIGNER代表)
開催日時:2021年10月8日(金)19:00-20:30
聴講申し込み受付
https://taiwanhouse-211008.peatix.com/

第3回
「日本と台湾のパブリックデザインの今」
登壇者:内田友紀(リ・パブリック共同代表)、張皓婷(PDISデザイン顧問)
ファシリテーター:近藤弥生子(台湾在住ノンフィクションライター)
開催日時:2021年10月15日(金)19:00-20:30
聴講申し込み受付
https://taiwanhouse-211015.peatix.com/

第4回
「日本と台湾の産地デザイン」
登壇者:新山直広(TSUGI代表)、廖怡雅(藺子創設者)
ファシリテーター:金谷 勉(CEMENT PRODUCE DESIGN代表)
開催日時:2021年10月25日(月)14:30-16:00
聴講申し込み受付:後日発表・公式ウェブサイト参照

第5回
「共工共生ー変化の時代の暮らし方と働き方」
登壇者:原田祐馬(UMA / design farm代表)、方序中(究方社代表)
ファシリテーター:服部滋樹(graf代表)
開催日時:2021年11月05日(金)19:00-20:30
聴講申し込み受付:後日発表・公式ウェブサイト参照

第6回(最終回)
後日発表・公式ウェブサイト参照

「未来の花見:台湾ハウス」トークセッション(最新情報)
https://note.com/taiwan_house

主催:財団法人文化台湾基金会
助成:台湾 文化部
実施:台湾デザイン研究院
協力:公益財団法人日本デザイン振興会
キュレーター:Plan b、Double-Grass
https://theplanb.cc/
https://double-grass.com/
アドバイザー:method inc.
http://wearemethod.com/

「未来の花見:台湾ハウス」東京展公式ウェブサイト
https://www.taiwannow.org/jp/program?id=1


なお、今回の台湾デザインイベントに関連して、注目の台湾デザイナーズブランドが集結した「FRESH TAIWAN」ポップアップストアが、東京と大阪にそれぞれ期間限定でオープンしています。大阪は来年1月末までの開催です。

「FRESH TAIWAN」バナー

東京
会場:GOOD DESIGN STORE TOKY O by NOHARA
所在地:東京都千代田区丸の内2丁目7-2 KITTE丸の内 3F(Google Map
開催期間:2021年9月13日(月)~10月19日(火)
営業時間:10:00-20:00

大阪
会場:あべのハルカス ウィング館 3階 Sugar内
所在地:大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1丁目1-43(Google Map
開催期間:2021年9月3日(金)~2022年1月31日(月)まで
営業時間:10:00-20:00

「FRESH TAIWAN」公式サイト(英語ページ)
https://freshtaiwan.org.tw/en/

【購読無料】空間デザインの今がわかるメールマガジン TECTURE NEWS LETTER

【購読無料】空間デザインの今がわかるメールマガジン

「Taiwan NOW(台湾ナウ)」開催概要

COMPETITION & EVENT2021.10.30
アトリエ・ワンがデザインした巨大ステージが「Taiwan NOW(台湾ナウ)」メイン会場 KITTE アトリウム空間に登場

台湾 プロジェクト・デザイン事例

CULTURE2020.07.13

〈Shadow in Motion〉動画が公開

原研哉とnoizによる台湾市美術館二館の環境アート
COMPETITION & EVENT2020.07.25

【審査結果】台湾〈台中アリーナ〉コンペ

隈研吾建築都市設計事務所+九典聯合建築師事務所JVが勝利
PRODUCT2021.10.20

折りたたんで世界へ持ち運べるラグジュアリーな家具

今秋の「DESIGNART TOKYO」で披露される神戸レザー製〈BLOOM〉

GOOD DESIGN Marunouchi TOPICS

COMPETITION & EVENT2023.03.27

「世の中を良くする不快のデザイン展」

丸の内のGOOD DESIGN Marunouchiにて4/23まで

RECOMMENDED ARTICLE

【購読無料】空間デザインの今がわかるメールマガジン
お問い合わせ